『PLASTIC LETTERS』『PARALLEL LINES』を畳みかけ、成功の階段を一足飛びに駆け上がっていった1978年のBLONDIE。そんな時代を象徴するTV放送プロショットが登場です。そんな本作に収められているのは、2会に渡って出演した西ドイツの名物番組“Musikladen”。「1978年のMusikladen」と言えば、ファンにはお馴染みの定番映像ですが、実はそれは2回のうちの1回分。本作は、知る人ぞ知る激レア回も含めた2回分を丸ごと最高峰マスターでコンパイルした1枚なのです。その2回とは「1978年1月21日ブレーメン」と「9月19日ブレーメン」。1月出演回が有名な定番映像であり、9月出演回がレア回でした。まずは、双方のポジションを当時のスケジュールで確認してみましょう。・1月1日ー18日:タイ/日本(8公演)・1月21日ー3月6日:欧州#1(31公演)←★本作ボーナス★《2月『PLASTIC LETTERS』発売》・4月25日ー6月10日:北米#1(11公演)《6月ー7月『PARALLEL LINES』制作》・6月23日ー8月6日:北米#2(15公演)・8月12日ー9月28日:欧州#2(27公演)←★本作メイン★《9月23日『PARALLEL LINES』発売》・10月13日ー12月31日:北米#3(21公演)これが1978年のBLONDIE。『PLASTIC LETTERS』の日本発売は1977年末でしたが、海外では1978年になってから。“Musikladen”の1月出演は、そんなアルバム発売の直前となる「欧州#1」の初日でした。そして、もう1つの9月出演は次の『PARALLEL LINES』発売直前。「欧州#2」の21公演目にあたるステージでした。本作は「9月出演回」の貴重な初登場マスターをメインにしつつ、大定番「1月出演回」をボーナス補填した1枚なのです。それでは、それぞれの映像を個別にご紹介していきましょう。メイン(9月出演回)本作前半のメインになっているのが「9月出演回」。順序は逆ですが、これまで存在自体がほとんど知られてこなかったプロショットです。本作に収められているのは、そんな貴重映像でもごく最近になって海外マニアが公開した最高峰マスターです。実際に過去最高の画質でもあるのですが、それだけではありません。実のところ、この「9月出演回」は2種の放送が存在し、1つは1978年のオリジナル放送(全長42分版)、もう1つはVH-1による再放送(抜粋28分版)があるのです。もちろん、クオリティは「VH-1版」の方が良い。本作は、この「VH-1版」を最大限活用しつつ、足りない4曲分を「78年オリジナル版」で補完。トータルで放送の全長42分を構成し直しているのです。そのため曲によって画質が変わっており、4曲の「78年オリジナル版」パートではやや不安定な箇所もあります。しかし、ここで昔のVHSブートのような画質をイメージされたら大間違い。発色はビビッドですし、ダビング痕も潰れもほとんどなく、非常に見やすい(白衣装に透けるデボラのノーブラ乳首までハッキリ見えてしまいます)。70年代の録画とは思えない素晴らしさであり、単に「VH-1版」がさらに上回るオフィシャル級なために「比べちゃうとね」となるだけなのです。では、どの曲がより高画質なのか。セットを整理しつつ、チェックしておきましょう。・妖女ブロンディ:In the Sun(★)/X Offender(★)/Kung Fu Girls(★)・囁きのブロンディ:(I'm Always Touched by Your) Presence, Dear/I'm on E(★)/Denis(★)/Youth Nabbed as Sniper(★)・恋の平行線:Picture This(★)/11:59/Pretty Baby/Sunday Girl/I'm Gonna Love You Too(★)/Will Anything Happen?(★)/I Know But I Don't Know(★)※注:「★」印はVH-1放送の高画質マスター。ボーナス(1月出演回)そんな貴重極まる「9月出演回」の後に収められているのは、大定番の「1月出演回」。こちらは有名だけにご覧になった事のある方も多いでしょうが、本作はその中でも最高峰クオリティを誇るベスト・マスターからDVD化されています。もちろん無論、その画質/音質は完全オフィシャル級で、テロップ文字の輪もクッキリです。その画質と併せてポイントなのが、内容そのもの。セットは初期2枚の濃縮還元で前11曲がブチかまされるのですが、その中で上記「9月出演回」と被っているのは3曲だけ。同じ番組に二度出演しているのでわざと選曲をズラしているのでしょうが、そのお陰で本作もバラエティ豊かな名曲群がたっぷりと楽しめるのです。ここでもセットを整理し、その多彩さを実感していただきましょう。・妖女ブロンディ:X Offender(*)/Little Girl Lies/Look Good In Blue/Man Overboard/In the Flesh・囁きのブロンディ:I'm on E(*)/Love At The Pier/I Didn't Have The Nerve/Bermuda Triangle Blues (Flight 45)/Kidnapper/Youth Nabbed as Sniper(*)※注:「*」印は「9月出演回」と被る曲。以上、夜雨72分に渡って全22曲・25テイクが溢れ出す映像傑作です。存在自体がレアな「9月出演回」を2種マスターを駆使して完全再現し、お馴染み「1月出演回」も過去最高峰クオリティ。「Musikladen全集」であり、まさに「1978年BLONDIEの至宝」以外の何物でもない1枚です。レア度でも見応えでも決定的な絶対盤 1978年に出演した名物番組MUSIKLADENのマルチカメラ・プロショット。有名な「1月21日」出演回だけでなく、これまでほとんど知られてこなかった「9月19日」出演回も最高峰マスターでセットしています。しかも「9月19日出演回」は、高画質な「VH-1再放送版」と超貴重な「1978年オリジナル放送版」を駆使し、全長42分を完全再構成している。2回分を合わせて約72分、全22曲・25テイクで若きBLONDIEを楽しめる絶対の決定盤です。Musikladen : Studio Bremen, Bremen, Germany 19th September 1978 PRO-SHOT(RARE!!!) Musikladen Extra : Studio Bremen, Bremen, Germany 21st January 1978 PRO-SHOT (72:11) Musikladen Studio Bremen, Bremen, Germany 19th September 1978 1. Pre-show footage 2. Intro 3. In The Sun 4. X-Offender 5. Picture This 6. 11:59 7. Pretty Baby 8. (I'm always touched by your) Presence, Dear 9. Sunday Girl 10. I'm Gonna Love You Too 11. Will Anything Happen? 12. I'm On E 13. Denis 14. I Know But I Don't Know 15. Youth Nabbed A Sniper 16. Kung-Fu Girls Musikladen Extra Studio Bremen, Bremen, Germany 21st January 1978 17. X-Offender 18. Little Girl Lies 19. Look Good In Blue 20. Man Overboard 21. In The Flesh 22. I'm On E 23. Love At The Pier 24. I Didn't Have The Nerve 25. Bermuda Triangle Blues (Flight 45) 26. Kidnapper 27. Youth Nabbed As Sniper Deborah Harry - Vocals Chris Stein - Guitar Nigel Harisson -Bass Clem Burke - Drums Frank Freak - Guitar James Destri - Keyboards PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.72min.