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Jan Garbarek Quartet ヤン・ガルバレク/Italy 1988 Complete

ノルウェーというよりヨーロッパ・ジャズ・ミュージシャンの最高峰にして孤高のサックス奏者ヤン・ガルバレク。長いキャリアの中でもエバーハルト・ウェーバー、ライナー・ブリューニングハウス、ナナ・ヴァスコンセロスというガルバレクにとってのベスト・メンバーで紡ぐ全盛期の幽玄な美しさを極めた名演奏が初登場!!自らも自身のグループを率いて活動を続けながら、盟友ガルバレクのグループでもサウンドの要としてガルバレクが最も信頼を寄せていたエバーハルト・ウェーバーに、ガルバレクの片腕としてほぼキャリアを共にするライナー・ブリューニングハウス、ガルバレクが尊敬してやまないブラジルの至宝ナナ・ヴァスコンセロスという、ガルバレクにとって理想のメンバーによる名盤「レジェンド・オブ・ザ・セヴン・ドリームズ」のレコーディング4ヶ月前となる1988年3月22日イタリア、レッジョ・エミリアでの稀少なライヴを高音質サウンドボードにて1時間半以上に渡り完全収録した2枚組が入荷しました!!なお、マスターに起因するノイズが出る箇所がありましたが、レーベル独自の丁寧なマスタリングで鑑賞に支障がないレベルまで改善されています。本作には地上で最も美しいといわれるガルバレク・グループの、言葉には表すことが不可能なくらいビューティフルなステージが余す所なく完璧に捉えられています!この大舞台に相応しいガルバレク・グループの堂々たる素晴らしいステージは、遥か遠い太古の壮厳な景色が瞼に浮かび上がるような目に見えないエネルギーと、言葉ではとても言い表せないほどのロマンティシズムを湛えた美しくも壮大な楽曲ほか、全編に渡り、ガルバレクは愛器となるセルマーのテナーとガルバレクのトレードマークとなるカーヴド・ソプラノを半々に使用し、あの一聴して判る独特の透明感溢れる何処までも伸びやかな音色を完璧に吹き込んで行く。また時にはノルウェーの民族楽器となる指穴のないセリエ・フルートを使いナナとの掛け合いも披露している。ガルバレクはこのカルテットというフォーマットに関しては、ナナという打楽器奏者から受ける影響が大きいと語っているが、このグループにおけるナナの役割は非常に重要で多彩なパーカッション・セットに、彼しかマスターしていないブラジル特有の楽器ビリンバウとアマゾンの自然を表現するヴォイスによる、普通に聴いているととても一人で演奏しているとは信じ難いサウンドを構築して、さらに独特のアプローチで独自の世界を創り出し、ガルバレクが理想とする音楽に重要な色彩をもたらしているのである。余談ながら、パット・メセニーも1982年前後に自身のグループにナナを招いてサウンドの幅を広げたといわれている。ベースのウェーバーも、トレードマークとなる5弦エレクトリック・ダブル・ベースが独特な音色フレーズで幻想的でロマンチックな世界を形成し、ブリューニングハウスも水晶の如く透きとおった美しいピアノ、トレードマークとなるミニマルなエレピ、効果的なオーケストレーションにも匹敵するシンセサイザーなど、やはり独特な浮遊間を伴ったファンタジックなサウンドを創出。セットリストも非常に魅力的で、本公演の前年に発表されたガルバレクほぼ1人で録音した壮大な組曲「オール・ゾーズ・ボーン・ウィズ・ウィングス」大半のカルテット・ヴァージ、この後に同メンバーでレコーディングする「レジェンド・オブ・ザ・セヴン・ドリームズ」に収録されるナンバー、スパニッシュ・モードの「ハスタ・シエンプレ」、ラストの名曲「ダンセール」、各メンバーのソロまで、ガルバレクとメンバーの魅力が凝縮した、これぞECMサウンドと呼べる崇高なパフォーマンスに浸れます!!

Jan Garbarek Quartet ヤン・ガルバレク/Italy 1988 Complete

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