ライオネル・リッチー脱退前に再来日を果たした1980年のTHE COMMODORES。その象徴映像がリリース決定です。そんな本作が撮影されたのは「1980年4月1日:日本武道館」公演。そのマルチカメラ・プロショットです。伝説の初来日から5年が経っていたわけですが、「第9回:東京音楽祭」にゲスト出演するために再来日。ただし、イベント出演だけでなく単独ツアーも実施しており、本作はその模様をレポートするTV特番を復刻収録しています。まずは、当時のスケジュールを振り返ってみましょう。・3月29日:東京プリンスホテル・3月30日:日本武道館(東京音楽祭)・4月1日:日本武道館 ←★本作★・4月2日:日本武道館 以上の4公演。「3月30日」の東京音楽祭は日本武道館で行われ、その直後の同会場で単独公演も実施されたわけです。そんな現場を見せてくれる本作は、極上クオリティのエアチェック・マスター。時代柄、画質や発色はアナログ丸出しだったりするので「オフィシャル級!」と喧伝するわけにはいきませんが、90年代までだったら全力で吠えていた。何しろ驚異的なのはマスター鮮度。ダビング痕がまるでなく歪みも走行ヨレもゴワつきもまったくナシ。MCの他、「Three Times A Lady」など5曲で歌詞の和訳テロップが流れるのですが、その輪郭までくっきりビビッド。デジタル再放送ならまだしも、40年以上前のエアチェックがこんな状態で残っているとは。その事実自体に畏怖を覚える映像美なのです(なぜか時々テロップが揺れるのですが……もしかして放送時のブレをデジタル補正している!?)。そんなタイムワープ・クオリティで画かれるのは、ライオネル・リッチー在籍時の輝けるステージ。約45分の放送枠に沿った編集なのでフルショウとはほど遠いわけですが、その中に必殺の大ヒット曲が濃縮されている。1980年のライヴと言えば、公式映像『COMMODORES IN LAS VEGAS』が象徴。最後に、比較しながら収録曲を整理しておきましょう。・コモドアーズ:Easy・ナチュラル・ハイ:Flying High(★)/Three Times A Lady/I Like What You Do(★)・ミッドナイト・マジック:Still/Sail On/Midnight Magic(★)※注:「★」印は公式映像『COMMODORES IN LAS VEGAS』で観られなかった曲。とにもかくにも時空を飛び越える映像美で、時代そのものだったTHE COMMODORESを目撃できるプロショットです。大ヒット曲満載の「目で観るベスト盤」でもありますが、同時に数々の日本語テロップや合間に挟まるCMからは洋楽ブームの時代感まで滲み出すタイムマシン映像でもある。どの角度から見ても味わい深いヒストリカルな1枚。再来日を象徴するTV特番プロショットがリリース。ヨレもダビング痕もない極上マスターで、歌詞対訳の日本語テロップまでくっきりな極上マスター。45分ながら大ヒット曲が濃縮された「目で観るベスト盤」です。 Budokan, Tokyo, Japan 1st April 1980 PRO-SHOT 1. Flying High 2. CM ★大ヒットLP「ミッドナイト・マジック」3. Three Times A Lady ★歌詞対訳 4. Still ★歌詞対訳 5. Easy ★歌詞対訳 6. I Like What You Do 7. Sail On ★歌詞対訳 8. CM 9. Midnight Magic ★歌詞対訳 PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.43min.