創始者ミック・ジョーンズのラスト・ステージとなった伝説のUSフェスティバル。悪名高きショウを伝える象徴映像がリリース決定です。そんな本作が撮影されたのは、もちろん「1983年5月28日USフェスティバル」。一大フェスの“NEW WAVE DAY”にトリ出演した際のマルチカメラ・プロショットです。このフェスを最後にミック・ジョーンズが解雇されてしまうわけですが、それはフェス直後というわけでもなく、フェス前にラインナップに変化もありました。その辺を整理する意味も込め、まずは当時のスケジュールから振り返ってみましょう。《5月:テリー・チャイムズ→ピート・ハワード交代》・5月19日:ウィチタ・フォールズ公演・5月22日:サンアントニオ公演・5月23日:ラレド公演・5月26日:ツーソン公演・5月28日:USフェスティバル ←★本作★《9月:ミック・ジョーンズ解雇》これが1983年のTHE CLASH。前年の“COMBAT ROCK Tour”の段階でトッパー・ヒードンからテリー・チャイムズに交代していましたが、翌1983年にはテリーも離脱。当時23歳だったピート・ハワードが加入しました。“COMBAT ROCK Tour”はキャリア最大級の巨大ツアーだったわけですが、1983年は一転してたった5回のステージのみ。ウォームアップ的な4公演とハイライトのUSフェスティバル出演だけでした。そんな歴史的ステージだけにTV放送プロショットが大定番となってきたわけですが、本作はその最高峰マスター。ところどころでビデオ・マスターの証拠もあるのですが、基本的な映像美はまるでレーザーディスクかのよう。何よりも素晴らしいのは艶やかさ。白線ノイズもテープヨレもほとんどなく、ダビングによる滲みや退色もまるで見られない。まるで近年になってデジタル再放送でもあったのかと思うような美しさなのです。その映像美で描かれるのは、悪評と共に歴史に刻まれたステージ。もっとも悪評の大半はミックの解雇劇に基づくものでもあり、(名作とは言えないまでも)音楽作品としても十分に楽しめる。そのセットも整理しておきましょう。ロンドン・コーリング(6曲)・London Calling(*)/The Guns of Brixton/Koka Kola/Brand New Cadillac/Train in Vain/Clampdown その他(14曲)・サンディニスタ!:Somebody Got Murdered/The Sound of Sinners/Police on My Back/The Magnificent Seven・コンバット・ロック:Rock the Casbah(*)/Know Your Rights/Straight to Hell/Should I Stay or Should I Go・その他:Hate & War/I'm So Bored With the U.S.A./Safe European Home/Armagideon Time/I Fought the Law/This Is Radio Clash(*)※注:「*」印は不完全収録。……と、このようになっています。一部の曲が不完全収録ですが、まさに栄光の歴史を濃縮したような豪華絢爛のセットを約75分に渡ってたっぷりと披露されるのです。崩壊寸前……いや、とっくに崩壊していた人間関係が透け、トッパー・ヒードンの不在も痛感するパフォーマンス。そんな満身創痍のショウをもって皆が愛したTHE CLASHは終了しました。本作は、そんな歴史的な一夜を極上クオリティで味わえる歴史的な証拠映像です。圧倒的な映像美で甦ったロック史の大定番。ミック・ジョーンズのラスト・ステージを伝えるプロショットがリリース。かつてないクオリティの最高峰マスターはまるでレーザーディスクかのような美しさで、歴史的なステージを約75分に渡って楽しめます。Mick Jones' Last Stage on The Clash Live at Glen Helen Regional Park, San Bernardino, CA, USA 28th May 1983 PRO-SHOT (75:20) 1. Intro 2. London Calling 3. This Is Radio Clash 4. Somebody Got Murdered 5. Rock the Casbah 6. The Guns of Brixton 7. Know Your Rights 8. Koka Kola 9. Hate & War 10. Armagideon Time 11. The Sound of Sinners 12. Safe European Home 13. Police on My Back 14. Brand New Cadillac 15. I Fought the Law 16. I'm So Bored With the U.S.A. 17. Train in Vain 18. The Magnificent Seven 19. Straight to Hell 20. Should I Stay or Should I Go 21. Clampdown Joe Strummer - Vocal, Guitar Mick Jones - Guitar, Vocal Paul Simonon - Bass, Vocal Pete Howard - Drums PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.75min.