monotone-extra

昨年から1980年代前半のアメリカでの様々なアーティストの埋もれていた極上オーディエンス録音を公開し続けてくれているテーパー“Two Of Us”シリーズの最新作はデヴィッド・ボウイ1983年のシリアス・ムーンライト・ツアーからフィラデルフィア・スペクトラムの最終日。マニアの方ならご記憶されているかと存じますが、“Two Of Us”は83年のスペクトラム連続公演を公開し続けておりPHILADELPHIA 3RD NIGHTをリリースして好評を博しています。ボウイがエイティーズ・ポップスターとしての頂点を極めたシリアス・ムーンライト・ツアーはかなりハードなスケジュールが組まれており、フィラデルフィア・スペクトラムでも都合四夜連続の公演が行われました。前回リリースした「PHILADELPHIA 3RD NIGHT」はボウイの声が近めなバランスというのが魅力の優良オーディエンス録音でしたが、今回はクリアーかつバンド全体の迫力が伝わるという別の魅力を感じさせる極上録音。ライブ開始直後はテーパーのポジションが落ち着かなかったのか音像の不安定さが散見されるものの「Fashion」からは一気に安定（むしろ前日より安定しているくらい）演奏の迫力がとにかく凄まじい。フィラデルフィアでの連続公演と言えばオフィシャル「DAVID LIVE」の舞台となった1974年タワー・シアターでの連続公演が挙げられます（厳密にはフィラデルフィアではなく、同じペンシルベニア州にあるアッパーダービーですが）が、それが物語るようにフィラデルフィアはアメリカの中でもいち早くボウイの人気が爆発した土地。それでいて76年や78年はスペクトラムでそれぞれ二日間しか公演が行われなかった。そこで今回は大サービスとばかり四夜連続にて行われたという。何より驚かされるのは、これが四夜連続の最終日だとは信じがたいほどボウイが絶好調であるということ。シリアス・ムーンライト・ツアー自体、7月のアメリカ・ツアーからネクスト・レベルに到達した感がありましたが、この日もその典型。バンドはアール・スリックのギターを中心とした盤石の演奏を聞かせてくれ、しかも演奏の迫力がリアルな録音状態ですので、彼が鳴らすリードギターの迫力たるや。そんな頼もしいバックバンドに支えられたボウイの疲れ知らずな熱唱ぶりはフィラデルフィア四夜連続のフィナーレに相応しい。正に名演と呼ばずにはいられないステージを“Two Of Us”がナチュラルかつウォーミー、そして豊かな臨場感と共に見事な音質で記録してくれました。唯一、惜しまれるのが前日と違って「Fame」とフィナーレ「Modern Love」の演奏上版それぞれで微弱なカット（後者は電池切れが原因だそう）が生じてしまったこと。しかし公開に当たっては、これが実に奇麗に同日の別音源をパッチしてくれている。音源が違う分、音質の変化だけは否めませんが、どちらもなめらかでリズムがつんのめることもなく安心して聞きこめる見事な編集ぶり。The Spectrum, Philadelphia, PA, USA 21st July 1983 TRULY PERFECT SOUND Disc 1(54:42) 1. S.E. (Right Now, Right Now) 2. The Jean Genie Intro 3. Star 4. "Heroes" 5. What In The World? 6. Golden Years 7. Fashion 8. Let's Dance 9. Breaking Glass 10. Life On Mars 11. Sorrow 12. Cat People (Cat People) 13. China Girl 14. Scary Monsters (And Super Creeps) 15. Rebel Rebel 16. White Light, White Heat Disc 2(55:40) 1. Station To Station 2. Cracked Actor 3. Ashes To Ashes 4. Space Oddity 5. Band Introductions 6. Young Americans 7. Fame 8. TVC15 9. Stay 10. The Jean Genie 11. Modern Love

拡大表示	David Bowie デビッド・ボウイ/PA,USA 7.21.1983 販売期間: 価格: 1,940円 (税込) 購入数: 個 在庫 在庫あり 返品についての詳細はこちら この商品について問い合わせる