Name: Nick Mason ニック・メイソン/WA,USA 2019
SKU: CDN-00858
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Nick Mason ニック・メイソン/WA,USA 2019

昨年の大好評を受け、今年は全米制覇に乗り出した初期FLOYD復刻プロジェクトNICK MASON'S SAUCERFUL OF SECRETS。早くも変化の兆しを見せ始めつつ、トラブルにも見舞われた最新ライヴアルバムが登場です。そんな本作に収められているのは「2019年３月13日：シアトル公演」。今週は、再始動一発目となる初日アルバム『VANCOUVER 2019）』も同時リリース。まずは、最新の日程で互いのポジションを確かめておきましょう。・３月12日『VANCOUVER 2019』・３月13日：シアトル　【本作】・３月15日：サンフランシスコ・３月16日+17日：ロサンゼルス　>>今ココ<<・３月19日：フェニックス・３月21日-４月22日：北米（22公演）・４月29日-５月４日：英国（５公演）・７月３日-27日：欧州（14公演）これが現在までに公表されている2019年のスケジュール。現在進行中の北米ツアーは全28公演が予定されておりますが、上記はその序盤６公演を詳しく解体したものです（活動の全容は『VANCOUVER 2019』の解説をご参照ください）。同時リリースの『VANCOUVER 2019』は初日でしたが、本作のシアトル公演は翌日２公演目。まだ本番から１週間も経っていない最新録音なのがご理解いただけるでしょう。そんなショウを記録した本作のポイントは３つ。１つはサウンド・クオリティ。実に端正で艶やかな鳴りが美しい絶品のオーディエンス録音なのです。そこはかとない空気感も感じられるのでサウンドボードと間違えるタイプでこそありませんが、ディテールがボケるほどではなく、淀みなく届く芯も力強い。そして、バランスと安定感が素晴らしい。高音はクリスタル・クリアに輝きつつ綺麗に伸び、中音域は手応えタップリ。低音もベースのラインがクッキリと描かれつつ、そのどれもが飛び出すこともなくSAUCERFUL OF SECRETSの独特な音世界を端正に組み上げ、揺れも起こさない。ホール鳴りが絶妙な幻想感を演出しつつも、曇りや濁りにはならない。まさにオーディエンス録音の優等生なのです。そして、２つめはショウそのもの。同時リリースの『VANCOUVER 2019』解説でも触れましたが、今回の北米ツアーからは新ネタ「Remember A Day」「Childhood's End」が初お目見え。これまでのショウと同じく、数十年ぶりの復活ソングで、さらに多彩な初期FLOYD復刻コレクションが楽しめる。初日では代わってシングル曲「Point Me At The Sky」がセット落ちしていたのですが、２日目はなんとこの曲も復活。昨年の欧州ツアーから欠けもなく２曲増量というカタチになり、これまでになく大ボリュームのフルショウが実現したわけです。最後のポイントは、予想外のトラブル。風音のSEが流れる中、本編セットのハイライト「One Of These Days」が始ま……らない。いつまで経ってもあのベース・リフが入ることなく、会場内にはただひたすら寒々しい風が吹き荒れ、トラブルを説明するコメントと共に終了してしまう。そしてバンドは急遽、本来アンコールの予定だった「Childhood's End」を演奏するのです。もっとも、これはベースではなくSE側のトラブルだった模様。曲に入ろうとするベース音も聞こえますし、「Childhood's End」でも問題なく演奏しています。せっかくの新ネタ「Childhood's End」なのですが、何となく締まりのない感じで本編セットは終了してしまいます。しかし、その後の挽回が素晴らしい。アンコールで戻ってきた面々は今度こそ「One Of These Days」をフル演奏。セットの中でも最大の有名曲でもあり、盛大なアンコールとなるのです。実は、次のサンフランシスコ公演から「Childhood's End」がセット中盤に移動になっているのですが、もしかしたらこのトラブルが何かのキッカケになったのかも知れません。昨年のSAUCERFUL OF SECRETSは、全25公演。今回の北米ツアーは、それを一気に超える大規模なものです。本作は、その最新レポートにして最長セットの初演、それに貴重なトラブルまで詰まった美味しいライヴアルバムです。今後もレポートは続くと思いますが、その中でも（恐らく）ひときわ個性的な１本。 Live at Paramount Theatre, Seattle, WA, USA 13th March 2019 TRULY AMAZING/PERFECT SOUND Disc 1 (49:15) 1. Intro 2. Interstellar Overdrive 3. Astronomy Domine 4. Nick Mason Introduction 5. Lucifer Sam 6. Fearless 7. Obscured By Clouds 8. When You're In 9. Remember A Day 10. Arnold Layne 11. Vegetable Man 12. Nick Mason Introduction 13. If 14. Atom Heart Mother 15. If (reprise) Disc 2 (58:57) 1. The Nile Song 2. Guy Pratt Speaking 3. Green Is The Colour 4. Gary Kemp Introduction 5. Let There Be More Light 6. Nick Mason Introduction 7. Set The Controls For The Heart Of The Sun 8. See Emily Play 9. Bike 10. One Of These Days (aborted) ★SEトラブルで中断 11. Childhood's End 12. One Of These Days 13. A Saucerful Of Secrets 14. Point Me At The Sky Nick Mason - drums Guy Pratt - bass & vocals Gary Kemp - guitar & vocals Dom Beken - keyboards Lee Harris - guitar & vocals