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驚愕の卓直結サウンドボード・アルバムの登場です。本作が録音されたのは「2014年８月24日セント・ルイス公演」。「LAS VEGAS 2014」と同じ“JEFF BECK AND ZZ TOP SUMMER 2014 TOUR”ですが、より日程の進んだ11公演目。このツアーは全20公演でしたから、本作はちょうど真ん中のライヴを収めています。異なるのは日時・現場だけではありません。セットも微妙に変化しており「Danny Boy」が落ちた代わり、「Big Block」「Where Were You」がセットイン。結果として、本作の方が１曲分、５分ほど長い作品になっています。そのほかの曲や曲順、メンバーは「LAS VEGAS 2014」と同じ。ショウの内容も酷似しているわけですが、もちろんジェフ・ベックですから、現場の空気、メンバー同士の交感に敏感に反応するフレーズの数々はまるで違います。しかし、超絶な卓直結サウンドは「LAS VEGAS 2014」と同じ。曲間やフレーズとフレーズの合間など、楽音が小さくなった時に聞こえる大歓声は確かに熱狂しているものの、その存在感は遠い。アメリカ録音を聴かれた方は想像できると思いますが、かの地の観客は、たとえ相手がジェフ・ベックであろうとも“楽しむため”にショウに足を運んでおり、気に入ったフレーズや感動した瞬間では演奏中だろうと声援を贈る。衣擦れの音さえも気になりそうな日本とはかなり雰囲気が異なるわけですが、その大声援でさえも耳をそばだてないと感じられないほど、楽音が紡ぐ“瞬間の閃き”こそが全編を支配しているのです。そして、その楽音のダイレクト感こそが凄まじい。「LAS VEGAS 2014」でも述べましたが、耳に流し込まれるというよりも、脳がアンプになったよう。ライヴを経験するどころか、まるで頭の中が会場になったような感覚のライヴアルバムで、オフィシャルでさえあり得ない直結感のライヴアルバムなのです。その直結感の上でミックスも完璧。実は、ここがまた謎を深めるポイントでもある。貴重な卓直結サウンドボードと言えど、星の数ほどバンドを扱っていれば、さまざまな音源に触れています。しかし、その多くは現場のサウンドボードにカセットを突っ込んで無造作に録音された物が多い。そうすると、大なり小なり各楽器のミックスには偏りが生まれがちなのです。ところが、本作は“ジェフのギターこそが主役”という軸にブレはないものの、そのアンサンブルは見事に統制が取れていて、生々しくはあっても荒っぽさがないのです。どうしてこれほどの録音が、しかも「LAS VEGAS 2014」と合わせて２公演も録音されていたのか。確実なところは、伝わってきてはいませんが、もしかしたらオフィシャル・リリース用の録音なのかも知れません。というのも、実はこの“JEFF BECK AND ZZ TOP SUMMER 2014 TOUR”、オフィシャル・ライヴアルバム「LIVE+」を生み出したツアーでもありまして、「LIVE+」は８月７日～８月31日の各公演から編集されているのです。本作のテイクが使用されているのかは分かりませんが、そのための録音でもない限り、これほどハイクオリティで神経の行き届いた録音はちょっと考えづらい。それほどのサウンドなのです。では、本作は「LIVE+」っぽいのか？というと、そうでもありません。もちろん、演奏には近いものもありますが、本作の圧倒的な生感覚に比べると、「LIVE+」は明らかに音が加工されている。ダビングされた歓声、スケール感を作りだそうというエコー……。あれほど見事に思えた「LIVE+」も、本作の後では作為的に聞こえて仕方ないのです。 “2014年型ジェフ・ベック・グループ”が頭の中で演奏しているようなダイレクト感ながら、卓直結サウンドボードの中でも希に見る極上中の極上クオリティ。その上で、同じツアーのオフィシャル盤よりも圧倒的に生々しいライヴアルバム。この凄まじい１枚、今週末あなたのお手元へお届けします。 Live at Verizon Wireless Amphitheater, St. Louis, MO. USA 24th August 2014 STEREO SBD(from Original Masters) (69:34) 1. Intro. 2. Loaded 3. Nine 4. Morning Dew 5. You Know You Know 6. Why Give It Away 7. A Change Is Gonna Come 8. Yemin 9. You Never Know 10. A Day In The Life 11. Superstition 12. Big Block 13. Where Were You 14. Rollin' And Tumblin' 15. Going Down Jeff Beck - Guitar Nicolas Meier - Guitar Rhonda Smith - Bass Jonathan Joseph – Drums Jimmy Hall - Vocals STEREO SOUNDBOARD RECORDING

拡大表示	Jeff Beck ジェフ・ベック/Missouri,USA 2014 販売期間: 価格: 1,630円 (税込) 購入数: 個 在庫 在庫あり 返品についての詳細はこちら この商品について問い合わせる