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ボブ・ディラン1984年ヨーロッパ・ツアーの最終日を飾ったスレインの模様はライブアルバム「REAL LIVE」用にマルチトラック・レコーディングが行われたというだけでなく、何とそのラフミックスが流出するという事態に発展。通常ですとレコード会社が厳しく管理するマルチトラック・マスターが流出するということは極めて稀で、これは同アルバムの制作時に作られたスレインのラフミックスが参考用にカセットへとダビングされ、それが流出した形となります。このような貴重でステレオ録音の音源が流出したことから90年代にはいくつものアイテムを生み出す結果となったのですが、さすがにかなりの回数のダビングを経て下界に現れた事は間違いなく、これぞジェネ落ちの典型と呼べるような状態での流出でもありました。それでも基本ステレオで音質が良かったことから「REAL LIVE OUTTAKES」や「LIFE TAKES LIVETAKES」といったアイテムが90年代にリリースされていたのも今となっては懐かしい限りで、そうした粗を隠すべくノイズリダクションを始めとしてかなりのイコライズが加えられていたのも事実。そんな懐かしの流出音源の元になったバージョンがこのCD。やはり粗い音質であることには変わりないのですが、元がマルチトラックだけに各楽器のステレオ感やアンビエントマイクを用いて拾われた臨場感などはさすが。むしろ会場の盛り上がりなどはラフミックス故に騒がしいほどで、なるほど演奏やボーカルだけでなく歓声のレベルなども整えて出されるのがオフィシャルのライブアルバムであることを知らしめてくれる格好の素材と言えるのではないでしょうか。アルバムに採用された「I And I」にしてもこちらの方が明らかにラフな状態でして、それぞれの楽器の分離があいまい、なおかつディランの歌声も前面に押し出されることなく均等な印象。ところが音質自体は今回の「SLANE 1984 SOUNDBOARD」の方が圧倒的にクリアーで、何とPAサウンドボードがマルチトラックを打ち負かすという驚きの結果になったのです。それでもなお文字通りの別録音として非常に楽しめるのは確かですし、90年代にリリースされたアイテム群のようなこってりイコライズが施されていない分、粗いなりにナチュラルな音質で楽しめるというのも今回の大きなアドバンテージ。よってライブ音源におけるPAサウンドボードとマルチトラック録音の違いを非常にわかりやすく教えてくれる格好のアイテムとなるでしょう。Live at Slane Castle, Slane, Ireland 8th July 1984 STEREO SBD (76:32) 01. Just Like A Woman 02. Maggie's Farm 03. I And I 04. License To Kill 05. A Hard Rain's A-Gonna Fall 06. Tangled Up In Blue 07. To Ramona 08. It's All Right, Ma (I'm Only Bleeding) 09. Shelter From The Storm 10. With God On Our Side 11. It's All Over Now, Baby Blue 12. Tupelo Honey 13. Leopard-Skin Pill-Box Hat 14. Blowin' In The Wind STEREO SOUNDBOARD RECORDING

拡大表示	Bob Dylan Mick Taylor ボブ・ディラン ミック・テイラー/Ireland 1984 Soundboard Diff Master 販売期間: 価格: 1,386円 (税込) 購入数: 個 在庫 在庫あり 返品についての詳細はこちら この商品について問い合わせる