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Stryper ストライパー/Kanagawa,Japan 2.9.2019

つい先日、来日公演を無事に終了したばかりのSTRYPER。その超・極上ライヴアルバムが早くも登場。緊急リリース決定です!そんな本作に収められているのは「2019年2月9日:クラブチッタ川崎」公演。その超の付く極上オーディエンス録音です。今回の来日公演は、川崎での2回限り。今週は、その2公演のライヴアルバム2タイトルが同時リリース。本作は、その初日編にあたる。この解説が公開される3日前に行われたライヴが早くも再体験できてしまうのです!しかも、単なる最速リリースではない。本作を記録したのは、当店ではお馴染み“西日本最強テーパー”氏。その名の通り西日本を代表する達人ですが、最近では関東公演にもちょくちょく遠征されている。特に、クラブチッタ川崎は限定公演が多いこともあり、すでに多くのタイトルで攻略済み。本作でも「HR/HMを録らせたら右に出る者はない」と言われるスゴ業が全開なのです。実際、本作は「まるでサウンドボード」を地で行く。距離感などまるでなく、大歓声も演奏音や歌声より遠くに感じる超ダイレクト感。ギターの歪みは波形が目に浮かぶほど繊細で、ドラムは皮の振動を感じるほどに克明。もし、何も言わずにネット公開されればサウンドボードとして取引されること間違いなしの超絶サウンドなのです。まだまだ褒め足りない衝撃クオリティなのですが、今回のSTRYPERはショウの内容こそが肝心。「とにかくメチャクチャ凄い音」とだけご記憶いただき、先に進みましょう。そう、今回のショウはセットが凄い。2公演とも大きく異なるコンセプトで貫かれているのです。ここで、初日である本作の内容を確認しておきましょう ・SET 1: 『LIVE IN JAPAN』完全再現・SET 2: GREATEST HITS & FAN FAVORITES 【ディスク1:初来日が甦る第1部】 以上の2部構成。第1部は1985年に行われた伝説の初来日がテーマ。その際に製作された映像作品『LIVE IN JAPAN』を完全再現するものなのです。このビデオは公式には未デジタル化ですが(『LIVE IN JAPAN』で最高峰クオリティでお楽しみ頂けます)、そのセットは初期の濃縮還元。デビューEP『THE YELLOW AND BLACK ATTACK』の全6曲中5曲が繰り広げられ、そこに初のフルアルバム『SOLDIERS UNDER COMMAND』の6曲が絡む。しかも、ただ初期レパートリーのベストではなく、初来日の再現というところがミソ。もちろん初来日を体験された方には感涙のセットですが、それ以外の人にもショウとして完成された流れが絶品。グイグイと駆け抜けつつ、緩急もしっかりと描かれ、約50分のセットがあっと言う間に感じられる。さらに言えば再現度も高く、アレンジまで当時そのまま。「Makes Me Wanna Sing」ではマイケル・スウィートがギターなしのハンドマイクで歌いきっていましたが、そんな些細なポイントまできっちり再現しているのです。しかも、演奏がまた当時を彷彿とさせる。来日延期の原因にもなったオズ・フォックスも無事に回復しており、マイケルの歌声も衰え知らず。ロバート・スウィートに至っては当時よりも巧いくらいです。通常、数十年前を再現するコンサートは脳内補正するものですが、STRYPERに関してはまったく必要なし。大ヒット作『TO HELL WITH THE DEVIL』に至る直前の、もっともワイルドでヘヴィメタリックだった頃が鮮やかに甦るのです。 【ディスク2:ひと捻り効かせたベスト選曲の第2部】 そんな初来日再現に続く第2部は、“GREATEST HITS & FAN FAVORITES”。実は、前回2016年にもグレイテストヒッツ・セットを披露してくれました(これまた当店の『JAPAN TOUR 2016(Shades 644)』でお楽しみ頂けます)が、今回は似て非なるもの。大きく『TO HELL WITH THE DEVIL』『IN GOD WE TRUST』と最新作『GOD DAMN EVIL』が3つのセクションとなっており、その合間を「Yahweh」「Lady」といった各時代の代表曲が繋ぐ構成。そして、その『GOD DAMN EVIL』ナンバーや「I.G.W.T.」は2016年にも演奏されなかった曲なのです。この構成が実にイイ感じ。厳密には時系列ではなくミックスされた通常コンサート形式ではあるものの、全体では極初期を濃縮した第1部を受けて歴史を駆け抜ける。そして、初披露の新曲「The Valley」「God Damn Evil」「Sorry」が素晴らしい事もあり、彼らが常に良い曲を書き続けてきた事に改めて気付かされるのです。今回もコンセプチュアルなセットリストで湧かせてくれたSTRYPER。その全2公演を同時リリースする姉妹作の第1弾。徹底的なコンセプト感は2日目に譲るものの、より新鮮で“STRYPERの今”を感じられるのは初日の方。その一部始終を開演アナウンスから終演アナウンスまで完全収録した2枚組です。 Live at Club Citta, Kawasaki, Japan 9th February 2019 ULTIMATE SOUND(from Original Masters) Disc 1 (56:59) 1. Intro. 2. Battle Hymn of the Republic 3. Makes Me Wanna Sing 4. Loud 'N' Clear 5. From Wrong to Right 6. Band Introductions 7. You Know What to Do 8. Surrender 9. Together Forever 10. First Love 11. Loving You 12. Soldiers Under Command 13. Co'mon Rock 14. Battle Hymn of the Republic Disc 2 (51:22) 1. Intro. 2. Yahweh 3. The Valley 4. Calling on You 5. Free 6. More Than A Man 7. Lady 8. I.G.W.T. 9. Always There for You 10. God Damn Evil 11. Sorry 12. To Hell with the Devil Michael Sweet - Vocals & Guitar Oz Fox - Guitar & Vocal Perry Richardson - Bass & Vocal Robert Sweet - Drums

Stryper ストライパー/Kanagawa,Japan 2.9.2019

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