元THIN LIZZYのブライアン・ロバートソンを新たなギタリストに迎えたMOTORHEADが、1982年6月に実現した初来日公演は、バンドの日本初上陸への期待と、「黄金のトリオ」の一角を支えたエディ ファスト クラークの脱退、およびバンドと色合いの異なるギタリストの参加という不安の、双方が入り混じる中で実現しました。ファンの賛否を大きく分けたロバートソン在籍時ですが、現在出回っている音源は、この'82年来日だけでなく、'83年ツアーを含めても決して多いとはいえません。それだけに今回Mracle Man録音による優れたオーディエンス・ソースで、来日初演の様子がプレスCD化された事は、ファンにとってちょっとした事件とも言えるでしょう。今回はこの来日初演をさらに味わってもらうため、Miracle Man録音とは異なるもうひとつのオーディエンス・ソースを、特別なボーナス・タイトルとしてリリースを決定しました！CDの録音にも負けない高いクオリティで捉えられた、もうひとつの実況ドキュメントで、特別な来日初演をじっくりとお楽しみください！このライヴにおいてMiracle Manは2階る列32番より収録していましたが、本録音のテーパーはそれよりもステージに近い1階な列23番から、ステージの様子を捉えていました。録音は開演前のアナウンスとBGMイントロからスタートしており、次第に盛り上がる会場の雰囲気も確かな明度でしっかり確認できます。客席の喧騒はより生々しく、「Iron Fist」の冒頭ではやや演奏を掴みづらいのですが、ステージから叩きつけられてくるような轟音も凄まじく、ある意味プレスCD以上に生のMOTORHEADを体験できるサウンドかも知れません。「Heart Of Stone」や「Shoot You In The Back」のノリも音を身体で味わうような印象で、客席の一人になった気持ちで楽しめるでしょう。本録音の大きな特徴は「The Hammer」演奏後に起こったPAトラブルと、その間における会場の様子も余さず捉えている点。Miracle Man録音では機材が止められていましたが、こちらはバンドを引っ張り出そうとする観客の熱い声援も、会場に漂う熱気ごと収めたかのように、一部始終を確認できます。その後はライヴ前半以上に荒れ狂うようなライヴが展開され、ブライアンのギターを得てより印象的になった「Go To Hell」のソロや、新たにセットインした「Hoochie Coochie Man」など、この時期らしい演奏をリアルに堪能できます。レミーの弾けるようなベースと、ドスの利いた独特のヴォーカル、フィルシー アニマル テイラーの暴れるようなドラミングも見事と言う他ありません。爆裂するライヴ・サウンドで繰り広げられる「America」や「(We Are) The Road Crew」、さらに「Overkill」と、MOTORHEADでしかあり得ないライヴの凄みには、思わずノックアウトされてしまいます！ アンコールの「Motorhead」まで一気呵成に全力疾走した後、アウトロSEとして会場内に響き渡る爆撃機の轟音とサイレン、会場を埋め尽くすような拍手もまた聴き所。臨場感に優れた本作にふさわしく、ライヴの余韻を最高の形で味わわせます！ラストの「Motorhead」まで、本作では74分間に渡ってライヴの様子を完全収録しているのが大きなセールス・ポイント（Miracle Man録音は66分間）。演奏の聴き易さや見通しでは一歩譲るかもしれませんが、貴重なライヴをより長く、異なる視点から捉えた本録音は、単なるボーナスを越えた価値を持つ、飛び切りの一本です。最高のエンターテイメントを楽しませるMiracle Man録音と、会場の模様をリアルなドキュメントとして捉えきった本録音。この両者にはそれぞれ唯一無二の魅力があります。MOTORHEADファンの皆さんには、2つの音源を併せて楽しみ、特別な来日初演をとことん味わいつくして頂きたいと思います。本作を入手できる一週間限定のチャンスを、ファンの皆さんはどうぞお見逃しありませんように！
Live at Shibuya Kokaido, Tokyo, Japan 26th June 1982 TRULY AMAZING SOUND(from Original Masters)
1. Opening 2. Iron Fist 3. Heart Of Stone 4. Shoot You In The Back 5. The Hammer 6. Sorry, we have blown the PA up 7. Jailbait 8. Go To Hell 9. (Don't Need) Religion 10. Hoochie Coochie Man 11. America 12. (We Are) The Road Crew 13. Bite The Bullet 14. The Chase Is Better Than The Catch 15. Overkill 16. Bomber
17. Motorhead
Lemmy Kilmister - Bass, Vocal Phil Philthy Animal Taylor - Drums Brian Robo Robertson - Guitar
Motorhead モーターヘッド/Tokyo,Japan 1982
元THIN LIZZYのブライアン・ロバートソンを新たなギタリストに迎えたMOTORHEADが、1982年6月に実現した初来日公演は、バンドの日本初上陸への期待と、「黄金のトリオ」の一角を支えたエディ ファスト クラークの脱退、およびバンドと色合いの異なるギタリストの参加という不安の、双方が入り混じる中で実現しました。ファンの賛否を大きく分けたロバートソン在籍時ですが、現在出回っている音源は、この'82年来日だけでなく、'83年ツアーを含めても決して多いとはいえません。それだけに今回Mracle Man録音による優れたオーディエンス・ソースで、来日初演の様子がプレスCD化された事は、ファンにとってちょっとした事件とも言えるでしょう。今回はこの来日初演をさらに味わってもらうため、Miracle Man録音とは異なるもうひとつのオーディエンス・ソースを、特別なタイトルとしてリリースを決定しました！
