1982年のフェアウェル・ツアー中盤から、2日間連続公演となったカリフォルニア州オークランド公演の2日目、10月25日の極上ステレオ・サウンドボード・ソースを収録しています。明らかにオフィシャル・リリースを想定して行なわれたレコーディングであったと判る素晴らしいクリアさとステレオ・セパレート、最高のミックス・バランスでレコーディングされています。残念なのは、コンサート終盤に演奏されたLong Live Rock、Won't Get Fooled Again、アンコールのAthena、Young Man Blues、Twist And Shout、Naked Eye、Summertime Bluesの7曲が未収録なことです（恐らく何かの事情でコンソール・デスクにてレコーディングを停止したのでしょう）。しかし！本盤にはそれを補って余りあるメリットがあります！この約１ヶ月前の9月21日にランドーヴァーで行なわれたリハーサル＆サウンドチェック音源を同じくクリアなサウンドボードでディスク2に収録しているのです。これまで彼らのリハーサル音源がアンダーグラウンドで出回ったことは皆無につき、めったに聴くことのできない超貴重なザ・フーのリハーサル＆サウンドチェックと言えます。ピートが特に思い入れていたナンバー、Eminence Frontで何度もチェックしている様子やコンサートでは結局一度たりともステージでは演奏しなかったラストアルバム「It's Hard」収録のCooks Countryをリハーサルしている様子など、非常に貴重なシーンが目白押しです。この音源が聴けるだけでも本盤の価値をお判りいただけることと思います。本編のステージでは、My Generationがフェイドインで始まっていたり、Drownedの4:22時点にカットがあったり、前記の未収録部分と併せオリジナル・マスター時点での欠点ゆえの部分はご容赦いただきところですが（5:15 の2:39時点のノイズは、ロジャーがマイクを落とした音であり、トラブルではありません）、ザ・フーのパフォーマンスそのものはニュー・ジャージー公演やポートランド公演と比べても決して遜色のない凄まじいレベルの演奏となっており、本盤の音質はそれをリアルに伝えるハイクオリティなものとなっています。いずれにせよ、ザ・フーの熱烈なファンの方ならば、この音源は絶対はずすことはできません。
Live at Oakland Coliseum, Oakland, CA. USA 25th October 1982 STEREO SBD Rehearsals at Capital Centre, Landover, MD. USA 21st September 1982 STEREO SBD
Disc 1(79:26)
1. My Generation 2. I Can't Explain 3. Dangerous 4. Sister Disco 5. The Quiet One 6. It's Hard 7. Eminence Front 8. Behind Blue Eyes 9. Baba O'Riley 10. Tattoo 11. Drowned 12. A Man Is A Man 13. Cry If You Want 14. Who Are You 15. Pinball Wizard 16. See Me Feel Me
Disc 2(79:50)
1. MC 2. Substitute 3. 5:15 4. Love Reign O'er Me
Rehearsals at Capital Centre, Landover, MD. USA 21st September 1982
5. Sound Check #1 6. Eminence Front #1 7. Eminence Front #2 8. Eminence Front #3 9. Eminence Front #4 10. Sound Check #2 11. It's Hard #1 12. Sound Check #3 13. It's Hard #2 (false start) 14. It's Hard #3 15. Sound Check #4 16. Cooks Country
17. Sound Check #5 18. Dangerous 19. Sound Check #6 20. Cry If You Want 21. Sound Check #7 22. Won't Get Fooled Again 23. Sound Check #8
Roger Daltrey - Vocals, Harmonica, Guitar Pete Townshend - Guitar, Vocals John Entwistle - Bass, Vocals Kenney Jones - Drums Tim Gorman - Keyboards, Vocals
スクにて
