
『CUBA 2016』は、雪解けのキューバだからこその熱狂に立ち会える大傑作です。しかし、現場に居合わせるだけが歴史感覚ではありません。そこに集う1人ひとりの中にあるワクワク感やストーンズ観も知ってこそ、唯一無二だったハバナ公演の空気を共感できる。そこで、かの地がストーンズをどんな気持ちで迎えたのかがビビッドに伝わるニュース映像集をお贈りします。本作は同じ制作者がニュース番組を約46分間にわたって集めたもの。そこに登場するのは、現地のスペイン語ニュースもあれば、英語ニュースもあり、チェ・ゲバラの落書きがある街角、飛行機から降りてくるメンバーの表情、ストーンズを待つファンの路上インタビュー等々、キューバだからこその光景がたっぷり。1曲丸ごととはいきませんが、プロショットのライヴシーンも観られます(ミックスが荒っぽいのもキューバらしさといったところでしょうか)。基本的にライヴ作品ではなく、ニュース映像を並べたドキュメントなので“猛烈なマルチ編集”ではありませんが、素材を徹底的に集めに集めるところに情熱が透ける仕上がりで、さまざまな視点で歴史的イベントが切り取られていきます。特に濃密な空気感を発散するのが「Rolling Stones Play Cuba」。遠景からのライヴ風景と観客コメントを交えているのですが、これがもう現場感覚満点。老若男女が驚きと喜びと興奮丸出しで、思い思いに踊り、目をむいて見つめ、スマホを掲げる。そんな人々を1人ひとりを描き出すことで、まるで花火大会の中にいるようなお祭りイベント感が味わえる。さらに「Reviews Of The Gig」では現地からの電話レポートもあり、興奮した口調で“凄いショウだった!”を連呼。そのエキサイトぶりは、まるで友人同士でライヴ後に語らうかのような感覚を与えてくれるのです。ハバナの日常風景、ストーンズを心待ちにする想い、当日のソワソワした気持ち、コンサート中のお祭り気分、そして目撃した後の興奮。数々の感情がモニターから溢れ出し、歴史的な一大イベントに居合わせた人々と心がシンクロしていく。歴史的だからこそ、その場に居合わせたい。体験したい。その願いに応え、その体験感覚を何倍にもしてくれる映像集です。情熱編集で描ききったライヴ作品の傑作『CUBA 2016』に対し、現場の人々とその心境をドキュメントで描き出す本作。どうぞ、合わせて歴史的な一大イベントの隅々まで存分にお楽しみください。
(46:07)
01. Coming To Cuba 02. Rolling Stones Arrive Cuba 03. Fans Arrive 04. Rolling Stones Play Cuba 05. Reviews Of The Gig 06. Message From The Band
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.46min.