「EARTH, WIND & FIREの初来日といえばこれ!」のテレビ放送をお贈りします。本作が収録されたのは「1979年3月28日・日本武道館、初来日の武道館は3日間連続公演。その3日間だけもう一度見てみましょう。
・3月26日:東京・日本武道館 ・3月27日:東京・日本武道館 ・3月28日:東京・日本武道館 『本作』
このように3日間の初日は、大好評真っ最中の関係者録音アルバム『AT BUDOKAN』で、2日目は2CDで、そして3日目は本作で体験することができるわけです。そんな本作は、歌詞やMCに字幕も出るテレビ放送。アナログ時代のエアチェックと思われますが、そのクオリティは驚異的。序盤こそ時代を感じさせる劣化もあるものの、それもどんどん改善していき、後半は滲み・歪み・ノイズもほとんど見当たらない。マスターの保存状態が良かったのか発色も美しく、黒光りするモーリス・ホワイトの汗まで輝く極上画質なのです。ちろん、音声もプロ収録のサウンドボード。さすがに伝説の明テーパー我残した極上サウンドの2CDに比べると立体感・臨場感に乏しいのですが、それを補って余りあるのがマルチカメラによる光景。見どころを押さえまくるだけでなく、身体全体でグルーヴを生み出すアクション躍動感は絶品。ところどころに映し出される観客の表情も本編プレス2CDとはまた違った現実感を伝えてくれます。そして何より、初来日時代だからこそのギミックがプロショットで見られるのが嬉しい。開演の際にモーリスが指揮者のように観客を煽る「Biyo」、ヴァーダイン・ホワイトが宙づりベースソロを披露する「Runnin’」。もちろん、クライマックスは黄金ピラミッドによるイリュージョン・タイム! 全身ギラギラに輝く宇宙人(?)に導かれ、メンバーが1人、また1人とピラミッドに吸い込まれていく。そして、何人ものメンバーを飲み込んだピラミッドが宙に浮かび、一気に崩壊! 伝説として語りぐさになっている光景が極上マスターのプロショットで目撃できるのです。番組枠から約45分のダイジェスト収録ではありますが、美味しい見どころをしっかりと収録したプロショット。EARTH, WIND & FIREの初来日が伝説なのは、取りも直さず当時のパフォーマンス故ですが、そんなコンサートも語り継がれなければ、その域には達しない。伝説の熱狂を今日まで伝えてくれた傑作映像。2CDと共に(できれば『AT BUDOKAN』も含めて武道館3日間全部を)存分にご堪能ください。
Live at Budokan, Tokyo, Japan 28th March 1979 PRO-SHOT(45:44)
1. Biyo 2. Jupiter 3. Fantasy 4. Magic Mind 5. Runnin' 6. Sing A Song 7. Serpentine Fire 8. Getaway
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.46min.