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Black Sabbath ブラック・サバス/OH,USA 1989

「HEADLESS IN AGORA」としてお馴染みのクリーヴランド公演は、'89年アメリカツアーの最終日にふさわしく、バンドが卓越した演奏と気迫の歌唱を聴かせてくれました。その模様はCDでじっくりと聴き込めますが、これだけ充実したライヴならば、やはり映像でも楽しみたいものです。本作はそのファンの希望を満たす嬉しい一本。海外のコレクターから提供された本映像は、ショウ後半の「Iron Man」まで約60分間の収録ながら、ステージにおけるバンドのプレイを、確かな安定感とクオリティで収めています。音源だけでは知りえなかったメンバーの動きやショウの模様を、ファンは細部まで見届けられます。照明やスモークなどの影響もあり、やや鮮明さには欠けるショットではありますが、安定したカメラワークは本映像の大きな特徴です。ステージ右寄りの2階席からステージの全景を収めつつも、要所ではマーティンそしてアイオミ、さらにはコージーやニール・マーレイと、プレイヤーの動きを的確なズームで捉えています。撮影者がサバスの曲をしっかりと理解しているようで、ライヴの序盤「Headless Cross」や「Neon Knights」から、ソロではアイオミを、ドラムがスポットを浴びる場面ではコージをと、それぞれファンが観たいと思う個所をきっちりと楽しませます。カラフルなライティングが印象的な「Neon Knights」、暗く深い海を思わせる照明が効果的な「Children Of The Sea」など、ファンは視覚面からさらにライヴを味わえます。前列の観客とハイタッチするマーティンや、意外にも激しく動いているニール・マーレイなど、映像ならではの見所が連発します。特に「When Death Calls」冒頭におけるニールのベース・イントロは必見でしょう。コージーのドラムは音源だけでも迫力充分でしたが、映像で観る「War Pigs」や「Devil And Daughter」はさらに素晴らしく、ファンは思わず画面に釘付けとなってしまうはずです。闇の中から浮かび上がるような姿でギターを紡ぐアイオミも印象的。「Die Young」のオープニングでは威厳たっぷりに、「Black Sabbath」では不気味に、黙々と素晴らしいプレイを聴かせます。前述したとおり、映像は残念ながら「Iron Man」中盤で終了していまいます。それでも'89年ツアー前半の様子を安定したクオリティで楽しめる本作は、大きな価値があるといえます。さらに本作ではオリジナル・メニューに加えて、音声もオリジナル・バージョンと「HEADLESS IN AGORA」のソースを用いたリマスター音源の選択も可能。リマスター音源では、最上級の音源が映像との相乗効果で、圧倒的なライヴを満喫させます!  Live at Agora Ballroom, Cleveland, Ohio, USA 14th June 1989 (with 2 Different Audio Sources) 1. The Gates Of Hell 2. Headless Cross 3. Neon Knights 4. Children Of The Sea 5. The Mob Rules 6. When Death Calls 7. War Pigs 8. Guitar Solo 9. Die Young 10. Black Sabbath 11. Devil And Daughter 12. Iron Man Tony Iommi - Guitar Tony Martin - Vocal Cozy Powell - Drums Neil Murray - Bass Geoff Nicholls - Keyboards COLOUR NTSC Approx.60min.

Black Sabbath ブラック・サバス/OH,USA 1989

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