5年ぶりのオリジナル・アルバムも大ヒットを記録し、ポップスターとして絶頂を極めていた『IN SQUARE CIRCLE』時代のスティーヴィー・ワンダー。煌びやかなステージを脳みそに流し込んでくれるオフィシャル代わりのライヴアルバムが登場です。そんな本作に吹き込まれているのは「1986年9月26日マディソン・スクエア・ガーデン公演」。そのステレオ・サウンドボード録音です。古くから親しまれてきた大定番の音源を、ベスト・マスターからCD化した2枚組。まずは当時の活動概要を振り返り、このショウの立ち位置を確かめておきましょう。1985年・2月26日~7月1日:米国#1(7公演)《9月13日『IN SQUARE CIRCLE』発売》・9月28日+11月11日:米国#2(2公演)・10月23日~11月8日:日本(12公演)1986年・1月20日~3月6日:米国#3(4公演) “IN SQUARE CIRCLE Tour”・6月17日~11月14日:北米(63公演)←★ココ★ 歴代のスタジオ名盤と肩を並べる「オフィシャル名盤級」これが『IN SQUARE CIRCLE』時代のスティーヴィー・ワンダー。「米国#1-3」はメディア出演やイベント参加、単発公演などで、ツアーと呼べるのは1985年の「日本」と1986年の「北米」だけでした。本作のMSG公演は、後者も終盤に差し掛かった43公演目にあたるコンサート。MSGでは26日と27日の2連戦であり、本作は初日でもありました。ツアーの看板となった『IN SQUARE CIRCLE』は全米5位、R&Bアルバム・チャートでは12週にわたって1位に君臨し、グラミー賞の最優秀男性R&Bボーカル・パフォーマンスにも輝いた大ヒット作。本作は、そんな絶頂の只中で迎えたニューヨークの大舞台を捉えた記録なのです。そんなショウを伝える本作のクオリティは、ずばり「完全オフィシャル級」です。しかも、それは「発掘盤なら公式リリースできる」といった次元の話ではありません。『INNERVISIONS』をはじめとする歴代のスタジオ名盤と並べても一歩も引かない、「オフィシャル名盤級」のサウンド。ライヴならではの熱気を宿しながら、ヴォーカルも演奏も整然と収まり、ひとつの作品として隅々までスキがなく、音楽作品としての完成度も極めているのです。そして、この音で味わえるのが80年代ならではのシンセたっぷりなスティーヴィー。『IN SQUARE CIRCLE』は、批評家から「うねるようなシンセサイザー・サウンド」と評されたほどシンセを大胆に取り込んだ作品でしたが、ステージでもその色彩感はたっぷり。キラキラと粒立つシンセの音色がステージ全体を彩り、その質感を少しもぼかすことなく描き切ってくれる。これも名盤級サウンドだからこその醍醐味です。当時ならではの名曲群もたっぷりな極上ライヴアルバムそんな名盤級サウンドで描かれるのは、新旧の名曲を織り交ぜたステージ。その後のレパートリーとも比べながら、セット内容を整理してみましょう。60年代/70年代(8曲)・アップタイト:Blowin’ In The Wind/Uptight (Everything’s Alright)・インナーヴィジョンズ:Higher Ground/Living For The City・その他:My Cherie Amour/Love’s In Need Of Love Today/Signed, Sealed, Delivered I’m Yours/I Was Made To Love Her 80年代(9曲)・イン・スクエア・サークル:Whereabouts/I Love You Too Much(★★)/Overjoyed/It’s Wrong (Apartheid)・その他:It’s Growing(★)/Master Blaster (Jammin’)/This Town (It’s Not The Same)(★★)/Don’t Stop(★★)/Shout(★★)※注:「★」印はこのツアー後には演奏されていない曲。特に「★★」印は1986年だけの限定曲。……と、このようになっています。17曲のうち、60年代/70年代のナンバーが8曲、80年代が9曲。最新作『IN SQUARE CIRCLE』からの4曲を軸に、80年代がわずかに上回る構成です。そして注目は「★」印。17曲中5曲がこのツアーを最後に演奏されなくなったナンバーで、そのうち4曲は1986年だけの限定曲なのです。中でも、アイズレー・ブラザーズの「Shout」やロータリー・コネクションの「This Town (It’s Not The Same)」といったカバー、そして「Don’t Stop」「I Love You Too Much」は、この年にしか演奏されなかったレパートリー。もちろん「Higher Ground」「Living For The City」「Signed, Sealed, Delivered I’m Yours」といった代表曲もたっぷり。不朽の名曲と激レア曲が同居する、1986年ならではのセットです。また、「Whereabouts」に「★」印はありませんが、後年の演奏は2012年の1回限り。この曲もほぼほぼ“IN SQUARE CIRCLE Tour”だけの限定曲と言って良いでしょう。全米5位の大ヒット作を携え、ポップスターとしてMSGのステージに立ったスティーヴィー・ワンダー。その一夜を歴代のスタジオ名盤と並べても遜色のない「オフィシャル名盤級」サウンドで刻んだ絶対ライヴアルバムです。80年代ならではのシンセたっぷりな音色と、1986年だけの限定曲の数々。「1986年9月26日マディソン・スクエア・ガーデン公演」のステレオ・サウンドボード録音。“IN SQUARE CIRCLE Tour”の43公演目で、大定番サウンドボードをベスト・マスターからCD化した2枚組です。クオリティは完全オフィシャル級……いや、歴代のスタジオ名盤と並べても一歩も引かない「オフィシャル名盤級」。80年代ならではのシンセたっぷりなスティーヴィーを、1986年だけの限定曲「I Love You Too Much」「This Town (It’s Not The Same)」「Don’t Stop」「Shout」も美味しい絶対ライヴアルバムです。Madison Square Garden, New York, NY, USA 26th September 1986 Disc 1(45:44) 01. Introduction 02. It's Growing 03. Master Blaster (Jammin') 04. Higher Ground 05. Whereabouts 06. I Love You Too Much 07. Overjoyed 08. This Town (It's Not The Same) Disc 2(48:44) 01. My Cherie Amour (Fades in) 02. Blowin' In The Wind 03. Love's In Need Of Love Today 04. Don't Stop 05. Signed, Sealed, Delivered 06. Uptight 07. I Was Made To Love Her 08. Shout 09. Living For The City 10. It's Wrong (Apartheid) STEREO SOUNDBOARD RECORDING





























