
MEGADETH史上、絶頂&最高級のライヴアルバムが登場です。本作が録音されたのは「1991年2月21日:大阪厚生年金会館」。名門キニーのオリジナルDATから発掘されたオーディエンス・アルバムです。この録音は当時から大定番として君臨しており、『HANGAR 18』でも知られる名録音。これは日本に限った話ではなく、海外のコレクター・サイトでも「ツアー・ベスト」「全MEGADETHファンが聴かねばならない」と激賞されているものなのです。本作は、そんな頂点的名録音のオリジナルDATの現物からダイレクトにCD化したものなのです。実際、『HANGAR 18』では日本公演が丸わかりな日本語MC「新しいアルバムはRUST IN PEACE」や、会場を特定する「オオサカー!」等をカットしていましたが、本作では丸ごと収録。全長でも5分長いのです。しかし、そんな長さはあくまで証拠に過ぎない。オリジナルDATの真の凄味は、そのサウンド。当時の稚拙な技術とは次元の違う現代テクノロジーで改めてCD化した本作は、DATが封じ込めていた情報の総てをCDに移し替えることに成功。そのサウンドのナチュラルさ、ハジける瑞々しさは、まったくの別録音かと思うほどに素晴らしい。コアマニアをして「ツアー・ベスト」と絶賛されてきたサウンドの、さらに上を行ってしまう究極ぶりなのです。そんな超絶クオリティとは言え、それだけでは「MEGADETH史上の絶頂」とまでは言いません。そのサウンドで封じ込まれたライヴそのものが頂点なのです。歴史的大名盤『RUST IN PEACE』の勢いそのままに来日したわけですが、その演奏ぶりは当時旋風を巻き起こしたヘヴィメタルの理想郷。マーティ・フリードマン&ニック・メンザという“黄金の4人”は、精緻極まるアンサンブルを叩きつけ、それまでのやけっぱち感漂うMEGADETHとは別次元のショウを魅せてくれるのです。もちろん、その後“黄金の4人”は約10年続き、その間に何度も来日しました。しかし、このツアーは本当に特別中の特別。時代の風潮もあってか『COUNTDOWN TO EXTINCITON』以降は大幅にテンポダウンして横綱相撲へと進んでいくのですが、『RUST IN PEACE』時代はデビュー以来の超速テンポをキープ。その上で、比べものにならないほどに精緻なアンサンブルで疾駆するのです。当時、あまりに滑らかな演奏ぶりに「スラッシュメタルか否か」が議論の的にさえなりましたが、そのスパスパとシャープな切れ味は、MEGADETH史上でももっとも鋭利。それどころか、全ヘヴィメタル史を見渡しても他に類を見ない極上のライヴ。我々日本人にとってIRON MAIDENやMETALLICAの初来日と同等に語られるべき、類い希なる理想郷なのです。思わず筆が滑り、「我々日本人」と書いてしまいました。しかし、本作は“日本人にとって特別”なのではなく、“世界中のメタルヘッズにとって特別”です。実のところ、MEGADETH全史でも特別な演奏を聴かせる『RUST IN PEACE』時代にもサウンドボードやプロショットはいくつかあります。しかし、キニー録音の既発『HANGAR 18』は、オフィシャル化されたウェンブリー公演と並び、極上サウンドで『RUST IN PEACE』時代のフルスケールショウを描いたライヴアルバムの頂点。唯一無二のオーディエンス・アルバムでした(ちなみに、同レベル・サウンドのポートランド公演はわずか45分でしかありません)。つまり、四半世紀にわたり“MEGADETH全史の頂点”として君臨してきた名録音中の名録音が、現場の空気を直接吸ってきた大元ノーカットDATサウンドで現出したのです。これはもう、「MEGADETHだから」でもなければ、「日本だから」でも「キニー録音だから」でもない。“HEAVY METAL”という音楽ジャンル、そして“客席録音”文化の中でも特別に光り輝き、「名盤」の誉れに浴すべき1枚。それほどの音楽遺産がたまたま、キニーのオリジナルDATから出てきただけの話なのです。オーディエンス故に、この録音が表の音楽史に名を残すことはないでしょう。しかし、だからこそアンダーグラウンドの世界を知る私たちにとっては珠玉。語り継がなければならない人類遺産です。
Live at Koseinenkin Kaikan, Osaka, Japan 21st February 1991 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters) (79:12)
1. Shut Up, Be Happy(Ice‐T) 2. Wake Up Dead 3. Hook In Mouth 4. Hangar 18 5. Tornado Of Souls 6. Lucretia 7. The Conjuring 8. In My Darkest Hour 9. Dawn Patrol 10. Devil's Island 11. These Boots 12. Liar 13. Mechanix 14. Take No Prisoners 15. Holy Wars 16. Good Mourning/Black Friday 17. Peace Sells
18. Anarchy In The UK
Dave Mustaine - Guitar, Lead Vocal David Ellefson - Bass, Backing Vocals Marty Friedman - Guitar, Backing Vocals Nick Menza – Drums