
本盤は、ファンにはクラプトンのソロ・キャリア上、彼の「動く姿」が初めてお目見えしたことでお馴染みの、イギリスBBCの音楽番組「オールド・グレイ・ホイッスル・テスト」での出演映像を完全収録したものです。かつてはVHSとレーザーディスクで本映像はオフィシャル・リリースされていましたが、既に廃盤となり今日に至ります。本盤はそれらからコピーしたものではなく、今回、当店が独占入手した90年代に日本でテレビ放映された際のエアチェックビデオマスターからダイレクトにデジタル化したものです。映像の冒頭には録画データが表示され、それは「1990年7月8日0:18」となっています。この当時は衛星テレビ放送のハシリと言った時期で(WOWOWもまだ登場していません。)、プログラムの充実を図る上で、市販音楽ソフト等の放送も行われていたようです。通常、公式版では冒頭に約20秒間の「BBC VIDEO」イントロダクションがオープニングとして挿入されており、歓声音の後、Hello Old Friendが画像がフェイドインする処理でスタートされるのですが、本盤は、BBCイントロも、歓声部分も無く、いきなりHello Old Friendの頭から画フェイドインでスタートします。(カットインのようにも見えますが、実際はフェイド処理がされています。ちなみに、近年放送されたWOWOWの45分版は、フェイドインが更に遅めになっています。)微妙な差で、特に新しい映像があるわけではないので、マニア以外にはどうでも良い事かもしれませんが、ビデオ&レーザーしか存在無かった1990年に、冒頭いきなりフェイドインで始まる60分ヴァージョンと言うのは珍しく、ある意味、非常にミステリアスな一本と言えるでしょう。オフィシャル作品が廃盤になった頃に放映されていたという証を確認していただくのもいいのではないでしょうか。画質は経年劣化を感じさせないクリアなもので、色抜けもしていませんし、音声にもトラブルはありません。この映像収録時のクラプトンが酔っ払っていたことは有名な話で、当時の女性コーラス、イヴォンヌ・エリマンを紹介する際には呂律が回らず、「イヴェンヌ・オリマン」と、醜態を曝す場面もあります。現在のストイックな彼の佇まいからは考えられない姿ですが、70年代のクラプトンはこうだったということも振り返り、50年に達した彼のキャリアを振り返るのも乙なものでしょう。アコースティックで始まり、ゆったりと進行していくステージは当時彼が実践していた「レイドバック」そのものです。何よりもこのオープニング・ナンバーが最新デビュー50周年記念ツアーのオープニング・ナンバーと同じであることに感慨を憶えないファンはいないのではないでしょうか。そしてTell The Truthや終盤の2曲で本来のクラプトンらしい冴えを見せてくれるところが観ものでもあります。この内容だけにクラプトン・サイドからDVD化を拒否し、未だに再発されない映像ですが、それだけにレアな「日本放送版」をご覧いただきたいと思います。
Live at BBC Studios, Shepherds Bush, London, UK 26th April 1977 PRO-SHOT Broadcast Year : 1990(in Japan)
01. Hello Old Friend 02. Sign Language 03. Alberta 04. Tell The Truth 05. Can't Find My Way Home 06. Double Trouble 07. I Shot The Sheriff 08. Knockin' On Heaven's Door 09. Further On Up The Road 10. Badge
Eric Clapton : Guitar & Vocals George Terry : Guitar Carl Radle : Bass Dick Sims : Keyboards Jamie Oldaker : Drums Sergio Pastora Rodriguez : Percussions Yvonne Elliman : Backing Vocals Marcy Levy : Backing Vocals
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx. 60min.