2013年7月9日ボストン公演を空前絶後の超高音質オーディエンス録音で完全収録!“OUT THERE”TOURは、2013年5月から2015年10月まで約2年半91公演に及びましたが、本作のボストン公演は初期にあたる18公演目のコンサートでした。リリース当初、本作は「始まったばかりの“OUT THERE”のレポート」「2013年7月のベスト録音」として人気を博したわけですが、現在の目で振り返るとまるで意味が違う。その素晴らしいサウンドは、長大な“OUT THERE”全体を見渡してもトップクラス。無数の名録音を生み出した“OUT THERE”の代表作に相応しい名作中の名作なのです。実際、それまでに出回っていた全音源でもベストなサウンドを誇っていた。オンな音像というのは当たり前という次元で、例えば「Day Tripper」におけるギターのエッジーな質感などがあまりにもリアルに伝わってくる。ただ音が近いだけでなく、そういったバンドが紡ぎ出した音色をリアルに捉えている卓越した録音だったのです。しかも、そんな音質で録音されたこの日のポールのステージ・パフォーマンスが実に素晴らしい! いつも歌うのが辛そうな「Maybe I'm Amazed」でも気合の入ったポールのシャウトが聴かれ、その前に演奏された「Nineteen Hundred And Eighty-Five」でも素晴らしい歌声を聴かせてくれる。この日のポールは、まさにトップ・コンディションだったのです。それでもやはり生もの。アンコールで演奏された「Hi, Hi, Hi」では珍しくバンドの演奏が怪しくなる個所があり、盤石の演奏が当たり前なポールのライブ・ステージの中にあってはむしろ楽しいハプニングも味わえるのです。そんな万全な名録音ですが、強いて難を挙げるなら数曲おきに風の音がマイクに当たることでしょうか。それは「Let It Be」の序盤を聴いてもらえればそれが分かっていただけるかと思います。しかし、肝心要の演奏と歌声は、そんな風の音以上に大きく、力強く捉えられている。最初は気になったとしても、聴いている内に忘れてしまうレベルでもあります。マスタリングも完璧。元録音では(若干ですが)目立ちすぎていた中低域を抑え、より広がりを感じさせるよう微調整。元々の極上音質を“究極”・“これ以上ない”次元にまで昇華させCDに封じ込めました。ちょっと聴いた感じでは「モニターミックス?」と勘違いしてしまいそうなほどの抜群なハイクオリティ・アルバムです。当時は「この時期のベスト」だったものが、後になって「あれは凄かった」に変わる。そんなアンダーグラウンド評価の見本のような大傑作ライヴアルバム。今だからこそ見直していただきたい大名盤の復活です。Live at Fenway Park, Boston, MA. USA 9th July 2013 TRULY PERFECT SOUND(REMASTERED) Disc 1 (66:46) 1. Intro. 2. Eight Days A Week 3. Junior's Farm 4. All My Loving 5. Listen To What The Man Said 6. Let Me Roll It (incl. Foxy Lady) 7. Paperback Writer 8. My Valentine 9. Nineteen Hundred And Eighty-Five 10. The Long And Winding Road 11. Maybe I'm Amazed 12. I've Just Seen A Face 13. We Can Work It Out 14. Another Day 15. And I Love Her 16. Blackbird 17. Here Today Disc 2 (64:11) 1. Your Mother Should Know 2. Lady Madonna 3. All Together Now 4. Lovely Rita 5. Mrs. Vandebilt 6. Eleanor Rigby 7. Being For The Benefit Of Mr. Kite! 8. Something 9. Ob-La-Di, Ob-La-Da 10. Band On The Run 11. Back In The U.S.S.R. 12. Let It Be 13. Live And Let Die 14. Hey Jude Disc 3 (31:18) 1. Day Tripper 2. Hi, Hi, Hi 3. I Saw Her Standing There 4. Yesterday 5. Helter Skelter 6. Golden Slumbers 7. Carry That Weight 8. The End Paul McCartney - Vocals, Bass, Guitar,Piano Rusty Anderson - Guitar, Backing Vocals Brian Ray - Bass, Guitar, Backing Vocals Paul Wickens - Keyboards, Backing Vocals