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Black Sabbath ブラック・サバス/Canada 1971

'70年代のオリジナル・BLACK SABBATHがヘヴィネスの頂点を極めた「MASTER OF REALITY」リリース後のツアーより、'71年7月18日のカナダ・トロント公演が、マスタークオリティの高音質オーディエンス録音で登場です。'70年2月13日の金曜日に衝撃的なアルバムデビューを飾ったSABBATHは、続く2nd「PARANOID」でも高い評価を受け、その音楽はよりヘヴィに、ライヴはさらにエネルギッシュにと突き進んでいました。3rdアルバムの「MASTER OF REALITY」はリリース直後にイギリスのチャート5位、アメリカのビルボードでは8位にランクされるヒットとなり、SABBATHの音楽とイメージを大西洋の東西でファンに決定付けました。この3rdアルバムは演奏・曲世界とも前2作品以上にドロドロとした楽音と情念に支配され、その特異性だけでなく高い完成度から、初期SABBATHの大傑作というだけでなく今やハードロックの歴史的名盤として避けるのを許されない一枚になっているのは、皆さんがご承知の通りでしょう。本作に収録されたトロント公演は、確認されている日程では'71年7月2日から始まったツアーの9公演目(キャンセル分除く)に当たります。このライヴの模様は「WICKED SABBATH」というタイトルで知られる既発音源が昔から愛聴されており、「MASTER OF REALITY」ツアーを代表するライヴとされてきました。今回はこの「WICKED SABBATH」の元になったと思われるマスターテープを発掘・入手し、徹底的なリマスター・補修作業を行って、歴史的なライヴを現代に相応しいサウンドで蘇らせています!マスターに収録されていた内容そのものは既発と変わりなく、曲の冒頭にカットが散見されるのも同様なのですが、明らかに向上した演奏の見通しと明確な輪郭は、オープニングの「N.I.B.」から極上の質感でライヴを満喫させてくれます。元音源の低音を損なわないまま高音の抜けがよくなったサウンドは、同時代のSABBATHライヴを収めたオーディエンス音源中でもかつて無いレベルの聴き応えをお約束します。ヘヴィネスを求めて試行錯誤を繰り返し、ついに一音半下げに至ったバンドチューニングは、いかなる時代のSABBATHライヴを見渡してもここだけのヘヴィネスと重厚さで、約65分間のライヴを通して聴き手を圧倒し続けます。 ド迫力の重低音が津波のように押し寄せる「War Pigs」のドラマティックな盛り上がり、「Sweet Leaf」の破滅的な重々しさなど、ライヴ前半だけで誰もがメロメロにされてしまうでしょう!「MASTER OF REALITY」ツアーでは以外にもこの日限り(!)となった「Black Sabbath」では、イントロにアイオミのギターソロ(後のインスト「Don't Start」の原型?)が付属し、'80年代の先駆けを予感させる演奏になっています。後のSABBATHやオジーのソロでは「Iron Man」そして「Children Of The Grave」がメドレー演奏されるアレンジが多くなりますが、本音源ではその2曲が立て続けに演奏されており、ここでも後の時代への萌芽を感じさせるセットになっています。 どちらもアイオミとギーザーのヘヴィなストリングスはもちろんですが、オジーのハイテンションな歌、ハイハットへのアタックを多く絡めて積極的に攻めるビルのドラミングも印象的で、本作中でも大きな聴き所になっています。16分を越える「Wicked World」はある意味“オジー時代の「Heaven And Hell」”とも言える位置づけで、アイオミのギターソロやジャムセッションをフィーチャーし、'70年代ならではの重要なパートになっています。 ョウを締めくくる「Paranoid」とラストの「Faries Wear Boots」まで、名曲がぎっしりと網羅されたセットリストはSABBATHのエッセンスそのものです。本作は百万の言葉をもってする解説よりも明確に「オリジナルSABBATHの魅力」の何たるかを教えてくれるでしょう! プレスCDでリリースされる「MONTREUX 1970」ではデビュー直後のSABBATHが衝動的なライヴを聴かせているのに対し、本作ではバンドが既に自分達のキャラクターをしっかりと把握した、地に足の着いた演奏を披露しています。 初期3枚の大代表曲群に加えて、'70年代ならではの「Wicked World」の長大なジャムパートをも含んだこのトロント公演は、まさしくオリジナルSABBATHきっての名ライヴです!唯一無二の音源を最高の形で提供する本作は、新たなる大定番としてファンの大きな支持を受ける事に間違いありません。  Live at Borough Of York Stadium, Toronto, Canada 18th July 1971 TRULY AMAZING SOUND 1. N.I.B. 2. War Pigs 3. Sweet Leaf 4. Black Sabbath 5. Iron Man 6. Embryo/Children Of The Grave 7. Wicked World incl. Guitar Solo & Jam 8. Paranoid 9. Fairies Wear Boots Ozzy Osbourne - Vocal Tony Iommi - Guitar Geezer Butler - Bass Bill Ward - Drums

Black Sabbath ブラック・サバス/Canada 1971

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