“USフェスティバル”で全米をひっくり返す2ヶ月前、MOTLEY CRUEはメイク時代の最終盤を迎えていたKISSのステージに立っていた。彼らが初めて万単位の大観衆と向き合った、知られざる歴史の現場を伝える秘宝ライヴアルバムが登場です。そんな本作に吹き込まれているのは「1983年3月26日アーバイン公演」と「3月27日ロサンゼルス公演」。KISSの“CREATURES OF THE NIGHT Tour”にオープニング・アクトとして参加した2夜のオーディエンス録音です。KISSの前座公演は長年「録音は存在しない」と思われてきたのですが、ここに来て新発掘。研究家提供のベスト・マスターでリリース決定です その中身に触れる前に、まずはショウのポジション。クラブ時代の名作『COUNTRY CLUB 1981: LOW GEN(Shades 1796)』も交えつつ、スターダムを駆け上がっていった初期の歩みを振り返ってみましょう。1981年・4月24日~9月12日:米国#1(29公演)・10月2日~30日:米国#2(4公演)←※COUNTRY CLUB 1981 《11月10日『TOO FAST FOR LOVE』発売》・11月12日~12月31日:米国#3(9公演)1982年・1月15日~5月7日:米国#4(11公演)《春頃:大手Elektraレコードと契約》・6月4日~11日:カナダ(7公演)・7月22日~8月13日:米国#5a(4公演)《8月20日『TOO FAST FOR LOVE(リミックス盤)』発売》・8月30日~12月31日:米国#5b(16公演)1983年・3月26日~4月3日:米国#6(6公演)←★ココ★・5月29日『US FESTIVAL 1983』・9月3日~17日:米国#7(3公演)←※SAN DIEGO STADIUM 1983《9月26日『SHOUT AT THE DEVIL』発売》・10月31日~12月16日:米国#8(28公演)←※SAN ANTONIO 1983ブレイクスルーの導火線となったKISSの前座 これが1981~1983年のMOTLEY CRUE。自主盤『TOO FAST FOR LOVE』に始まり、大手Elektraとの契約、そしてリミックス盤での再出発と、2年ほどの間に着実に階段を上ってきました。本作の2夜は、その先に組まれた「米国#6」の初日と2日目。歴史的な“USフェスティバル”の約2ヶ月前であり、2作目『SHOUT AT THE DEVIL』発売のちょうど半年前にあたりますこの「米国#6」のポイントは「KISSの前座」だったこと。彼らが初めて1万人を超える会場を沸かせた記念碑的なステージでもありました。それ以前にも大きな野外フェスへ出たことはありましたが、その時の彼らはまだ名もない新人に過ぎませんでした。ところが、「米国#6」ではKISSに見出され、チケットにもポスターにもKISSと並んでMOTLEY CRUEの名が刷り込まれていました。当時のKISS側は、地元で人気急上昇中だったMOTLEY CRUEを迎えることで、ツアーに新たな勢いを呼び込もうとした。その狙いは見事に的中し、会場はほぼ完売になりました。“USフェスティバル”はMOTLEY CRUEの名前と姿をお茶の間にまで届けたわけですが、何も突如としてフェスに出演したわけではありません。KISSに見出されることでロック・ファンの間に「MOTLEY CRUE」が浸透していき、世紀の大舞台への切符を手に入れた。“USフェスティバル”が革命的な大爆発だとすれば、この「米国#6」は言わば導火線。「MOTLEY CRUEを真の意味で発掘したのはKISS」と言っても過言ではないのです。なお余談ですが、この「米国#6」はKISSにとっても大きな節目でした。“CREATURES OF THE NIGHT Tour”は最終盤に差しかかり、メイク時代そのものが終わりへと近づいていた。本作の約半年後となる1983年9月18日、KISSはついに素顔を公開する。つまり本作は、ひとつの時代を締めくくろうとしていたKISSと、これから頂点へ駆け上がっていくMOTLEY CRUEが交差した瞬間の記録でもあるのです。伝説の野外劇場が生んだ極上サウンド閑話休題。そんな歴史的なショウを真空パックした本作は、クオリティもタダモノではない。特に素晴らしいのが、本作のメインとなる前半の「3月26日アーバイン公演」。とにかく猛烈にクリア。現場となった“アーバイン・メドウズ劇場”は、伝説的な野外劇場。屋根もなければ、音を跳ね返す壁もありません。スピーカーから放たれた音は余計な残響をまとわないまま、まっすぐ録音機へと届いている。だからこそ、ヴォーカルの節回しも、ギターの刻みも、ベースとドラムの一打一打も、細部までくっきりハッキリと浮かび上がってくるのです。もちろん、野外なら必ず良い音になるというわけではありません。風に流されて痩せ細ったり、遠くで霞んでしまったりする録音も珍しくない。ところが本作は、芯がたくましく張り詰め、音の中身もぎっしり。スカスカとした隙間など、どこにも見当たりません。音色的にサウンドボードと間違えるタイプでもないのですが、聴きやすさ/聴き応えはFM放送と並べても見劣りしないのです。そして後半には、翌「3月27日ロサンゼルス公演」も収録。こちらは終盤の「Live Wire」「Helter Skelter」が録音漏れとなっており、サウンドもやや籠もり気味。メインのアーバイン録音には及ばず、あくまでボーナス的な録音ではあるのですが、長年「存在しない」とされてきた歴史的な現場を体験できる醍醐味は何物にも代えられません。大観衆を沸かせ、成功への道を切り開いた大熱演そんなサウンドで描かれるのは、初めて万単位の観衆を相手にした若きMOTLEY CRUEの大熱演。セットは“USフェスティバル”と同一ですが、念のためにここでも整理しておきましょう。華麗なる激情(4曲)・Take Me To The Top/Merry-Go-Round/Piece Of Your Action/Live Wire(*)シャウト・アット・ザ・デヴィル(5曲)・Looks That Kill/Bastard/Shout At The Devil/Knock 'Em Dead, Kid/Helter Skelter(*)※注:「*」印はアーバイン録音のみ。他は2テイクずつ収録。そんなセットを綴るパフォーマンスこそが素晴らしい。クラブ時代とは桁違いの観客を前にしても、彼らは怯むどころか、ますますテンション爆上げで牙を剥いている。1曲1曲で「MOTLEY CRUE」の名と新たな音楽「LAメタル」を観衆の乗りに刻みつけていく。今まさにのし上がっていこうとしている、その歴史的な瞬間を本生100%で体験できてしまうのです ヴィジュアライズとエンターテインメントの権化だったKISSに見出された、新世代グラム・メタルの旗手MOTLEY CRUE。革命の“USフェスティバル”へと続く導火線がジリジリと炎を上げるライヴアルバムです。人知れず眠っていた秘宝マスターによる文化遺産アルバム。「1983年3月26日アーバイン公演/3月27日ロサンゼルス公演」のオーディエンス録音。KISSによってオープニング・アクトに抜擢された2公演で、彼らが初めて1万人超の会場を沸かせた記念碑的な記録です。これまで記録が知られていませんでしたが、海外の研究家から提供された秘宝マスターでCD化。特にメインのアーバイン録音は猛烈にクリアで芯もたくましい極上級サウンドで完全収録。“USフェスティバル”の2ヶ月前でLAメタルの旗手がのし上がっていく歴史的な現場を本生100%体験できます。Irvine Meadows Amphitheater, Irvine, CA, USA 26th March 1983 PERFECT SOUND(from Original Masters) Universal Amphitheater, Los Angeles, CA, USA 27th March 1983 AMAZING SOUND(from Original Masters) (67:41) Irvine Meadows Amphitheater, Irvine, CA, USA 26th March 1983 1. Intro 2. Take Me To The Top 3. Looks That Kill 4. Bastard 5. Shout At The Devil 6. Merry Go Round 7. Knock 'em Dead, Kid 8. Piece Of Your Action 9. Live Wire 10. Helter Skelter





























