大名盤『STAND!』の大ヒットで音楽的にも商業的にも黄金時代の真っ直中にいた1970年のSLY & THE FAMILY STONE。その象徴とも言うべき極上映像が登場です。そんな本作に収められているのは「1970年9月13日ロンドン公演」。そのマルチカメラ・プロショットです。『STAND!』時代と言えば、伝説のウッドストック出演や『GREATEST HITS』の天文学的ヒットも実現した絶頂期。まずは、その活動概要を俯瞰して本作のポジションも確認してみましょう。1969年・1月10日+17日:北米(2公演)・3月23日ー5月24日:北米#1a(27公演)《5月『STAND!』発売》・6月7日ー12月28日:北米#1b(58公演)←※公式WOODSTOCK 1970年・1月9日ー4月3日:北米#1c(10公演)・5月1日ー8月21日:北米#2(19公演)・8月29日ー9月20日:欧州(11公演)←★ココ★・10月3日ー12月31日:北米#3(21公演)《11月21日『GREATEST HITS』発売》これが1969年/1970年のSLY & THE FAMILY STONE。ツアーはほとんどが北米でしたが、1970年の夏に短いながらも「欧州」ツアーが実現。本作のロンドン公演は、その6公演目にあたるコンサートでした。このショウは公共放送局WDR(西部ドイツ放送)の名物番組“Rockpalast”出演のための特別公演でもあり、番組内のコーナー「Swing In」で放送。その映像はウッドストックと並ぶ『STAND!』時代の象徴として君臨してきました。本作は、その最高峰版となるもの。何しろ、ごく最近になって本家本元“Rockpalast”の公式チャンネルが公開した映像であり、局マスターそのものを劣化ゼロのデジタル配信したものなのです。実際、その映像美は過去最高の完全オフィシャル級……と言いますか、映画級。フィルム撮影の粒子感まで感じるほど高精細ですし、ダビング痕は勿論わずかな退色も見られない鮮やかさは当時そのまま。デジタル加工の痕跡もまったくない超ナチュラルな色彩、会場ムードもそっちのけで顔面ドアップが画面からハミ出し続ける撮影技など、ライヴ・プロショットと言うよりは「記録映画」と呼びたい作風です。そんな映像美で描かれるのは、時代の寵児として君臨していた灼熱のパフォーマンス。約30分の放送枠に沿った内容はフルショウとはかけ離れているわけですが、その中に全盛時代のレパートリーを濃縮している。ここで、そのセットもチェックしておきましょう。スタンド!(4曲)・Sing A Simple Song/Stand!/Everyday People/I Want To Take You Higher その他(3曲)・ダンス・トゥ・ザ・ミュージック:Dance To The Music/Music Lover・ライフ:M'Lady ……と、このようになっています。貴重なレア曲ではなく、黄金時代の象徴曲をズラッと並べた超ベスト。全曲がウッドストックでも演奏したナンバーでもあり、あの伝説ステージを圧縮・結晶化したような特濃のショウなのです。歴史的な最重映像の最高峰クオリティ版。コレに尽きます。放送局マスターの映像美を劣化ゼロでDVDに移し替えた究極の1枚。それこそ、大名盤『STAND!』と同等以上の価値を誇る、文化遺産以外の何物でもない絶対映像。「1970年9月13日ロンドン公演」のマルチカメラ・プロショット。名物番組“SWING IN”の公式チャンネルで公開された最新デジタル配信バージョンで、放送局マスターそのものを劣化ゼロでDVD化。その映像美は映画級。フィルム撮影の粒子感まで感じるほど高精細ですし、超ナチュラルな色彩や顔面ドアップが画面からハミ出し続ける撮影技など、ライヴ・プロショットと言うよりは「記録映画」と呼びたい作風です。伝説のウッドストックと並ぶ文化遺産以外の何物でもない絶対映像です。The Lyceum, London, UK 13th September 1970 PRO-SHOT 1. My Lady2. Sing A Simple Song 3. Band Introductions/Sing A Simple Song 4. Stand! (segue to You Can Make If You Try sadly cut) 5. Everyday People 6. Dance To The Music 7. Music Lover 8. I Want To Take You Higher PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.27min.