Name: Paul McCartney ポール・マッカートニー/Tokyo,Japan 3.3.1990 Remastered & Upgrade
SKU: CDN-04328
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Paul McCartney ポール・マッカートニー/Tokyo,Japan 3.3.1990 Remastered & Upgrade

ポール・マッカートニーの初来日公演の中では例外的に良質音源の発掘やアイテムの登場が遅れていたのが3月3日。21世紀を迎え、なおかつ10年以上の歳月が経過したところでようやく登場してくれた発掘オーディエンス・アルバム「IT’S GREAT TO BE BACK」でした。それは遂に発掘された初来日公演初日の極上オーディエンスということでマニアの間で高い評価を得て、また当時の専門誌でも絶賛されたもの。コンサート音響という点ではまだまだ当時の東京ドームにおいて、これほどまでにクリアーでオンな音像で捉えてくれたことが人気の理由でした。とはいえこの音源、周期的に音がこもってしまう箇所があり、リリースされることもなかったのです。それが実現したのは、これまた名音源を、名作「2ND NIGHT AT THE DOME」の再発とのカップリングだった「TOKYO DOME 1990」のリリース時。今度は「IT’S GREAT TO BE BACK」のリリースから10年が経過し、テクノロジーが同音源の音質の変化を緩和させることを可能にしてくれたのです。ところが「TOKYO DOME 1990」もとっくの昔に廃盤。となればマニアから再発のリクエストが寄せられていたのも当然な訳ですが、それのリリースからも時間が経過し、さらにテクノロジーが発達している。そこで今回は初来日東京ドーム初日だけの単体リリースが初めて実現するのです。今回のリリースに際しても注視されたのはもちろん、あの音質の差。そのリマスター作業から「カセットのA面とB面で音質の差が生じているのでは？」と検証されました。なるほど経年などが原因となってB面の音質が落ちてしまったということなのでしょう。あるいはカセット二本を使って録音した際、二本目のテープが経年で劣化してしまい、それに該当するパートが劣化したのだとも。また音が変化するパートではパチパチというノイズも生じており、これも劣化の証ではないでしょうか。そこで生じていた音質の変化やノイズを前回以上に緩和させ、なおかつカセット録音にありがちなピッチの狂いも緻密にアジャスト。とにかく全体を通して驚くほど音像が近く、素性の優れた音源ですので、今回のトリートメントによって「TOKYO DOME 1990」バージョンよりもさらに聞きやすくなった仕上がりやアッパー感を保証します。それにしてもこの録音は本当に音が近くて聞きやすい。それだけでなくポールのベースラインまでしっかり聞き取れてしまうのが凄いではありませんか。1990年当時であれば、DATを使ったオーディエンス録音でこうした迫力を捉えるのは難しかった。そこがカセットを使ったアナログ録音最大のメリットというもの。「IT’S GREAT TO BE BACK」のリリース時から、その聞きやすさやウォーミーな質感には定評がありましたが、今回のリマスターによって一段と磨き上げられた感があります。この極上音質で楽しめる東京ドーム初日ですが、これが初来日におけるポール最大の名演では？と思えるほど彼のハッスルぶりが際立っている。ポールからすると三度目の正直となった来日公演の初日でもある。おまけに来日から一か月を切ったところで日程の組み直しもあった。まさに紆余曲折。そんな状況で遂に実現した初日にポールがハッスルしないはずがない。それに加えてポールの声の調子の良さも際立っていて、もちろんツアー初日だからというのはある。しかしそれ以上に、例の日程変更の元凶（ポールがツアー中に風邪を悪化）となった2月の短期アメリカ・ツアーから二週間のオフを経ていたというのが大きいのでは。音が近いおかげでその好調ぶりがリアルに感じられるのですが、初来日公演においてここまでのびのびと歌い切っているのは間違いなくこの日だけなのです。今回は同時にクローズド・サーキットの3月9日映像がリリースされますが、ハードなシャウトが要求される「Got To Get You Into My Life」や「Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band」辺りで聞き比べるとその差は歴然。ポール自身もオフの効用をまじまじと実感しながらステージに挑んでいたことは明らかで、それがようやく実現できた日本でのステージということも相まって、本当に楽しそうに歌ったり話したりしている。その点9日の方はもっとプロっぽいというか、当然ながら生中継を意識していた。このステージ上の振る舞いが明らかに違う様子を聞き比べるのも面白いでしょう。今回のリマスターで改めて聞いてみると、より一層この日の名演ぶりを痛感させられるのでは。そんなベストバージョンにて最高のツアー初日をじっくりと。 Live at Tokyo Dome, Tokyo, Japan 3rd March 1990 PERFECT SOUND(REMASTER & UPGRADE) Disc 1 (73:47) 01. Figure Of Eight 02. Jet 03. Got To Get You Into My Life 04. Rough Ride 5. Band On The Run 06. We Got Married 07. Let ‘Em In 08. The Long And Winding Road 09. The Fool On The Hill 10. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band 11. Good Day Sunshine 12. Can’t Buy Me Love 13. Put It There 14. Things We Said Today 15. Eleanor Rigby 16. This One Disc 2 (53:43) 01. My Brave Face 02. Back In The U.S.S.R. 03. I Saw Her Standing There 04. Coming Up 05. Let It Be 06. Ain’t That A Shame 07. Live And Let Die 08. Hey Jud 09. Yesterday 10. Get Back 11. Golden Slumbers 12. Carry That Weight 13. The End