音楽シーンの超大物が一堂に会し、告知されていなかったポール・マッカートニーまでサプライズ登場した世紀の一大イベント「テイラー・ホーキンス追悼コンサート」。その極上プロショットが4枚組の巨大スケールで緊急リリース決定です!2022年3月25日に急逝したテイラー・ホーキンス。彼を偲び、偉業を讃えるために数々のロック・ミュージシャンが集う追悼公演は、2回「2022年9月3日ウェンブリー・スタジアム(英国)」と「9月27日ザ・フォーラム(米国)」の計画で発表されました。先日、その第一回になるウェンブリー公演が実現したわけですが、その模様はプロ撮影されて全世界に配信。今この瞬間も世界中の音楽ファンが虜になっています。本作は、その全貌が楽しめるマルチカメラ・プロショットなのです。ネットではセットチェンジなどでも静止画で繋いだリアルタイム配信で6時間を超えるものでしたが、本作はそうした間延びのシーンは極力省略。さらに英雄ひしめくステージだけを抽出した4枚組DVDなのです。クオリティは「完全オフィシャル級」とだけご記憶いただき、問題は内容。どんな大物が登場し、どんな共演で魅せてくれたのか。早速、順を追って各ディスクをご紹介していきましょう。DISC 1:序盤の5組(12曲)このイベントは、デイヴ・グロールを中心に様々なヒーロー達が特別ユニットを結成。数曲ずつ演奏していくスタイルでした。DISC 1では、そんな共演ユニット4種とナイル・ロジャースを収録しています。主催デイヴの挨拶に続いて登場するのは、オープニングを務めるリアム・ギャラガー。FOO FIGHTERSをバックにしてOASISの「Rock 'N' Roll Star」「Live Forever」を披露しています。このように、このイベントはFOO FIGHTERSをフィーチュアしつつも、それだけに留まらない幅広いレパートリーが楽しめるのです。二番手に登場するのはナイル・ロジャース。ただし、彼も特別編成でしてJANE'S ADDICTIONのクリス・チェイニーとタッグを組み、QUEENS OF THE STONE AGEのジョシュ・オムやSUPERGRASSのギャズ・クームスを迎えてデヴィッド・ボウイの「Let's Dance」「Modern Love」を演奏しています。続いて登場するのはVAN HALENコーナー。エディ・ヴァン・ヘイレンの息子ウォルギャングをフィーチュアし、デイヴ・グロールも参加。注目のヴォーカルを務めるのはTHE DARKNESSのジャスティン・ホーキンス。トレード・マークの衣装&あのハイトーンで「On Fire」「Hot For Teacher」を熱唱しています。その後はデイヴとジョシュ・オム、そしてジョン・ポール・ジョーンズによるスーパーグループTHEM CROOKED VULTURESで3曲「Goodbye Yellow Brick Road」「Gunman」「Long Slow Goodbye」、デイヴをゲストにしたPRETENDERSの3曲「Precious」「Tattooed Love Boys」「Brass in Pocket」が楽しめます。DISC 2:中盤の5組(11曲)続くDISC 2も5組のアーティストフィーチュア。まず登場するのは、再始動がアナウンスされたJAMES GANG。3曲「Walk Away」「The Bomber」「Funk #49」を披露しており、最後の「Funk #49」ではデイヴとの共演も実現しています。ここで登場するのは、デイヴの愛娘ヴァイオレット・グロール。彼女はまだ16歳ではありますが、昨年は父とのコラボ・シングルもリリースしましたし、これまでも何度かステージ共演もしている。本作でも数万人の大合唱に支えながらエイミー・ワインハウスの「Valerie」を歌い切っています。ここからの3組は、本家のステージが望めないバンドの疑似ライヴが目白押し! まず登場するのはAC/DC。METALLICAのラーズ・ウルリッヒをドラマーに迎えた変形FOO FIGHTERSをバックに、本家のブライアン・ジョンソンが「Back in Black」「Let There Be Rock」を熱唱! 思えば、聴力障害で本家のツアーから離脱したのが2016年。『POWER UP』では歌ったものの、その後ツアーは実現しておらず、6年ぶりに元気な姿を見せてくれたのです。次なるはTHE POLICE。スチュワート・コープランドとFOO FIGHTERSの共演で「Next To You」「Every Little Thing She Does Is Magic」を披露しています。DISC 2最後の目玉となるのがRUSH!! 2020年にニール・パートが亡くなった事で復活の可能性も潰えていたわけえですが、ここではゲディー・リーとアレックス・ライフソンが揃い踏み。デイヴやオマー・ハキムをニールの代役として3曲「2112 Part I: Overture」「Working Man」「YYZ」を披露してくれるのです。今回は様々な英雄達の饗宴が話題となりましたが、疑似ながらRUSH復活はポール・マッカートニー登場と並ぶ……いや、それ以上となる最大の衝撃でしょう。DISC 3:QUEEN篇(5曲)DISC 3は、丸々QUEENディスクです。今回のイベント自体が会場も内容も30年前の『フレディ・マーキュリー追悼コンサート』を彷彿とさせるものでしたが、それもあってかFOO FIGHTERSに次ぐ5曲という破格の扱い。ルーク・スピラー(THE STRUTS)やジャスティン・ホーキンス、サム・ライダーといったゲストを交えながら「We Will Rock You」「I'm in Love With My Car」「Under Pressure」「Somebody to Love」「Love of My Life」を披露していくものでした。ただでさえ特別な本作ですが、このディスクは格別、何しろ、QUEENにとって“ウェンブリー・スタジアム”は聖地。これまでに聖なるステージに立ったのは4回あり、そのすべてが伝説でした。初回は映画『ボヘミアン・ラプソディ』ともなった“LIVE AID"ですし、2度目/3度目はブライアン・メイをして「生涯最高のショウ」と言わしめた1986年の『LIVE AT WEMBLEY STADIUM』。そして4度目があの『フレディ追悼コンサート』だったのですから。その4回すべてが伝説なだけでなく極上プロショットも残されたわけですが、5度目の今回も例外ではなかった。本作は、30年のブランクを経た「伝説の続き」なのです。DISC 4:FOO FIGHTERS/ポール編(12曲)最後のDISC 4は、主催FOO FIGHTERSが主役。ここまでのステージはゲスト・スター達が自分の曲を特別編成バンドで歌ってきたわけですが、最後は基本的にFOO FIGHTERSのコンサート。各曲でゲスト・ドラマーを交えつつ、彼らの名曲群を披露していきます。そのゲストはジョシュ・フリース、トラヴィス・バーカー、ナンディ・ブシェル、ルーファス・テイラー(ロジャー・テイラーの息子)、オマー・ハキム。そして、最終盤の「My Hero」でスツールに座るのは、オリバー・シェーン・ホーキンス。16歳になるテイラーの息子です。そんなFOO FIGHTERSのステージは10曲ですが、その合間に登場したのがポール・マッカートニー。前述の通り、事前の告知はなしのサプライズ出演で、THE PRETENDERSのクリッシー・ハインドとのデュエットでビートルズの「Oh! Darling」を歌い、「Helter Skelter」で会場を沸かせるのです。ポールの登場に驚き、オリバー・シェーン・ホーキンスのドラミングに目頭が熱くなり、デイヴが弾き語る「Everlong」がじんわりと胸に染み渡って幕を閉じる本作。前述のように歴史的イベントの完全形ではありませんが、話題の注目ステージは網羅。ポールを含め、13組の熱演が一気に駆け抜ける4枚組です。2022年最大の音楽イベントであり、英雄達がリスペクトを惜しまないテイラー・ホーキンスの偉大さに思いを馳せるビッグ・セット。現代を生きる音楽ファンなら避けて通れない絶対作。「2022年9月3日ウェンブリー・スタジアム」で開催された一大イベント“テイラー・ホーキンス追悼コンサート”の極上マルチカメラ・プロショット。デイヴ・グロール/FOO FIGHTERSを中心に多彩なロックスターが大挙出演し、超豪華共演を繰り広げる。本家のライヴが望めないブライアン・ジョンソンのAC/DCや生き残り2人によるRUSHの疑似再結成、ウェンブリーの伝説QUEEN、サプライズ出演のポール・マッカートニー等々、必見のステージが目白押しの4枚組です。 Wembley Stadium, London, UK 3rd September 2022 PRO-SHOT Disc 1(59:36) Liam Gallagher with Foo Fighters 1. Intro 2. Rock 'N' Roll Star (Oasis) 3. Live Forever (Oasis) Nile Rodgers + Chris Chaney + Omar Hakim 4. Nile Rodgers Intro 5. Let's Dance (David Bowie) 6. Modern Love (David Bowie) Wolfgang Van Halen + Dave Grohl + Justin Hawkins + Josh Freese 7. Dave Grohl Intro 8. On Fire (Van Halen) 9. Hot For Teacher (Van Halen) Them Crooked Vultures 10. Goodbye Yellow Brick Road (Elton John) 11. Gunman 12. Long Slow Goodbye (Queens of the Stone Age) Pretenders + Dave Grohl 13. Precious 14. Tattooed Love Boys 15. Brass in Pocket Disc 2(66:10) James Gang 1. Dave Grohl Intro 2. Walk Away 3. The Bomber: Closet Queen / Bolero / Cast Your Fate to the Wind 4. Funk #49 Violet Grohl + Mark Ronson + Chris Chaney + Jason Falkner 5. Dave Grohl Intro 6. Valerie (Amy Winehouse) Brian Johnson + Lars Ulrich + Foo Fighters 7. Dave Grohl Intro 8. Back in Black (AC/DC) 9. Let There Be Rock (AC/DC) Stewart Copeland + Foo Fighters 10. Dave Grohl Intro 11. Next To You (The Police) 12. Every Little Thing She Does Is Magic (THE POLICE) Geddy Lee + Alex Lifeson 13. Dave Grohl Intro 14. 2112 Part I: Overture (RUSH) 15. Working Man (RUSH) 16. YYZ (RUSH) Disc 3(28:06) Queen + Rufus Taylor + Foo Fighters + Luke Spiller 1. Taylor Hawkins Introduction 2. We Will Rock You (Queen) 3. I'm In Love With My Car (Queen) 4. Under Pressure (Queen) 5. Somebody To Love (Queen) 6. Love Of My Life (Queen) Disc 4(81:02) Foo Fighters 1. Times Like These (with Josh Freese) 2. All My Life (with Josh Freese) 3. The Pretender (with Travis Barker) 4. Monkey Wrench (with Travis Barker) 5. Learn To Fly (with Nandi Bushell) 6. These Days (with Rufus Taylor) 7. Best Of You (with Rufus Taylor) Paul McCartney, Chrissie Hynde, Dave Grohl, Omar Hakim & Pat Smear 8. Dave Introduced To Chrissie & Paul 9. Oh! Darling 10. Helter Skelter Foo Fighters 11. Aurora (with Omar Hakim) 12. My Hero (with Shane Hawkins) 13. Everlong 14. Ending PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.235min.