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ギタリストにGE・スミスを配して行われた所謂ネバー・エンディング・ツアーの絶頂期であった1989年、中でも夏のアメリカは映像の存在が極端に少なく、ビジュアル面においてはベールに包まれた時期であった言っても過言ではありません。おまけにこの時期のディランのステージは自身の曲、カバー問わずレパートリーの振れ幅が激しく、そうしたレアナンバーを演奏するディランの姿はマニアでなくとも見てみたいというもの。そこで今回お届けしますは7月のオンタリオでのステージを捉えたオーディエンスショットの映像。元は一部のコア・コレクター間に出回っていたVHSなのですが、それをディランのマニア・プロジェクト「DVDylan」が文字通りDVD化してみせたバージョン。元は遠めなフォーカスだったオーディエンスショットをブローアップさせているのでステージ上のディランの表情がはっきり分かるほどのクローズ感はなく、むしろ少し荒さがみられる印象。それでも終始安定した状態で彼やGE・スミスを捉えてくれており、89年のオーディエンスショットとしては驚くほど落ち着いて鑑賞できる状態となっています。もちろん「DVDylan」お得意の処理によって音声は同日のオーディエンス録音を緻密にアフレコ。オープニングが「Trouble」というこの時期らしい選曲な上、映像も音声も途切れがちで文字通り曲名のようなトラブル状態となってしまっているのはご愛敬。その後は撮影アングルが一気に落ち着いて音質も素晴らしい。同じように「DVDylan」お得意の処理として、撮影されていない箇所や手ブレが激しい個所には静止画をパッチ。ラスト二曲に関しては撮影できなかったようで終始静止画となっています。そうした鑑賞上の処理とは別に面白いのが、この日のレア・カバーだった「Early Morning Rain」。同曲が始まった瞬間に雨のエフェクトを「DVDylan」を独自に加えているのです。ちょっとダサい（笑）演出が今となっては微笑ましい。さらにこの曲ではGEがバッキングに徹してディランがギターソロを弾くという場面がばっちり捉えられているのも貴重。さらにライブ後半の「Silvio」では二人でソロを分けるという場面までも見られてしまう。しかし最高傑作は何と言っても「It's Alright, Ma (I'm Only Bleeding)」。それまで何度もステージで歌い続けてきた曲なのに、この日に限ってディランは何と歌詞を忘れてしまいます。そこで思わず言葉に詰まってしまい、歌詞を思い出すまでギターを弾き続けて場つなぎするというハプニング。彼自身の有名曲における珍場面はマニアでなくとも必見！そして今から10年前にはネットのディラン・コレクター界で重要な役割を果たしてくれた「DVDylan」も活動を停止して久しく、また本映像はYouTube上でも見られない貴重な89年夏のディランを捉えたオーディエンスショットです。Kingswood Music Theatre, Maple, Vaughan, Ontario, Canada 29th July 1989(79:22) 1. Introduction 2. Trouble 3. Early Morning Rain 4. Tears Of Rag 5. I Don't Believe You (She Acts Like We Never Have Met) 6. Just Like A Woman 7. Simple Twist Of Fate 8. It's Alright, Ma (I'm Only Bleeding) 9. Don't Think Twice, It's All Right 10. Gates Of Eden 11. Hey La La 12. In The Garden 13 Silvio 14. Like A Rolling Stone 15. The Times They Are A-Changin'(Audio Only) 16. All Along The Watchtower(Audio Only) Bob Dylan (vocal & guitar) G. E. Smith (guitar) Tony Garnier (bass) Christopher Parker (drums). COLOUR NTSC Approx.79min.

拡大表示	Bob Dylan ボブ・ディラン/Canada 7.29.1989 販売期間: 価格: 1,630円 (税込) 購入数: 個 在庫 在庫あり 返品についての詳細はこちら この商品について問い合わせる