50年代初頭からチャールズ・ミンガスらのピアニストとして活躍後、1957年からビリー・ホリデイの伴奏者となり、1960年、ビリーへの哀悼の意を込めて製作された『レフト・アローン』からそのタイトル曲はスタンダード・ナンバーとなることに。その後60年代半ばに渡欧してからはヨーロッパ、日本を中心に演奏活動を行ない、のちに日本人妻を持つなど親日家ということもあり特に日本での人気が高く、国内制作のアルバムも残すほど。その名ピアニストの1977年8月15日、ベルギーのアントウェルペンにて、毎年開催されている恒例の「ミッデルハイム・ジャズ・フェスティバル」にクインテットで出演時のライブを、マスター・クオリティー、ステレオ・サンドボード音源にて78分にわたりコンプリート収録。まず2002年77歳で没となる彼にとっては、最も脂の乗り切った時期のライブで、またメンバーもドイツ出身でヨーロッパを代表するトランペッター、マンフレッド・ショーフ、盟友のニューヨーク出身のソプラノ奏者、スティーヴ・レイシーをフロントに迎え、全編長尺なパフォーマンスを披露。そしてそのヨーロッパ・ナイズされた洗練されたスタイルは、やはり日本人好みといえる演奏がここに。 1. The Seagulls Of Kristiansund (32:14) 2. Hooray For Herbie (20:29) 3. Snake Out (15:53) 4. Russian Melody (09:27) [Middelheim Jazz Festival : at Antwerp, Belgium, August 15th 1977 : Stereo Soundboard Recording] Mal Waldron - piano / Manfred Schoof - trumpet / Steve Lacy - soprano saxophone / Isla Eckinger - bass / Makaya Ntshoko – drums