
『THE WHO BY NUMBERS』の大定番マルチカメラ・プロショットがリリース決定です。その大定番とは「1975年12月6日ポンティアック公演」。映画『THE KIDS ARE ALRIGHT』に一部(Join Together / Road Runner / My Generation Bluesメドレー)が使用されたことでも有名なコンサートです。まずは、ショウのポジションを当時のタイムラインでイメージしてみましょう。
《10月3日『BY NUMBERS』発売(英国)》・10月3日-24日:英国(11公演) 《10月25日『BY NUMBERS』発売(米国)》・10月27日-11月7日:欧州(9公演)・11月20日-12月15日:北米(20公演)←★ココ★・12月21日-23日:英国(3公演
これが“THE WHO TOUR 1975”の全体像。このツアーには『THE WHO LIVE IN TEXAS '75』ともなったヒューストン公演やクリーヴランド公演のプロショットもありますがが、本作のポンティアック公演はその中間。ヒューストン公演の13公演後、クリーヴランド公演の2つ前にあたるコンサートです。そして、このコンサートは1975年のハイライト公演でもありました。現場となった“ポンティアック・シルバードーム”はコンサートで使用する場合、通常7万6000人ほどの収容なのですが、このコンサートでは7万8000人を動員。614万9985ドルを売り上げ、2年後にLED ZEPPELINが塗り替えられるまで屋内ロックコンサートの最多記録となったショウ。それだけの大会場のせいか、当時は珍しかった場内スクリーンが設置されました。本作は、そんなタイムコードも生々しい流出プロショットなのです。そして、それ以上に素晴らしいのがクオリティ。ビデオ時代から知られる映像ではあるものの、本作のマスター鮮度はバツグン。未だにショウの前半パートは発見されず、本作でも約43分の収録なのですが、画面にはダビング痕も経年劣化も感じられない。ロジャーのたなびくブロンドは1本1本まで鮮明なら、ピートの手に浮かぶ血管まで鮮やか。ディテールも発色も極めて美しく、デジタル全盛の現代の眼にも「オフィシャル級」で通る映像美なのです。そのクオリティで描かれるのは、まさに全盛の熱演。ジョンも1975年-1976年を振り返って「THE WHOのキャリアの頂点だった」と語っていましたが、特に本作は1976年1月にキースがアルコールの禁断症状を発症するよりも前。まさに絶頂の輝きを極上のマルチカメラ・プロショットで味わえるのです。しかも、本作のカメラワークはその熱さを間近に感じられる。例えば、2公演後のクリーヴランド公演プロショットはやや斜めな俯瞰アングルが多いのですが、本作はそれよりもカメラ台数が多いのか、大胆なメンバーのドアップがたっぷり。ステージを動き回る激しいアクションにもグイグイと迫り、見どころを“押さえる”どころか、目の前に“突きつける”ようなカメラワークなのです。正直なところ、あまりにも接写で大会場のスペクタクルは薄いのですが、手を伸ばせば熱いパフォーマンスに触れられそうな迫力の映像なのです。THE WHO絶頂のツアーでもハイライトだった“ポンティアック・シルバードーム”。長さでこそ『THE WHO LIVE IN TEXAS '75』には及びませんが、その頂点の見応えは決して劣るものではない。大英帝国が誇るロックミュージックの極みであり、類い希なる大傑作映像の最高峰版。
Live at Silverdome, Pontiac, MI. USA 6th December 1975 PRO-SHOT (42:45)
1. Pinball Wizard 2. I'm Free 3. Tommy's Holiday Camp 4. We're Not Gonna Take It 5. See Me, Feel Me 6. Summertime Blues 7. My Generation 8. Join Together 9. Road Runner 10. My Generation Blues 11. Won't Get Fooled Again
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.43min.