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全世界待望のローリング・ストーンズ最新ツアーが4月28日のヒューストンから開幕、その模様を速攻リリースしてみせたのがUXBRIDGEから出た『HOUSTON 2024』でした。誰もが気になるヒューストンでしたが、そこはツアー初日のストーンズらしく、特にキースがオープニングの「Start Me Up」や「Tumbling Dice」のイントロを不安定に弾き始めるところはいかにもといったところでした。おまけに「Start Me Up」はテンポも遅めでうーん、このままの雰囲気でショーが進んでしまったらどうしよう…と不安がよぎったもの。ところがどっこい手錬の「You Can't Always Get What You Want」から一気に調子を上げてきた変貌ぶりは二日目のニューオリンズでエンジン全開となる展開を予測されるに十分な復調。それどころか改めて聞き直してみれば「Rocks Off」や「Beast of Burden」辺りも既にいい感じで演奏されていますし、新曲群に関しても「Mess It Up」などは粗削りながらも懸命に演奏している感じが微笑ましい。そもそもこの日のオーディエンス録音は音質が非常に良いのでそうした初日のバンドから伝わってくる空気感もしっかりと捉えてくれているのがお見事。それに「Out Of Time」はミックによるとアメリカのオーディエンスの受けがイマイチということから三日目のステージとなるグレンデイルを境に演奏されなくなってしまいます。確かに2022年のヨーロッパでは見事なライブ序盤の盛り上げナンバーと化していましたが、アメリカ人にはピンとこない曲というもの納得。それにツアー開始時点だとキース・コーナーは「Little T&A」一曲だけだった訳ですが、これまた現在は二曲へと元通り。結果としてこのパターンも初日を始めとしたツアー序盤だけのレア・パターンとなったのです。今となっては終演後に一人のファンが「キースが一曲だけなのショックだな」と呟いた場面が聞かれるのが微笑ましい。この曲の前に行われたメンバー紹介では、自身にとってストーンズとの初ステージとなったシャネル・ヘインズが緊張気味で、それをミックに冷やかされる場面もまたツアー初日らしい場面かと。そんな彼女がボーカル・パートを託される「Gimme Shelter」がこの時点では「Sympathy For The Devil」の後で歌われるのもこの日ならではで、この後ツアーが進むにつれてどんどんセットリストの後半へと（従来の位置）戻されていくので、この位置での演奏もまた今となっては貴重ということに。そして何と言っても本音源は非常に音質がいいオーディエンス録音でもある。もちろんミックはツアー初日ながらもさっそく気を吐いてくれるのが彼らしいところで、それもまたライブ開始直後から顕著。さらにライブが後半に差しかかるといよいよハイテンションに「Miss You」を盛り上げてくれる。それとは対照的に、この日だけドタバタした「Paint It Black」のギャップ（笑）。今となっては初日ならではのドタバタやセットリストとレパートリーの試行錯誤が凄く面白い。そして何と言っても音質が抜群。ツアー開始からショーを重ねるごとに調子を上げている今回のストーンズの原点にして貴重な記録を！NRG Stadium, Houston, TX, USA 28th April 2024 TRULY PERFECT SOUND Disc:1 (61:29) 1. Introduction 2. Start Me Up 3. Get Off of My Cloud 4. Rocks Off 5. Out of Time 6. Angry 7. Beast of Burden 8. Mess It Up 9. Tumbling Dice 10. You Can't Always Get What You Want 11. band introductions 12. Little T&A Disc:2 (61:02) 1. Sympathy for the Devil 2. Gimme Shelter 3. Honky Tonk Women 4. Miss You 5. Paint it Black 6. Jumpin' Jack Flash 7. Sweet Sounds of Heaven 8. Satisfaction

拡大表示	Rolling Stones ローリング・ストーンズ/TX,USA 2024 Complete Upgrade 販売期間: 価格: 1,649円 (税込) 購入数: 個 在庫 在庫あり 返品についての詳細はこちら この商品について問い合わせる