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Motley Crue モトリー・クルー/Canada 1985

本作に収められているのは「1985年10月19日モントリオール公演」。その一部始終を記録したオーディエンス・ショットです。本編が1986年だったのに対して本作は1985年ですが、どちらも同じ“THEATRE OF PAIN TOUR”。本編解説の日程で言うところの「北米」ツアー56公演目にあたるコンサートでした。そんなショウを記録した本作は、まさに客席撮影の大傑作。ステージを正面に据えたスタンド席からの撮影なのですが、驚くべきは猛烈な安定感と絶景。スタンド席の最前列だったのか、前方客の陰が一切映り込まず、ステージだけが視界を占領する。スタンド席ということは距離があるということですが、それを相殺するのが果敢なズーム。これが本当に凄い。ヴィンス・ニールやニッキー・シックスが広いステージを縦横無尽に走り回るわけですが、そこにグイグイと迫りながら画面がまったく乱れない。思いっきり引けばステージの全景を見渡せ、最ズームではメンバーが画面半分になるほど迫る。当時の機材の限界ギリギリまで近づき、その猛アップのまま左右に振る。普通であれば、手ブレで見られた物にならなくても仕方がないのに、安定している。三脚は使っていないようですが、どうやってここまでビシッとした撮影ができるのか……。思わずカメラワークだけで長くなってしまいましたが、そんな意匠を現代に伝えるマスター鮮度もハンパじゃない。最近になって発掘されたマスターテープから直接デジタル化されただけにダビング痕は皆無で、さらにデジタル・マスタリングで磨き込まれている。まさに当時の光景がそっくりそのまま目の前に再現される映像美なのです。そのクオリティで描かれるのは、全世界を手中にせんとするMOTLEY CRUEのフルショウ。主戦場の北米だけあってショウ自体が長い。「Piece Of Your Action」や「Knock 'Em Dead Kid」まで披露。これにより『SHOUT AT THE DEVIL』の全11曲中8曲(In The Beginningも含む)まで目撃できる。そして何と言っても目玉はドラムソロ。後年のように回転やコースター移動はせず、前方に90度傾いていくだけですが、当時はこれだけで衝撃だった。本作には観客の姿は映らないものの、その盛り上がりは超リアルに感じ取れる。このシーンばかりはやはり映像あってこそのスペクタクルです。“THEATRE OF PAIN TOUR”から生まれた奇跡の名録音と、遮蔽物ゼロの大傑作ショット。80年代オーディエンス記録が成し得る頂点を究めたような極上セットです。その超クオリティで世界を席巻していた若きMOTLEY CRUEを本生体験できる。 Live at Montreal Forum, Montreal, Quebec, Canada 19th October 1985 AMAZING SHOT!!! 1. In The Beginning 2. Looks That Kill 3. Use It Or Lose It 4. Shout At The Devil 5. Fight For Your Rights 6. Ten Seconds To Love 7. Piece Of Your Action 8. Home Sweet Home 9. Red Hot 10. Guitar Solo 11. Keep Your Eye On The Money 12. Louder Than Hell 13. Drum Solo 14. Too Young To Fall In Love 15. Knock 'Em Dead Kid 16. Live Wire 17. Smokin' In The Boys Room 18. Helter Skelter 19. Jailhouse Rock COLOUR NTSC Approx.91min.

Motley Crue モトリー・クルー/Canada 1985

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