
貴重な70年代の姿を捉えたプロショット集がリリース決定です。本作に収められているのは1974年から1976年にかけてのテレビ出演。『YOUNG AMERICANS』や『STATION TO STATION』時代のボウイを4番組10曲でコンピレーションした1枚です。それでは、各番組を詳しく見ていきましょう。
【1975年11月4日:SOUL TRAIN】
まず登場するのは、ソウル・ミュージックの殿堂番組でもある“SOUL TRAIN”。出演は1975年ですが、1976年に日本で放送されたバージョンです。当時は『STATION TO STATION』のリリース前ではあるものの、すでに完成させており、マイムながら「Fame」の他に「Golden Years」も披露しています。しかし、それ以上に必見なのが番組冒頭のインタビューと会場の黒人(!)ファンとの質疑応答。ソウルへ傾倒していた時期にあたるわけですが、そのソウルへの想いや公開を控えた『地球に落ちて来た男』について語るのです。黒人の誇りでもあるソウル音楽を語る白人と言うだけでも面白い構図なのですが、当のボウイ自身の様子も見逃せない。当時は薬物以前に苦悩していた時期でもあり、一説によるとこのときもラリッていたらしく、やや挙動不審。乾いた笑い声を上げながらファンの質問に応え、パフォームするのです。海外放送では挙動ばかりが目に尽きましたが、本作は日本放送。字幕付きでトークの内容もビビッドに分かるのです。
【1975年11月23日:THE CHER SHOW】
続いては“SOUL TRAIN”の2週間後に出演したシェールの番組。こちらにトークはないものの、3曲「Fame」「Can You Hear Me?」「Young Americans Medley」を披露しており、後者2曲ではシェールのデュエットが実現しています。申し遅れましたが、本作は貴重映像であるばかりかクオリティもバツグン。それぞれの映像がベストマスターを使用しており、公式DVDにそのまま採用できるほどの映像美。この番組では表情アップと時代がかった幻想的な画像演出が行われるのですが、そのすべてが発色も鮮やかで艶やかに描かれるのです。
【1974年12月5日:DICK CAVETT SHOW】
3番目はやや遡って、1974年に出演した“DICK CAVETT SHOW”。放送曲内のセットで熱演するスタジオライヴです。この頃は“DIAMOND DOGS TOUR”を終えて4日、『YOUNG AMERICANS』に制作が佳境を迎えていた時期でもありました。それだけに『DIAMOND DOGS』の「1984」からスタートしつつ、早くも「Young Americans」を披露しています。さらに注目なのが3曲目の「Footstompin’」。この曲はドゥーワップ・グループTHE FLAIRSのカバーで、「Fame」の元ネタにもなったもの。まさに『YOUNG AMERICANS』が生まれ出ようとしていた時期ならではの曲であり、そんなレア・パフォーマンスを極上のプロショットで目撃できるわけです。
【1976年2月:DINAH SHORE SHOW】
最後は再び時代が飛んで1976年。アメリカの女優ダイナ・ショアの番組に出演した際のスタジオ・ライヴ。この映像だけはやや甘い画質なのですが、それでもノイズレスで歪みのないマスターは素晴らしく、何よりも当時そのままのビビッドな発色が美しい。時期としては『STATION TO STATION』のリリース直後にあたり、“ISOLAR - 1976 TOUR”に乗り出したばかり。“THIN WHITE DUKE”が局内セットの中で「Stay」と「Five Years」を歌い上げるプロショットです。以上、4番組の10曲。1つひとつが極上で貴重なプロショットと言うだけでなく、ソウル・ミュージックと向かい合っていた時期の変遷が一目で分かる傑作映像です。姿を変えながら、変わらず妖しく美しかったボウイ。その彼の“1974年-1976年”。どうぞ、あなたのお手元に。
DAVID BOWIE - ON TV 1974-1976
Soul Train (4th November 1975)
Japanese Broadcast Edition
1. Intro & Interviews 2. Q&A 3. Golden Years 4. Fame
The Cher Show (23rd November 1975)
5. Fame 6. Can You Hear Me? 7. Young Americans Medley
(Song Sung Blue,Da Doo Ron Ron,Wedding Bell Blues,Mabye Baby,Day Tripper,Temptation,Only You,Ain't No Sunshine,Youngblood)
Dick Cavett Show (5th December 1974)
8. Introduction 9. 1984 10. Young Americans 11. Footstompin'
Dinah Shore Show (February 1976)
12. Stay 13. Five Years
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.49min.