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伝説のLIVE AIDに続き、ネブワース・パークでもQUEENとステージを分け合った英国の重鎮STATUS QUO。その極上ライヴアルバムが登場です。そんな本作に収められているのは、まさしくQUEEN最後の日でもあった「1986年８月９日ネブワース公演」。彼らは“MAGIC TOUR 1986”でオープニングを務めたことでも知られますが、実際に同行したのは本国イギリスの５公演のみ。この日はベルイー・サム、BIG COUNTRYと共に復活を果たしたQUEENの前座を務めたのです。そんなショウを記録した本作は、まさに超の付く極上オーディエンス録音。今週は、QUEENの歴史的名作『DEFINITIVE KNEBWORTH 1986』が登場しますが、実は本作はその姉妹作。同じく名匠“Crazy S.”氏によるもので、同じ会場で連続録音なのです。そして、本作もまたQUEEN編と同様に“Crazy S.”所有のオリジナル・カセットから改めてデジタル化したもの。既発ではテープヨレが感じられたオープニング・シーンも、今回の再生では艶やかに甦っている。奇跡の録音がアップグレードした大傑作なのです。実際、そのサウンドは「全オーディエンス録音でも五指に入る」と絶賛されたQUEEN編に通じる。野外の旨みを活かしきった反響ゼロのクリアさ、ＰＡ間近と想われるダイレクト感、サウンドボードにも匹敵する細やかなディテール……すべてが姉妹編と呼ぶに相応しい。ただし、全編というわけではない。実のところ、「Whatever You Want」では瞬間的なノイズが存在し、その後もオーバーピーク寸前のビビリやマイクの方向を試すような音揺れが（わずかながら）感じられる。しかし、それは３曲目の「Roll Over Lay Down」まで。そこからは奇跡のバランスが実現し、ラストまで淀みなく超極上サウンドが貫くのです。恐らく、“Crazy S.”氏はQUEENのステージを万全に迎えるべく、いろいろと試していたのでしょう。そして、「これだ！」となるポジションと方向を決めたのが本作の３曲目だった……そんな録音のリアルも感じられるのです。ここで誤解しないでいただきたいのは「途中までダメな録音」では決してないこと（それならプレス化は致しません）。冒頭３曲もあくまで並の客録が束になっても敵わないレベル。ただ、４曲目以降の奇跡サウンドがあまりにも鉄壁で美しすぎるだけなのです。そして、奇跡レベルに変貌したサウンドで描かれるのは、英国を魅了するブギのパラダイス。セットは名作『PILEDRIVER』を軸にしつつ80年代からはゼロ。徹底的に黄金の70年代レパートリーの大盤振る舞いで押しまくり、LIVE AIDで奇跡を起こした「Rockin' All Over The World」「Don't Waste My Time」「Caroline」もしっかりと演奏してくれるのです。そう、この熱演ぶりにはLIVE AIDを思い出さずにはいられない。STATUS QUOはウェンブリー・スタジアムの一番手として登場し、やはり奇跡的なショウを繰り広げてQUEENと並ぶ語り草となったわけですが、実は内部事情も似ていました。QUEENは解散説が囁かれながらも耐えきったものの、彼らはバンド内の軋轢からメンバーチェンジを余儀なくされ、1984年の『BACK TO BACK』で遂に活動停止。1985年の活動はLIVE AIDだけであり、そこで奇跡の復活を果たしたのです。LIVE AIDで活動再開の意欲を取り戻した彼らは1986年に大規模なヨーロッパ・ツアーを開始し、再起盤『IN THE ARMY NOW』に向けて突っ走って行った。本作のブギには、そんな熱気がたっぷりと詰まっており、母国のオーディエンスが歓喜で迎えているわけです。特に「Rockin' All Over The World」はぜひご体験いただきたい。LIVE AIDのオープニング・シーンにもなった名曲ですが、この日の観客は間違いなくあの感動を思い出している。端正にして盛大な大合唱が巻き起こり、そのぶ厚い唱和を突っ切ってサウンドボード・レベルの極上の演奏音が轟く。この曲を始め、数曲ではQUEEN編さえも凌駕する超絶サウンドで描かれているのです。先日リリースされたQUEENのマトリクス盤『DEFINITIVE LIVE AID（Wardour-316）』が大ヒットとなっておりますが、本作は100％オーディエンスにも関わらずあの超名作と同等のスペクタクルを描き出している。復活を遂げたバンドと、その歓喜に湧く大観衆。まさにLIVE AIDの熱気が甦りつつ、さらに１時間以上に渡って燃え上がるショウなのです。LIVE AIDの２大伝説となり、奇跡の復活に湧いたQUEENとSTATUS QUOが再び相まみえたネブワース。その熱演を超極上サウンドで記録した姉妹作のSTATUS QUO編。QUEENのラストショウを補完するサブテキストにもなりますが、それ以上に復活を果たした彼らの熱演に圧倒される奇跡的な音楽アルバム。 Live at Knebworth Park, Stevenage, UK 9th August 1986 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters) (67:32) 1. Intro 2. Whatever You Want 3. Paper Plane 4. Roll Over Lay Down 5. Little Lady 6. Mystery Song 7. Most Of The Time 8. Wild Side Of Life 9. Hold You Back 10. Dirty Water 11. Rockin' All Over The World 12. Big Fat Mama 13. Don't Waste My Time 14. Roadhouse Blues incl. Price Of Love 15. Caroline Francis Rossi - Guitar, Vocal Rick Parfitt - Guitar, Vocal John Edwards - Bass, Vocal Andy Bown - Keyboards Jeff Rich - Drums R.I.P. Rick Parfit (12th October 1948 - 24th December 2016)

拡大表示	Status Quo ステイタス・クォー/UK 1986 販売期間: 価格: 1,386円 (税込) 購入数: 個 在庫 在庫あり 返品についての詳細はこちら この商品について問い合わせる