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Nick Mason's Saugerful of Secrets ニック・メイスン/Denmark 2022

再始動後も各国で絶賛を巻き起こしている初期フロイド復刻プロジェクトSAUCERFUL OF SECRETS。その最新映像が登場です。そんな本作が撮影されたのは「2022年5月14日:ラナース公演(デンマーク)」。そのオーディエンス・ショットです。現在の彼らは3年ぶりのツアーを実施中で、当店ではすでに数作のライヴアルバムでレポート済み。しかし、映像編は2022年初となります。映像限定でコレクトされている方もいらっしゃいますし、良い機会でもあるのでこれまでの歩みをと-タルで振り返り、代表映像を整理してみましょう。2018年・5月20日-24日:英国#1(4公演)←※DINGWALLS 2018・9月2日-21日:欧州#1(15公演)←※COPENHAGEN 2018: MULTICAM・9月23日-29日:英国#2(6公演)2019年・3月12日-4月22日:北米#1(28公演)←※BEACON THEATRE 2019 1ST NIGHT・4月29日-5月4日:英国#3(5公演)←※公式・7月3日-27日:欧州#2(15公演)←※TAORMINA 2019 2022年・4月13日ー5月11日:英国#4(21公演)・5月14日ー7月13日:欧州#3(39公演)←★ココ★・9月22日ー11月1日:北米#2(28公演)※注:各レッグの代表作のみ。これが世界のプログレ者を歓喜させてきたSAUCERFUL OF SECRETSの歩み。上記はあくまで映像作品ですし、全部でもない。つまみ食いで進化の過程を目撃できる各レッグの代表作だけ抽出しました。そんな中で本作のラナース公演は「欧州#3」の初日にあたるコンサートでした。また、デンマークというと好評を博した『COPENHAGEN 2022』も記憶に新しいところですが、本作はその直前でもある。どうもSAUCERFUL OF SECRETSはデンマークと相性が良いらしく、傑作が連発してもいます。ここでそのラインナップもチェックしておきましょう。2018年・9月3日『COPENHAGEN 2018: MULTICAM』2022年・5月14日:ラナース公演 ←★本作★・5月16日『COPENHAGEN 2022』 以上の全3公演。実は4年前の初期ツアーからも映像作品『COPENHAGEN 2018: MULTICAM(Amity 476)』が誕生。当時「最高傑作!」と断じられるほどの名作でした。そして、本作は「デンマークに外れなし」のジンクスに則った逸品。2階スタンドからやや見下ろしで捉えた光景がたまらない。実は開演からしばらくは前列客の影が画面端に映り込んでいるので「遮蔽物ゼロ!」とは言えないのですが、それは「ゼロではない」というだけ。画面中央は前方客の頭の間を縫ってステージを直視していますし、5曲目「When You're In」の途中でさらに一気に変貌。合間からグイッとズームさせることで前方客の影が消滅。視界をステージが占領する絶景になるのです。しかも、それ以上ズームしないのも好印象。そもそもSAUCERFUL OF SECRETSはメンバーのアクションや指先の妙技で魅せるタイプではなく、サイケデリックな映像やライト・ショウこそが醍醐味。そのため、1人ひとりドアップにするよりもやや遠景の方が1曲1曲を視角化する極彩色の世界に浸れる。さらに言えば、人間の眼にはズーム機能などはありませんから、この安定したアングルがショウの体リアルな験感にもなっているのです。そんな映像美で描かれるのは、最新ツアーの全体像。すでにセットは何度もお伝えしている通りですが、せっかくのデンマーク公演ですので、最後に『COPENHAGEN 2018: MULTICAM』と比較しながら整理し直しておきましょう。シド・バレット時代・夜明けの口笛吹き:Lucifer Sam/Interstellar Overdrive/Astronomy Domine/Bike・神秘:Remember A Day(★)/Set The Controls For The Heart Of The Sun/A Saucerful Of Secrets・シングル他:Arnold Layne/Candy And A Currant Bun(★)/Vegetable Man/See Emily Play その後・モア:The Nile Song・原子心母:If/Atom Heart Mothe・おせっかい:One Of These Days/Fearless/Echoes(★)・雲の影:Obscured By Clouds/When You're In/Burning Bridges(★)/Childhood's End(★)※注:「★」印は『COPENHAGEN 2018: MULTICAM』で観られなかった曲。あまりの美しさに書き損じましたが、本作はサウンドも極上。それこそこれまでご紹介してきた傑作群にも負けず、音声だけのライヴアルバムでもリリース可能なほどです。シンプルなカメラワークも相まって「光景つきのライヴアルバム」とお考えいただいても構いません。その渋すぎるコンセプト故に来日は望めそうもないSAUCERFUL OF SECRETS。その最新ツアーを絶景で楽しめる映像作品です。「2022年5月14日:ラナース公演」のオーディエンス・ショット。2階スタンドからやや見下ろしで捉えており、冒頭4曲ほど前方客も映り込みますが、その後は遮蔽物ゼロの絶景に変貌。サイケデリックで極彩色なライトショウに思い切り浸りきれます。また、サウンドも極上。音声だけのライヴアルバムでもリリース可能なほどで、全景メインのシンプルなカメラワークも相まって「光景つきのライヴアルバム」とも言える。来日は望めそうもない初期フロイド復刻の世界をフル体験できます。Varket, Randers, Denmark 14th May 2022 AMAZING SHOT 1. One Of These Days 2. Arnold Layne 3. Fearless 4. Obscured By Clouds 5. When You're In 6. Candy And A Currant Bun 7. Vegetable Man 8. If 9. Atom Heart Mother 10. If (reprise) 11. Remember A Day 12. Set The Controls For The Heart Of The Sun 13. Interstellar Overdrive 14. Astronomy Domine 15. The Nile Song 16. Burning Bridges 17. Childhood's End 18. Lucifer Sam 19. Echoes 20. See Emily Play 21. A Saucerful Of Secrets 22. Bike COLOUR NTSC Approx.129min.

Nick Mason's Saugerful of Secrets ニック・メイスン/Denmark 2022

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