Name: Marillion マリリオン/Netherlands 1984 & more
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Marillion マリリオン/Netherlands 1984 & more

黄金の80年代をたっぷりと楽しめる超・極上ライヴアルバムが登場です。本作に収められているのはヨーロッパの野外フェス２公演「1984年６月11日PINK POP FESTIVAL公演」と、「1985年８月17日MONSTERS OF ROCK公演」。それぞれディスク１枚ずつに配した２枚組です。近年、MARILLIONはアーカイヴにも熱心で、初期ライヴをまとめた『EARLY STAGES』を筆頭にいくつかのライヴアルバムをリリースしています。しかし、本作の２公演はそのいずれからも漏れたもの。もちろん、最高峰マスターの極上クオリティでコレクションできる決定盤です。それでは、各公演をそれぞれご紹介してきましょう。【ディスク１：1984年PINK POP FESTIVAL】まず登場するのは、オランダの有名フェス“PINK POP”。1970年から現在まで連綿と続く伝統の音楽祭で、1984年には９組が参加。DIO編が有名ですが、MARILLIONも出演しており、その模様はラジオでも放送。本作は、その全編を完全収録したFMステレオ・サウンドボードです。そのクオリティは、まさに完璧。冒頭ほんの一瞬だけ乱れるのでエアチェックかも知れませんが、放送原盤起こしであっても不思議はない。DIO編は公式化されていましたが、MARILLIONが『EARLY STAGES』に収録しなかった事の方が不思議に思えるパーフェクト・クオリティです。しかも、ショウが美味しすぎる。今週はレア・ラインナップの初期サウンドボード『BUFFALO 1983（Amity 509）』『BAUNATAL 1983（Amity 508）』も同時リリースとなりますが、本作は永久メンバー：イアン・モズレイが加入しており、鉄壁のアンサンブルが完成。セットも強烈で、ほぼほぼ「生演奏版FUGAZI」。最後の〆こそ1stアルバムの「Garden Party」やデビューシングル「Market Square Heroes」が演奏されますが、そこに至るまでは『FUGAZI』だらけ。アルバム７曲のうち「Emerald Lies」「She Chameleon」以外の全曲が演奏され、曲順もほとんどアルバム通り。そこにシングル『Assassing』のＢ面曲「Cinderella Search」が挿入されるのです。実のところ、『REAL TO REEL』と同じ時期のライヴでもあるのですが、「Punch & Judy」「Jigsaw」「Fugazi」の３曲はあの伝統盤でも聴けないナンバーであり、本作の方が一層『FUGAZI』カラーが濃厚なのです。次々に新曲が生まれ、１枚１枚で躍進していった時期なればこその大胆セットですが、もちろん演奏にもイアンを得た満足感、『FUGAZI』への自身が溢れ返る。無言のうちに「これがMARILLIONだ！」と突きつけてくるような熱演と完成度。その全貌をオフィシャル級の超極上サウンドボードで楽しめるのです。【ディスク２：1985年MONSTERS OF ROCK】代わってのディスク２は、永遠の名作『MISPLACED CHILDHOOD』時代。英国最大のフェス“MONSTERS OF ROCK”に初出演した際のライヴアルバムです。この年はBON JOVIやMETALLICA、RATTといった錚々たるラインナップだったのですが、MARILLIONは彼らを差し置いてZZ TOPに次ぐ準トリ出演。それほどまでに勢いづいていた一大全盛期の記録なのです。こちらもまた超絶クオリティなのですが、ちょっと謎でもある。以前から知られている録音なものの、トレーダー間でも「SOUNDBOARD…?」と「？」付きで取引されていたのです。実際、このディスクから流れ出るのは「まるでサウンドボード」と呼ぶしかない極上サウンド。芯もディテールも鳴りの美しさもFM放送のようです。しかし、ヘッドフォンでよくよく耳を澄ますと手拍子が生々しく、喝采を挙げる声も近い。1985年のMONSTERS OF ROCKは、トリのZZ TOP異常な次元のオーディエンス録音『MONSTERS OF ROCK 1985』として残されていますが、本作も同じ録音家かも知れません。いずれにせよ、耳の肥えたコレクター達でさえ迷う超絶クオリティなのは間違いないのです。そのサウンドで描かれるショウは、まさに全盛の輝き。フェス出演だけに『MISPLACED CHILDHOOD』の完全再現とはいきませんが、デビュー曲「Market Square Heroes」から新曲までの大代表曲を濃縮還元した超ベスト選曲。もちろん、それだけ決定的な曲ばかりですから『THE THIEVING MAGPIE』でも全曲聴けたものの、ツギハギ編集の公式盤とはまったく違う一気貫通のリアリティが圧倒的です。しかも、本作の現場は聖地ドニントンであり、母国の新たなる英雄としての出演。その栄誉を全身で味わうような自信に溢れ、その大舞台を見事に制する気迫も十二分。単に若々しい爆走ではなく、単に熟練した演奏でもない。「１つのバンドが全盛を迎えるとは、こういうことなのか」と、音で納得させられてしまう壮大なショウが極上サウンドでたっぷりと味わえるのです。『FUGAZI』『MISPLACED CHILDHOOD』と、歴史に残る名作を次々と生み出していた80年代中期のMARILLION。そのステージは、名作アルバム以上に芳醇で熱気溢れるものだった。本作は、その音の証拠品なのです。公式ボックス『EARLY STAGES』も素晴らしかったですが、そこでも聴けなかった巨大フェスならではの大名演。これぞ、英国の英雄MARILLIONの黄金時代。 Pink Pop Festival, Geleen, Netherlands 11th June 1984 STEREO SBD Monsters Of Rock, Donington, UK 17th August 1985 ULTIMATE SOUND Disc 1(56:44) Live at Pink Pop Festival, Geleen, Netherlands 11th June 1984 1. Punch & Judy 2. Assassing 3. Jigsaw 4. Incubus 5. Cinderella Search 6. Fugazi 7. Garden Party 8. Market Square Heroes STEREO SOUNDBOARD RECORDING Disc 2(60:53) Live at Monsters Of Rock, Donington, UK 17th August 1985 1. Waterhole (Expresso Bongo) 2. Lords of the Backstage 3. Blind Curve 4. Script for a Jester's Tear 5. Assassing 6. Incubus 7. Garden Party 8. Market Square Heroes 9. Fugazi 10. White Feather Fish - Vocal Steve Rothery - Guitar Mark Kelly - Keyboards Pete Trewaves - Bass Ian Mosley – Drums