
クリフ・バートンの悲劇の事故死前日に行われた、その名の通り、クリフのラスト・ショウである、1986年9月26日ストックホルム公演を1時間32分完全収録。本公演には、収録時間74分の1枚モノの既発盤が存在しますが、それにはアンコールのFour Horsemenの後のカークのギターソロ及び、Am I Evil? がカットされており、曲間もエディットされていました。本盤は、それより18分も長い、過去最長のオリジナル・マスターテープをダイレクトにCD化。うっすらとヒスノイズが聴こえるものの、イコライズとは無縁の、テープ自体に封じ込められていたそのものの、非常にナチュラルで良質なサウンドで、このメタリカ史における最重要なライブのひとつをじっくりと堪能することができます。USツアーの途中(7月26日インディアナ州エヴァンズヴィル)でスケートボードに興じていたジェイムズが右腕を骨折、以降、USツアー後半からヨーロッパ・英国ツアーではローディのジョン・マーシャルを代役に立て、ジェイムズはボーカルに専念するという5人体制でツアーを敢行していましたが、このスカンジナビア3公演では、ようやくジェイムズの右腕が回復し、バンドとしても最良の状態に復帰したばかりの時期でした。演奏は絶好調そのもので、この段階では、誰もがこの4人のメタリカの未来を疑わないであろう、圧巻そのもののライブを聴くことが出来ます。Anesthesiaと名付けられていたクリフのベースソロは誰しもが感慨の思いで聴き入ってしまうことでしょう。「アメリカ国歌」をインクルードしたジミヘンばりのサウンドで聴かせるこの日のベースソロは圧巻で、聴き所の一つになっています。アンコールラストは、クリフ時代のメタリカの最後のナンバーとなったBlitzkrieg。奇声を上げるメンバーに続いて、興奮冷めやらぬ観客の様子は、終演のBGMが流されるまで1分以上そのまま収録されています。この後、バンドはツアーバスで、コペンハーゲンの「サガ」で行われるはずだったスカンジナビア4回目の公演地に向かって、夜を徹して移動。バンドはそこで悲劇を迎えます。時刻は朝の5時15分、デンマークの小さな町リュングビレーの近くで、バスは凍結した道でスリップし、操縦不能となったバスはそのまま側溝に突っ込みます。クリフは窓から投げ出されそのままバスに轢かれ即死。ラーズは足の指を骨折しますが、ジェイムズとカークは擦り傷程度で助かりました。(クリフは事故の直前、ジェイムズと寝棚を代わっていた、という説もあります。)実際、乗員の殆どは軽傷で済んだにも関わらず、24歳だったクリフだけが、この事故で永遠に帰らぬ人になってしまいます。その約1ヶ月後、メタリカはジェイソン・ニューステッドを新ベーシストとして加入させ、以降は誰もが知っている通り、世界最大の巨大なモンスターバンドとして、そのスケールを拡大させていきます。しかし、バンドがどれだけ巨大になっても、ここで聴ける1986年秋までのメタリカの音の魅力・質感・深みが2度と再現されることは歴史上ありませんでした。そのクリフ在籍期メタリカ最後のライブを、最長・高音質のマスター・クオリティ音源で聴けるファン必携の1枚が本盤です。本盤の最後でクリフが言う「See ya!」もクリアーに聴くことができます。ファンが避けては通れない最重要音源を封じ込めた最強盤。必聴の歴史的ドキュメント!
Live at Solnahallen, Stockholm, Sweden 26th September 1986 TRULY AMAZING SOUND(from Original Masters)
Disc 1(46:32)
1. The Ecstasy Of Gold 2. Battery 3. Master Of Puppets 4. For Whom The Bell Tolls 5. Welcome Home (Sanitarium) 6. Ride The Lightning 7. Anesthesia (Pulling Teeth) 8. Whiplash 9. The Thing That Should Not Be
Disc 2(45:30)
1. Fade To Black 2. Seek & Destroy 3. Creeping Death 4. Four Horsemen 5. Guitar Solo 6. Am I Evil? 7. Damage Inc. 8. Blitzkrieg
James Hetfield - Guitar, Vocal Lars Ulrich - Drums Cliff Burton – Bass Kirk Hammett - Guitar