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Joan Jett and the Blackhearts ジョーン・ジェット/NY,USA 1984-1985

80年代に一世を風靡したジョーン・ジェット&THE BLACKHEARTS。なぜかデイヴィッド・リー・ロスまで登場する全盛期のマルチカメラ・プロショットがリリース決定です。本作が撮影されたのは「1984年12月31日ニューヨーク公演」。当時の最新作『GLORIOUS RESULTS OF A MISSPENT YOUTH』がリリースされたのは10月1日ですから、その3ヶ月後のステージでした。この日は通常のツアーではなく、MTVによる年越しカウントダウン・イベントへの出演。本作は、そのテレビ放送をDVD化したものなのです。そんな本作はクオリティも絶品。エアチェックらしく、画素には80年代のアナログ放送らしい甘さもうかがえますが、マスター鮮度はズバ抜けている。ダビング痕やテープヨレ、白線ノイズも見当たらず、発色もビビッドで経年劣化も感じられない。まるで録画から34年間に一度も再生していなかったのかと思うほど、当時の光景がそのまま蘇る映像美なのです。そのクオリティで描かれるショウは、むせ返る80年代の薫りたっぷり。26歳だったジョーンは『GLORIOUS RESULTS OF A MISSPENT YOUTH』のアートワークをセクシーにしたようなヒョウ柄衣装でパンキッシュに吠え、リーゼント&紫ジャケットのリッキー・バード、ふわふわ盛り髪のゲイリー・ライアンもステージ狭しと大暴れ。『BAD REPUTATION』から『GLORIOUS RESULTS OF A MISSPENT YOUTH』までの全作から満遍なく選ばれたベスト・セットをブチかましていくのです。そんな彼女ら以上に80年代感を発散しているのが観客。当時のMTVと言えば、開局から3年目に入ったばかりで躍進まっしぐら。開局当初のビデオ・クリップ放送から徐々に幅を広げ、独自のライヴ開催・放送が始まった頃。そのMTVイベントに集められた観客は、コスプレとタキシード&ドレスが混ざった異様な空間。ステージ衣装のジョーンの方が普通に見えるほどで、さながらサーカスとグラミー賞を同時開催しているようなムードなのです。そんなバブリーな光景が爆発するのは、ショウの中盤。「Crimson And Clover」を終えたジョーンはおもむろにステージを去り、代わって登場するのはMTVで一躍人気者となったマーサ・クイン。彼女の音頭で1985年を迎えるカウントダウンが始まるのです。そして、カウントがゼロになった途端に会場は大爆発なのですが、その瞬間に現れるのは(なぜか)ダイヤモンド・デイヴ! PVさながらに白ビキニ姿の女性ボディビルダー達を従え、パーティを一気に掌握する。可笑しいのは、デイヴは盛り上げるだけ盛り上げつつ1曲歌うどころか、コメントの1つも言わずに去ってしまうこと。出てくるだけで大騒ぎというさすがのデイヴ様ぶりに圧倒されつつ、「あんた、ナニしに来たのさ?」とツッコミたくもなる。何とも黎明期のMTVパワーがまぶしい迷シーンなのです。その後、ジョーン達が何事もなかったようにステージに戻ってきてショウを続行。そこでもう1つの必見シーンなのが「He's A Rebel」です。貴重なTHE CRYSTALSのカバーなのですが、それ以上なのがゲストのダーレン・ラヴ。エルヴィスやフランク・シナトラ、ビーチ・ボーイズの作品にも参加した“バックコーラスの歌姫”の大ベテランとジョーンがデュエットする。ソウルフルな歌声とワイルドなシャウトが重なり合う違和感スレスレの共演。その大胆なキャスティングにも80年代MTVの勢いが爆発しているのです。80年代に女性ロッカーの象徴として気を吐いていたジョーン・ジェット。その極上プロショットなだけでなく、ダイヤモンド・デイヴの珍シーンやぶいぶい言わせていたMTVの勢いまでもがパックされた傑作映像です。もうすぐ終わる平成を振り返ろうとしたら、行きすぎて昭和まで来ちゃった………そんな感じのタイムマシン・プロショット。 MTV New Year's Eve Ball, New York, NY, USA 31st December 1984 PRO-SHOT (39:03) 1. Intro. 2. Bad Reputation 3. Fake Friends 4. New Orleans 5. I Love You Love Me 6. I Need Someone 7. Crimson And Clover 8. I Love Rock 'n' Roll Countdown by Martha Quinn ★HAPPY NEW YEAR 1985!! (with David Lee Roth) 9. He's A Rebel (with Darlene Love on Vocal) 10. Everyday People 11. Cherry Bomb 12. Do You Wanna Touch Me Joan Jett - Lead Vocals, Guitar Ricky Byrd - Guitar, Vocals Gary Ryan - Bass, Vocals Lee Crystal - Drums PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.39min.

Joan Jett and the Blackhearts ジョーン・ジェット/NY,USA 1984-1985

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