Name: Jethro Tull ジェスロ・タル/Brazil 2000
SKU: DVD-00606
Price: 1630 JPY
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Jethro Tull ジェスロ・タル/Brazil 2000

本作が撮影されたのは「2000年11月28日サンパウロ公演」。本編解説の日程をご覧の通り、ワールド・ツアーの最終公演となるコンサートでした。このショウは現地テレビで放映。本作はその放送プロショットなのです。南米というとクオリティが気になりますが、本作は絶品。もちろん、時代柄アナログ録画ではあるものの、ノイズやヨレ、ダビング痕がほとんど見られない。「Thick As A Brick」「A New Day Yesterday」にホンの一瞬だけ受信不良の音切れがあるために完全無欠とは言えませんが、それは「皆無ではない」というだけのこと。普通に観る分にはまったく問題なしにフルショウに浸りきれます。そんなマスター鮮度で記録された番組自体も良い。いわゆる英米放送と比べると画面の暗さも感じるものの、それ以外は南米らしからぬ完成度。カメラワークも見どころをカッコ良く押さえまくっており、サウンド・ミックスも自然で安定感バツグン。南米放送は21世紀になって急激に向上したイメージがありましたが、2000年でも十分に英米に匹敵する撮影ノウハウを蓄えていた……本作は、その証拠品でもあるのです。そんなクオリティで描かれるショウは、「A New Day Yesterday」や美味しいメドレー「Songs From The Wood / Too Old To Rock 'N' Roll / Heavy Horses」も楽しめますが、それ以上なのが演奏ぶり。まず驚くのが元気いっぱいのイアン・アンダーソン。当時、マニア筋から「ここ30年間、まるで歳をとっていないような動きだ」と言われたアクションでステージ狭しと大暴れ。しかも撮影を意識したカメラ目線のサービスも満点で、とにかく上機嫌でアクティヴなステージングがたっぷり楽しめる。もちろん、他のメンバーも素晴らしい。マーティン・バレはCAMELを思い起こさせるようなファンタジックなソロ・タイムを披露し、ドーン・ペリーも複雑なアレンジに歌心まで感じさせるフィルを絡ませる。ジョナサン・ノイスも５弦ベースを縦横無尽に操り、アンドリュー・ギディングスに至っては多彩なフレーズを繰り出しながら無邪気なまでの弾きっぷりを見せつける。イアンのソロ曲「The Water Carrier」「The Habanero Reel」では民族音楽的な展開を見せ、アコーディオンやパーカッションも盛り込んだユニークな仕上りですし、英国トラッドやジャズ、ブルース、ロックとあらゆるエッセンスを雑多に取り入れながらブレンドされた音はあくまでも気品がある。今なお、彼らをプログレの範疇に押し込めるべきか悩んだりもしますが、その演奏ぶりは間違いなくプログレッシヴ。その凄味は本編『ALPINE 2000』でも十二分に味わえますが、光景を伴うことによって複雑さとユーモアの融合までビビッドに伝わる。まさにJETHRO TULLの真骨頂を１時間48分に渡ってたっぷりと味わい尽くせる映像作品なのです。日本ではやや渋く玄人向けなイメージのあるJETHRO TULLですが、そのステージは極めてダイナミックでアクティヴ、そしてユーモアにも溢れている。目で観てこそ迫れる彼らの本質を余すことなく描いた大傑作マルチカメラ・プロショット。 Live at Via Funcha, Sao Paulo, Brazil 28th November 2000 PRO-SHOT 1. For A Thousand Mothers 2. Nothing Is Easy 3. Thick As A Brick 4. Hunt By Numbers 5. Bouree 6. Beside Myself 7. The Water Carrier 8. The Habanero Reel 9. Songs From The Wood / Too Old To Rock 'N' Roll / Heavy Horses 10. A New Day Yesterday 11. Martin Barre Guitar Solo 12. Hunting Girl 13. In The Grip Of Stronger Stuff 14. My God 15. Passion Jig / Living In The Past 16. Locomotive Breath 17. Aquadiddley / Aqualung / Cross-Eyed Mary / Cheerio Ian Anderson - lead vocals, flute, acoustic guitar, mandolin Martin Barre - guitar Jonathan Noyce - bass Doane Perry - drums Andrew Giddings - keyboards PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.108min.