Name: Paul McCartney ポール・マッカートニー/KY,USA 2019
SKU: CDN-01406
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Paul McCartney ポール・マッカートニー/KY,USA 2019

今年のポールは3月に南米ツアーを行った後、先月の終わりからアメリカ・ツアーを敢行中です。今回はその中から6月1日のレキシントンでの最新ステージを捉えた極上オーディエンス録音を速攻リリース。今のポールを伝えてくれる最新ライブ音源としてネット上に現れたオーディエンス録音のクオリティが実に魅力的。「まるでサウンドボード」というような音像のオンな度合の録音状態ではないのですが、その代わりに程よい距離感とクリアネスのバランスが絶妙。それでいて大変にマイルドな音質でもあり、その聞き心地は格別。掛け値なしに初心者からマニアまで安心して楽しめるクオリティでしょう。スピーカーから鳴らしても、あるいはヘッドフォンでじっくり聞き込んでも味わい深いものだと断言いたします。3月のツアーが南米であったことから遂にライブ演奏された「Back In Brazil」は残念ながら姿を消してしまい、全体的にはフレッシュンアップ・ツアーの平常営業といった感じですが、この最新アメリカ・ツアーでは5月27日のノースカロライナ、ラレイ公演の際に喉の調子が今一つだったポールがライブ中に初めて水を飲んだニュースが世界中を駆け巡ったのは記憶に新しいところ。さらに今回のレキシントンでも驚きのハプニングが発生。それは1975年以来ポールのライブに欠かせない存在となっていた「Band On The Run」が演奏されなかったということ。それはまるで昨年のジャパン・ツアー中にレパートリーから外されて遂に姿を消してしまった「Yesterday」を同じ道を辿るのか？と思わせましたが、次のショーである6月3日のフォート・ウェインから再び演奏されて今に至りますので、余計にレキシントンがレアな一日となってしまいました。とはいえこの日もポールの声が苦しそうな場面がショー前半に見受けられ、例えば「Can’t Buy Me Love」のエンディングで明らかに声が出切らなかった。おそらくはそうした事情からキー高めな「Band On The Run」が省かれたのではと推測されるのです。とはいえこのライブの時点で御年75歳（誕生日の二週間前）ですからね、むしろそれ以上不調が進行しないことの方に驚かされます。こうして「Band On The Run」を省いた効果もあったのでしょう、例の「Can’t Buy～」以外では苦しそうなところがなく、むしろいつものようにゴキゲンなポールのステージぶりが全体を通して素晴らしい音質で楽しめます。そしてアンコールの「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)」では調子を取り戻して勢いが余ったのでしょう、思わず歌詞を間違えてしまい（「We hope you have enjoyed the show」と歌うべきところ「We'd like to thank you once again」と歌ってしまった）正しい歌詞で歌うバンドメンバーとかち合ってしまい、摩訶不思議なバージョンとなってしまったハプニングまで見事なクリアーさで聞けるから笑っちゃいます。2019年版フレッシュンアップ・ツアーからの最新音源というのはもちろん、いい意味でのハプニングの聞きどころたっぷりな内容が何とも楽しい一枚。やはり「Band On The Run」が演奏されていないというのはポールのライブ史上に残るレアな瞬間です。 Live at Rupp Arena, Lexington, Kentucky, USA 1st June 2019 PERFECT SOUND Disc 1(76:18) 1. Intro 2. A Hard Day's Night 3. Junior's Farm 4. Can't Buy Me Love 5. Letting Go 6. Who Cares 7. Got to Get You Into My Life 8. Come On to Me 9. Let Me Roll It 10. I've Got a Feeling 11. Let 'Em In 12. My Valentine 13. Nineteen Hundred and Eighty-Five 14. Maybe I'm Amazed 15. I've Just Seen a Face 16. In Spite of All the Danger 17. From Me to You Disc 2(66:40) 1. Dance Tonight 2. Love Me Do 3. Blackbird 4. Here Today 5. Queenie Eye 6. Lady Madonna 7. Eleanor Rigby 8. Fuh You 9. Being for the Benefit of Mr. Kite! 10. Something 11. Ob-La-Di, Ob-La-Da 12. Back in the U.S.S.R. 13. Let It Be 14. Live and Let Die 15. Hey Jude Disc 3(22:44) 1. Audience 2. Birthday 3. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise) 4. Helter Skelter 5. Golden Slumbers 6. Carry That Weight 7. The End