
現代最高のブルースロック・バンドであり、当代きってのライヴアクトTEDESCHI TRUCKS BAND。その最新・極上映像がリリース決定です。本作に収められているのは「2018年5月26日グリニッジ公演。野外フェス“GREENWICH TOWN PARTY 2018”に出演した際の模様です。まずは、彼らの近況を知る意味でも2018年の活動スケジュールの中でショウのポジションを確認してみましょう。
・1月13日-3月3日:北米#1(25公演)・4月12日-21日:北米#2(5公演)・5月26日-7月29日:北米#3(29公演)←★ココ★・8月25日-11月10日:北米#4(16公演)
これが現在までに公表されているツアー日程。すべて北米のショウであり、本作の“GREENWICH TOWN PARTY”公演は「北米#3」の1発目。約1ヶ月ぶりとなるステージでした。このフェスは2011年から毎年開催されており、今年はエリック・クラプトンや8-TRACK BANDなど、全13組が参加。TEDESCHI TRUCKS BANDは、メインステージでクラプトンの1つ前となる出演でした。そんなショウを収めた本作は、極上のオーディエンス・ショット……です、多分。いきなり頼りなくて申し訳ないのですが、それくらいにクオリティが高い。ステージ左寄りの間近席からの近距離撮影なのですが、その接写ぶりが凄い。3曲目「Bound For Glory」辺りで前列の頭が映り込むのでオーディエンスと分かるのですが、それまではTEDESCHI TRUCKS BAND以外に何も映らず、カメラピットからのワンカメ・プロショットかのようなのです。さらに迷いに拍車をかけているのが音声。とにかくサウンドボードにしか聞こえない。近年はオーディエンス録音も進歩著しいのですが、その最新基準でも異常。ギターもヴォーカルもリズム隊もコーラスも、何から何までド直近でオフィシャル級。野外フェスだけに反響ゼロなのは分かりますが、この密着ぶりは空間録音ではあるまい。生々しい喝采とは言っても、この程度ならラジオ放送でも良くある。きっとサウンドボードをシンクロさせているんだ……と思ったところで気付くのが2曲目「Laugh About It」。ヘッドフォンでよくよく耳を澄ますと、演奏中に極々小さな会話声が聞こえる。原稿を打つ今でも信じられないのですが、本作は音声もオーディエンスだった。それほどまでの超極上クオリティなのです。そのクオリティで描かれるのは、現代最高のライヴアクトと呼ばれる素晴らしきブルース・ロック。フェス用のショート・セットではあるものの、それでも84分間の至福。オリジナル・アルバムの代表曲を軸に、数々の美味しいカバーを散りばめるスタイルは不変。当店では2年前の来日公演アルバム『BUDOKAN 2016(Zion-075)』を博しましたが、そこでも聴けない名曲もたっぷり。『LET ME GET BY』の「Laugh About It」やTHE DEREK TRUCKS BANDの「Get What You Deserve」だけでなく、「Leavin' Trunk」「How Blue Can You Get?」「I Wish I Knew How It Would Feel To Be Free」といったカバーも披露されるのです。特に必見なのが「All My Friends」。昨年亡くなったグレッグ・オールマンに捧げる追悼カバーです。MCで特に触れるわけではありませんが、グレッグが亡くなったのは「2017年5月27日」。“GREENWICH TOWN PARTY 2018”は、その1周忌の前日にあたる。演奏回数的にも激レアなパフォーマンスではありますが、それ以上に込められた想いは深く、デレク・トラックスの穏やかながらも艶やかなギターソロが全身に染み渡る。グレッグの名を出すでもなく、一言も語らずに音楽だけで敬愛を綴るトリビュート。何とも胸に迫る絶品の1曲なのです。2年前の来日公演も甦りつつ、それ以上の感動をくれる極上の最新映像。プロショット&サウンドボードばりのクオリティでありながら、現代最高のライヴ現場を本生100%体験させてくれる銘品。