KISS全史でも異形の特異点だった“UNMASKED Tour”。シドニー公演と並ぶ大定番サウンドボードがまさかのアップグレード! 独自の関係者ルートでもたらされた新発掘マスター2CDで登場です。エース最後の伝説サウンドボード そんな本作に刻まれているのは「1980年12月3日オークランド公演」。そのステレオ・サウンドボード録音です。本稿に目を留められた方ならご存知かも知れませんが、このショウは以前からサウンドボードが知られており『AUCKLAND 1980』として愛されてきました。同じサウンドボードではありますが、当店独自の関係者ルートから発掘された新マスター。ジェネもサウンドも異なるアップグレード盤なのです。既発を体験されている方ならすでに心を決めていると思いますが、そうではない方のためにも、まずはショウのポジション。エース・フレーリー/エリック・カーが並んでいた唯一ツアーの全体像から振り返ってみましょう。5月20日『UNMASKED』発売・7月25日:ウォームアップ・ショウ・8月29日ー10月13日:欧州(29公演)←※PARIS 1980他・11月8日ー12月3日:オセアニア(11公演)←★ココ★《エース・フレーリー離脱》“UNMASKED Tour”の全体像。北米偏重のKISS史において「欧州とオセアニアだけ」という異様なツアーで、しかも南半球進出はこの時が初でした。本作のオークランド公演はそんな「オセアニア」レッグの最終日であり、彼の最後の夜。また、初オセアニアと言えばシドニー公演のプロショット/サウンドボードも象徴的ですが、本作はその3公演後でもありました。独自ルートで発掘されたアップグレード・マスター 前述のように、このショウは既にサウンドボードがお馴染みですが、本作のクオリティはお馴染みではない。「I Was Made For Loving You/New York Groove」の曲間がシームレスで繋がっているなど、各所が長く収録されていますが、それはあくまで元マスターである証拠に過ぎない。真に衝撃なのは、全編を貫くサウンド。これがもう、目を見張り、耳を疑う瑞々しさ。あくまで録音自体は同じなのでミックス卓直結系の個性はそのままですが、立体感がグッと向上し、鳴りも極めてナチュラルなのです。従来マスターでも十二分に鮮やかな強力サウンドボードではあるのですが、今回の新発掘マスターと比べるとやや平板。本作は、1音1音の立ち上がりがグイッと前に出て、その余韻を持ちながら下がっていく。しかも、それが各楽器の全ノートで感じられ、やたらとダイナミックなのです。それほどまでにダイナミックであっても、ナチュラルだから素晴らしい。よくよく聴くと従来盤はダビングのせいか、あるいはマスタリングで引き上げたのか、ドラムの打音ピークにパンパンとした詰まり感がありました。ところが、本作は同じくらい力強くパワフルにもかかわらず、耳に突き刺す鋭さがなく、打音にも余裕があるのかピークが歪んでいない。この広いレンジはリマスターで引き上げたのではなく、細部の微細部まで克明に残されたマスター鮮度こそが成せる業なのです。そんな最高峰更新サウンドで描かれるのは、伝説的な「エース・フレーリー最後の夜」。セットは大定番シドニー公演と同一なのですが、ツアー前半の「欧州」レッグとは少し異なる。比較しながら整理しておきましょう。UNMASKED(3曲)・Shandi(★)/Talk To Me/Is That You? 70年代クラシックス(14曲+α)・KISS:Cold Gin/Strutter/Firehouse/Black Diamond・DESTROYER:Detroit Rock City/God Of Thunder/Shout It Out Loud/King Of the Night Time World・その他:Rock And Roll All Nite/Calling Dr. Love/Love Gun/New York Groove/2,000 Man/I Was Made For Lovin' You ※注:「★」印は欧州レッグでは演奏していない曲。前回盤は伝統マスターを細心マスタリングで磨き込んでいましたが、本作は違う。磨き込むまでもなく、マスター鮮度だけで最高峰を更新しているのです。これまでも当店独自ルートで全世界のコレクターを震撼させる新発掘を重ねて参りましたが、その勢いは今も衰え知らない。本作は、その音の証拠でもある極上級のド直結サウンドボード。エース・フレーリーの最終公演だった「1980年12月3日オークランド」の強力ステレオ・サウンドボード録音。当店独自の関係者ルートで発掘された新マスターで、ミックス卓直結系の個性はそのままに立体感がグッと向上し、鳴りも極めてナチュラル。レンジも広く、ドラムの打音ピークも広々としていて詰まり感がまるでない。貴重な『UNMASKED』レパートリーだけでなく、伝説的な「エース・フレーリー最後の夜」を鮮やかに脳みそに刻み込んでくれるサウンドボード・アルバムの最高峰更新盤です。Live at Western Springs Stadium, Auckland, New Zealand 3rd December 1980 STEREO SBD UPGRADE Disc:1(51:04) 1. Intro 2. Detroit Rock City 3. Cold Gin 4. Strutter 5. Shandi 6. Calling Dr. Love 7. Firehouse 8. Talk To Me 9. Is That You? 10. 2000 Man 11. Guitar Solo 12. I Was Made For Loving You この曲間ノンカットは初 13. New York Groove Disc 2(41:20) 1. MC 2. Love Gun 3. Bass Solo 4. God Of Thunder 5. Drum Solo 6. God Of Thunder(reprise) 7. Rock And Roll All Nite 8. Shout It Out Loud 9. King Of The Night Time World 10. Black Diamond STEREO SOUNDBOARD RECORDING Paul Stanley - Guitar, Vocal Gene Simmons - Bass, Vocal Ace Frehley - Guitar Eric Carr - Drums, Vocal