
この喜びをどう言葉にすればいいのでしょう! 愛すべき「HEADLESS CROSS TOUR 1989」の史上最高サウンドボード・アルバム。まさか、まさかの登場です! コージー・パウエルを迎えた「HEADLESS CROSS TOUR 1989」は、凄まじいライヴにも関わらず、オフィシャルから無視され続けてきました。しかし、あまりの凄まじさ故に数多くのマニアをコレクターに変えてきたツアーでもあり、その渇望と情熱が日本公演サウンドボード「STILL HEADLESS」やプロショット「HEADLESS RUSSIA」を発掘させてきたと言ってもいい。それらの傑作群は今さら語るまでもなく素晴らしく、マニア達の乾きを癒してきましたが、本作は、そのどれよりもハイクオリティ。今まで「公式代わり」と思っていた傑作群は、やはり公式級ではなかった。そう思い知らされてしまうほどの1枚なのです。そう、かの超名盤「HEADLESS IN VIENNA」に匹敵する、いえ、凌駕してしまうサウンドの超決定盤です!! いきなりまくし立ててしまいましたが、順を追ってご説明しましょう。本作が記録されているのは、「1989年9月8日マンチェスター」公演。熱心なコレクターの方ならピン!と来ると思いますが、伝統の名作「DEATH CALLS ‘89」の超アッパー・バージョンなのです。90年代初頭だった当時、名作「DEATH CALLS ‘89」は「HEADLESS CROSS TOUR 1989」のサウンドボード第1号として一世を風靡しました。しかし、それはあくまでエアチェックであり、歪みやノイズが全編にあるもの。ところが、本作は“プリ放送バージョン”。夢にまで見た、“コージー・サバスのオフィシャル仕事”の理想形が、ついにカタチになったのです!実のところ、現在ネット上では、本作と同じライヴの“プリ放送マスター”が話題沸騰中。早くもリマスター・バージョンまで登場するほど盛り上がっています。事実、そのマスターをプレス化しようと作業中だったのですが、その矢先に独自ルートからもたらされたのが「Noiseless version」と題されたマスター。ネット上で話題になっている音源でさえ、「ノイズなんて、どこにあるんだ?」というほどのクオリティだったのですが、比べてみたら確かに違っていた。ほとんどが音声データの波形比較でやっと分かる程度で「人間の聴覚で分かるのか?」といったレベルのノイズでしたが、一番分かりやすいのは、「War Pigs」の4:34でしょうか。ホンのごく一瞬だけ「ザッ」と入っていたノイズが、本作にはない。再生ボタンを押した瞬間からCDが止まるまで、1点の曇りもないギラッギラに輝くサウンドが続くのです! 究極であるはずの“プリ放送マスター”を超えるマスターってどういうことなんだ!?そのサウンドで驚く“1989年のBLACK SABBATH”の凄みは、本当に凄まじい。私見ではありますが、コージーのドラマティック・ドラミングがここまで映えるのはRAINBOW以来。いえ、リフに次ぐリフの構築感とゴシック建築のごとく断固としたコージーのマッチングは、ある意味RAINBOW以上かも知れません。しかも、今までのサウンドボードやプロショット、それどこかオフィシャル作品以上なのがニール・マーレイのベース。ネームヴァリューと実績から「英国ハードロック随一」と名高いリズム隊ですが、その本領を心から実感された方は少ないのではないでしょうか? ところが、本作はベースもゴリゴリと轟くミックスで、“ドラムキットの一部”とさえ言われるほどコージーのドラミングと一体化しながら、1楽器としての存在感にもあふれている。WHITESNAKEでは、“パワフルであること”を先行させてコージーの補佐役に徹していましたが、構築感優先のBLACK SABBATHの楽曲では、今いち伝わらなかったリズム隊本来の凄みが光り輝いている。「英国随一」は、本当だった。その意味が、手に触れるかのような実感で伝わってくるのです!そして、フロントに立つトニー・マーティンも、コージー曰く「ロニーとカヴァデールを合わせて、個性まで加えたようだ」と言われる歌声を遺憾なく発揮。(後の衰えがウソのような)キャリア・ハイの歌声を聴かせてくれます。こうした完全無欠の超充実アンサンブルを得たトニー・アイオミも、久々の手応えに喜び震えるかのようにキレッキレ。特に、コージー&ニールで蘇る「HEAVEN AND HELL」からの4曲は、英国ハードロックの理想郷そのものです。つくづく、この4人は本当に凄かった……。パーフェクトずくめのような本作ですが、唯一の欠点は「放送枠に沿った短さ」。ショウの完全版ではないのです。こればかりは致し方ないところですが、放送局の編集方針にも間違いはない。「HEADLESS CROSS」「HEAVEN AND HELL」「PARANOID」という各時代の3大名盤だけに絞り込んだセットリストは、長いサバス史のエッセンスを濃縮しながらも統一感さえ漂わせている。カット部分の繋ぎ処理も(当時の放送にしては珍しいほど)オフィシャル然としたセンスとクオリティであり、全58分間が、完全に「作品」としての風格に満ちているのです。 長年にわたり、数多くのBLACK SABBATHマニアをコレクター道に叩き堕としてきた2大要因、それは「ギラン・サバスのライヴが聴きたい」「コージー・サバスのサウンドボードが欲しい」です。“ギラン・サバス”は、レディング・フェスティバルの公式化やウースター公演の「CAPTURED ALIVE DEFINITIVE EDITION」によって渇望は満たされました。本作は、もう一方の“コージー・サバス”に決着を付ける1枚なのです。決定的な大傑作サウンドボード・アルバム。BLACK SABBATHに心狂わされたマニアの1人として、コレクター道に堕とされた1人として。胸いっぱいの喜びをもって、皆さまに本作をご紹介いたします!
Live at Manchester Apollo, Manchester, UK 6th September 1989 STEREO SBD(HUGE UPGRADE) (58:05)
1. The Gates Of Hell 2. Headless Cross 3. Neon Knights 4. Children of the Sea 5. Die Young 6. Iron Man 7. When Death Calls 8. War Pigs 9. Heaven And Hell 10. Paranoid
STEREO SOUNDBOARD RECORDING