
公式ライヴ盤「HOW THE WEST WAS WON」にも採用されたことで名高い1972年6月27日のロング・ビーチ公演は、現在までに4種類のオーディエンス録音が確認されています。その中でもステレオで音質が桁外れに良く、内容も優れているのが、この近年ネットを介して登場した「How The West Was, Too!」です。リール・マスターから音盤化されたというこのソースは、1972年の音源としては相当高いレベルのものであり、質的には他の3種のオーディエンス・ソースを完全に凌駕しています。ただ、残念なことに、ネットにアップした人が、「HOW THE WEST WAS WON」と被るこの日のオーディエンステイクを、大元のテイクから全てカットした状態でアップしたため、現在に至るまで不完全な内容でしか出回っていません。それでも100分を優に上回る収録内容であり、質的にも大変優れていることから、ファンは絶対に必聴間違いありません。この音源で聴ける28分のDazed And Confused、20分近いMoby Dick、29分のWhole Lotta Loveはそれぞれが圧巻のテイクであり、文字通り、聴く者を圧倒します。微細なノイズやカットが入る部分もありますが、総じて大変良質な音像で録音された本テイクは全てのファン必聴と言っても過言でないレベル。不完全収録ながらビギナーでも十分に満足できる内容です。イコライズ感も全くなく、音の鮮度も抜群に良好。他の同日録音テイクに対し、オーディエンスノイズが少なく、音の定位もしっかりしているのが特徴であり、この全長版が将来出現したら、それはもう大騒ぎになるのではないでしょうか。本音源は既発でも聴くことが出来ますが、それらは本音源と別音源を使用して継ぎ接ぎ編集したもの、または継ぎ接ぎではないものの、演奏の定位をその都度修正した上で修正箇所にクロスフェード処理したもの等、このマスターをダイレクトにそのまま素直にディスク化したものは存在していないので、本盤はストレートな企画ながら、ブートレッグとしては意外な盲点と言えるかもしれません。若干低かったピッチのみ丁寧に補整済み。先週の「LONG BEACN ARENA 1972 2ND SOURCE」を2時間30分聴き切るのは忍耐が要りますが、これならどのレベルのファンでも存分に楽しめるはず。とにかくとても素晴らしい音源です。お楽しみ下さい。
Long Beach Arena, Long Beach, CA. USA 27th June 1972
Disc 1(52:20)
01. Black Dog 02. Over The Hills And Far Away 03. That's The Way 04. Tangerine 05. Dazed And Confused
Disc 2(48:39)
01. Moby Dick 02. Whole Lotta Love