monotone-extra

数多いZEPライブ音源の中には、以前から存在してはいるものの音質が悪くてトレーダー間に出回るレベルに留まり、リリースされたことのないものがあります。その典型が1972年アメリカ・ツアーにおける、あるオーディエンス録音。それはこれまで6月13日のフィラデルフィア・スペクトラムでの公演を捉えたものとして長年に渡り流通してきましたが、録音がモノラルというだけでなく、音質そのものがあまりに悪かった。実際に専門書などでも音源が紹介されていましたが、やはり音質が非常に悪いとされていたもの。ところが昨年末、この72年アメリカにおける「踏み絵」のような音源のアッパー版が突如として現れたのです。それはsean_the_bootleggerを名乗るマニアが所有していたとされるもので、従来出回っていたバージョンと同じくジェネこそ不明ながらも、音質は格段に向上。過去のバージョンはかろうじて楽曲を演っていることが確認できたレベルですが、今回はそんな荒くれコンディションから見事に脱却。テープの鮮度までも上がって演奏内容の素晴らしさまで実感できるほどのクオリティアップを遂げたのです。それでも音質の粗いモノラル・オーディエンスであることには変わりないのですし、最初の「Heartbreaker」でギターソロが終わるまでの部分の音質はエグイ。ところが、それが終わったところで一気に見晴らしが良くなるアッパー感が今回は際立っています。こうしてまだ不明瞭ながらもロバートのMCまで聞き取られるようになった結果、それを解析した海外マニアから「実はフィラデルフィア・スペクトラムではなく10日のバッファローではないのか？」という見解がもたらされるに至りました。10日は今まで音源が発掘されておらず、今回の解析によってバッファローの線が強くなったのですね。もっとも、この見解も決定打には欠けているのが現状ではありますが、ファンサイトなどでもフィラデルフィア・スペクトラムの音源が未発掘となり、今回の音源はバッファローであると刷新されました。また曲間のカット・ポイントなどから「Bring It On Home」の演奏位置に関してはフィナーレとして演奏されたとみなす「CARDIFF 1972 2ND NIGHT」の考証が正しい可能性も捨てきれません。いずれにせよ今回は話題のアッパー版をリリースいたしますが、既にネット上に現れた段階でピッチ調整が施されていたことから、今回のリリースに際しては音量レベルを上げたのみ。各ディスクの後半で散見されるプチノイズは元から混入していたもの。そして今回のアッパー版の登場によって、今まで非常に伝わりづらかった演奏の素晴らしさを楽しめるようになったのは何よりの収穫かと。「Bring It On Home」ではセッションマン時代のジミーがリードギターを弾いていたゼムの「Baby Please Don’t Go」のリフを弾き始めるスリリングな展開がみられますし、彼が弾いた「Stairway To Heaven」ギターソロのフレーズもいつもと違う感じ。おまけに「Moby Dick」を始める前にロバートが「よき友で…素晴らしいミュージシャン」とおだてられたボンゾが「Bullshit!」とマイクで絶叫するというレアな場面まで。実際にファンサイトでも今回のアッパーぶりによって「A really good, highly spirited show」と評されるという、世界中のマニアの話題の72年フィラデルフィア…もといバッファローのアッパー版をぜひお試しください！最初は音の悪さに驚きますが、意外や意外に十分に「聴ける」一枚です。マニア必聴・必携のアッパー盤！ Buffalo Memorial Auditorium, Buffalo, New York, USA 10th June 1972　FAIR/GREAT SOUND Disc 1 (57:41) 1. Heartbreaker 2. Black Dog 3. Bring it On Home 4. Since I've Been Loving You 5. Stairway to Heaven 6. Going to California 7. Thats the Way Disc 2 (33:58) 1. MC 2. Dazed and Confused 3. What Is and What Should Never Be 4. Moby Dick

拡大表示	Led Zeppelin レッド・ツェッペリン/NY,USA 6.10.1972 Upgrade 販売期間: 価格: 1,649円 (税込) 購入数: 個 在庫 在庫あり 返品についての詳細はこちら この商品について問い合わせる