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Queen クィーン/Canada 1981 Corrected Running Order

QUEENライヴ畢生の名作『QUEEN ROCK MONTREAL』。その究極バージョンとなるステレオサウンドボード・アルバムがリリース決定です。オフィシャルの復興事業も進み、大量のライヴアイテムが手に入るようになったQUEEN。その中でも「1981年11月24日/25日モントリオール公演」2公演から製作された『QUEEN ROCK MONTREAL』は傑作中の傑作として知られています。一大全盛を誇った“THE GAME/FLASH TOUR”である事、サポートメンバーなしの最終公演である事、『GREATEST HITS』発売直後の極めつけセットだった事(「Under Pressure」の初演でもあります)、そして、フレディが亡くなる丁度10年前の11月24日だった事。とにかく逸話に事欠かず、内容もそれに相応しい素晴らしさ。千変万化のキャリアだけに軽々に最高傑作は決められませんが、『QUEEN ROCK MONTREAL』は間違いなくその最有力候補の1つです。そんな名作は映像(DVD/BD版)とライヴアルバム(CD版)があるわけですが、特に評価が高いのは完全版たる2枚組CD。しかし、そんな公式CDも、たった1つだけ欠点があった。本作は、その欠点を海外マニアが補正した究極形のライヴアルバムなのです。 【歴史的名作になり損ねた映画『WE WILL ROCK YOU』】 まずは、この作品が辿った数奇な運命から始めましょう。有名な話が多くなりますので、ご存じの方は軽く読み飛ばしてください。そもそもの成り立ちからして通常のライヴ作品とは異なっています。普通、ライヴ映像/アルバムはツアーの一部で収録されるものですが、このモントリオール公演は撮影ありき。すでに“THE GAME/FLASH TOUR”が終了した後、ソウル・スウィマー監督の発案によるコンサート映画『WE WILL ROCK YOU』製作のために、わざわざ設定されたショウでした。当時最高峰だった35ミリフィルムが使用され、史上最高のロック映画として計画されていました。しかし、撮影慣れしていなかったQUEENとロック慣れしていなかった監督が衝突。撮影の現場から色々と摩擦が起きていたものの、撮影後には権利が制作側に回り、最終的にQUEENはノータッチとなりました。ここで第一の悲劇が起きた。ミックスが遅れつつも、1984年になって劇場公開とソフト化が実現したのですが、「Jailhouse Rock」「Flash」「The Hero」のない不完全版な上、大幅にピッチが高く、まともに見られる物ではなかった。さらにはフレディの声にはオーバーダブが被せられているにも関わらず、ギターのミスはそのまま放置。歴史的な映画どころか、とても公式作品とは思えない体たらくだったのです。その後、2001年にDVD化された際に最大の問題だったピッチは修正されたのですが、ここでまた妙な事が起きた。「Jailhouse Rock」が追加収録されたものの、本来のアンコールではなく「Bohemian Rhapsody」の前という位置になった。この原因はフレディ。ソウル監督に憤慨していた彼は、後から編集できないようにと嫌がらせ(?)で初日と2日目で衣装を変更。そのため、短パン姿のアンコール映像に白デニム姿の「Jailhouse Rock」を挿入できなくなったのです。しかも、悪い事にソウル監督はオリジナル編集の際に使わなかったフィルムを破棄してしまった。その結果、「Jailhouse Rock」の位置は現在も直せず、オリジナル未収録の「Flash」「The Hero」映像も欠けたままなのです。 【究極まであと1歩だった『QUEEN ROCK MONTREAL』】 そして、時は2007年。現行版の『QUEEN ROCK MONTREAL』が登場します。制作側からQUEENが権利を買い取り、大幅に改修。特に画期的だったのはCD版。単に音が良くなっているだけでなく、完全にリミックス。フレディのオーバーダブを最小限まで削り、ギターがミスっていた「Killer Queen」も初日テイクに差し替え。「Flash」「The Hero」だけでなく「Play the Game」のピアノ・イントロや「Killer Queen」前のMCもこれまで以上に長く収録。ブライアンやロジャーをして「それにしてもフレディの声が絶好調だ」とタメ息混じりで話す大名演を完全版で楽しめるようになりました(ただし、前述のように映像版は未編集フィルムが破棄されているために従来通りの不完全版。CDのサウンドボードを短く編集してシンクロさせているようです)。こうして誕生したCD版『QUEEN ROCK MONTREAL』。すべてが本来あるべき姿になった……かと思いきや、たった1つだけ欠点が残されてしまいました。それは曲順。「Jailhouse Rock」が未だにショウの後半に取り残されたままなのです。改修不可能な映像版はいざ知らず、CD版にこの欠点が残ったのはまったく謎。あらゆる欠点を克服してきただけに、たった1つの違和感に世界のマニアが切歯扼腕しました。そして、その中の1人が公式の修正を持ちきれず、製作したのが本作。現場通りの曲順に直されたフル・ライヴアルバムなのです。実際、正しい曲順になった名演はすべてが自然でパーフェクト。「Jailhouse Rock」で盛り上がって「We Will Rock You」「We Are the Champions」へ雪崩れ込むアンコールの流れは、まさに“かくあるべし”の説得力に満ちている。また、「Jailhouse Rock」だけでなく、「Under Pressure」がディスク1のラストになっていますが、これも編纂マニアのこだわりだそう。完全に推測ですが、恐らく公式板は有名曲「Under Pressure」で2枚目を始めたかったのでしょう。しかし、後半メドレーの入り口として勢いを付けるのは「Keep Yourself Alive」。その第2の開演とも言うべき勢いを一層鮮やかに感じられるのです。結論からすると、マニアが本来の曲順に正した『QUEEN ROCK MONTREAL』です。しかし、その中身に刻まれているのは絶頂期の絶好調フレディであり、サポートメンバーなしの4人がたどり着いた最終点であり、『GREATEST HITS』と並ぶはずだった名作中の大名作ライヴ。だからこそ、究極形で聴いてみたい。本来あるべき姿を確かめたい。そのマニア心が結実した1本なのです。まさにQUEEN究極のライヴアルバム。★正しい曲順で収録した『QUEEN ROCK MONTREAL』!!これは全てのファン必聴です。まさにQUEEN究極のライヴアルバム! Montreal Forum, Montreal, QC, Canada 24th/25th November 1981 STEREO SBD (Corrected Running Order!) Disc 1 (51:04) 1. Introduction 2. We Will Rock You (Fast) 3. Let Me Entertain You 4. Play the Game 5. Somebody to Love 6. Killer Queen 7. I'm in Love with My Car 8. Get Down, Make Love 9. Save Me 10. Now I'm Here 11. Dragon Attack 12. Now I'm Here (Reprise) 13. Love of My Life 14. Under Pressure  Disc 2 (47:10) 1. Keep Yourself Alive 2. Drum & Timpani Solo 3. Guitar Solo 4. Flash 5. The Hero 6. Crazy Little Thing Called Love 7. Bohemian Rhapsody 8. Tie Your Mother Down 9. Another One Bites the Dust 10. Sheer Heart Attack 11. Jailhouse Rock  12. We Will Rock You 13. We Are the Champions 14. God Save the Queen STEREO SOUNDBOARD RECORDING

Queen クィーン/Canada 1981 Corrected Running Order

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