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Jimi Hendrix ジミ・ヘンドリックス/NY,USA 1969 & more

「ジミヘンのライブで一番好きなのは?」と聞かれて大抵のロックファンなら「ウッドストック」と答えるのではないでしょうか。エクスペリエンスでもバンド・オブ・ジプシーズでもないグループを従え、1960年代最大のロックフェスティバルの最後を締めくくったステージ。そして何よりもフェスティバルの映画に使われた「アメリカ国歌」の歴史的名演によって人々から永遠に記憶されることとなった伝説的なステージでもある。映画の力というのは本当に絶大で、そこでのジミの演奏がウッドストックの象徴と映ったことも無理はありません。この日ジミのバックを務めたジプシー・サン・アンド・レインボーズは彼がエクスペリエンス解散後、新たに結成したバンドながら期せずして短命に終わったバンドも同フェスティバルに出演したことで多くの人々の記憶に留まることとなりました。そんな歴史的なステージも今や音源と映像の両方でオフィシャルリリースが実現して久しいですが、後者に関しては未だに決定版と呼べるアイテムではありません。今からちょうど20年前にリリースされた二枚組も曲数こそ増えたものの、ラリー・リーが歌った二曲は未収録、さらに彼がソロを弾いた箇所までもカット、挙句の果てに二人のパーカッショニストの音はほとんど消された状態だったのです。元々ジプシー・サン・アンド・レインボーズはスリーピースのエクスペリエンスと違い大人数で編成された、ジミのバンド史上における唯一のビッグバンド編成のグループでした。ところがこれまでリリースされてきたジミのウッドストック・アイテムはどれもサイドメンの演奏が控えめにミックスド・アウトされてしまっており、中でも「Fire」など、これじゃまるでエクスペリエンスではないか…と突っ込みたくなってしまうような状態。フェスティバルの開催から40年が経過した2009年には新たなバージョンがリリースされないものか?と期待されましたが、何と1999年版をリマスターした再発のみで終わってしまいました。ところが今年はウッドストックから50周年、そんな記念の年に何と38枚組からなるアーカイブ・セットのリリースがアナウンスされました。この超弩級ボリュームに相応しく、ジョー・コッカー、ザ・フーそしてCSN&Yといったアーティストのステージの全貌が初めて明らかとなっています。そうなればジミのステージも遂に…誰もが期待した38枚組のトラックリストには、あろうことか1999年版の流用が明白な曲目が記されていたのです。伝えられるところによれば、ジミの音源だけは彼ら側からのリリースを使うという状況だったそう。せっかくの機会も既発バージョンの流用で終わってしまう、あまりにも残念な結果に世界中のマニアが落胆。しかしアンダーグラウンド界では以前からジミのステージをほぼ完全収録したラフミックス音源が存在します。それはフェスティバルの終了後にエディ・クレイマーが手掛けたもので、ジミへの参考用として作られたものだと思われます。このラフミックスは1980年代になって流出し、LP「LORD OF THE STRINGS」で広まりました。そこで初めてウッドストックでのジミのステージの全貌が明らかとなり、ラリー・リーが二曲でリード・ボーカルを務めていたことも知られるようになったのです。ところがこの音源、オープニングを飾った新曲「Message To Love (Universe)」だけがカットされており、そのせいでしばらくは一曲目が「Hear My Train A Comin」で幕を開けたという誤解を生む結果となってしまいした。長きに渡った誤解を正してくれたのは今から20年前にリリースされた「500.000 HALOS」というコンピものCD。そこで初めて「Message To Love」が発掘されただけでなく、演奏前のチューニングなどからオープニングでの演奏ということが判明しました。これはジミの没後、彼の音源を牛耳ったアラン・ダグラスが1994年版ウッドストックCDのリリース時に作ったラフミックス(結局使われず)が流出したものだったのです。こうしたラフミックス類によってステージの真相が明かされてきたジミのウッドストックですが、特にクレイマーによる全長版ラフミックスはかなりのダビングを経た形で音源が流通しており、ピッチの狂いとヒスノイズが耳障りという問題を抱えていました。それでも音源の貴重さ故にCDでもリリースされてきましたが、そうした問題をおざなりにしたまま収録したアイテムばかりだったことから、あくまでマニア向けの域を出るものではなかった。ようやく21世紀を迎えてトレーダー間にクレイマー・ラフミックスのロウジェネバージョンが流通、それを受けてジミの音源サークル「ATM」が2007年に公開したのが「WOODSTOCK - NOTHING BUT PRIMARY RHYTHM THINGS ...」。さすがにオフィシャルの域には及ばないものの、それでも従来のバージョンとは比べ物にならないほど聞きやすくなったアッパー版はジミのマニアを大いに喜ばせました。しかしそれだけではありません、クレイマー音源最大の欠点である「Message To Love」未収録という問題に関しては1999年版オフィシャルから流用するのではなく、先の「500.000 HALOS」で発掘されたダグラス・ラフミックスを採用したことで音質の違和感を最小限に留めてくれたのです。その上でさらなる欠損部を1999年版から丁寧にパッチするなどしてまとめられた「NOTHING BUT~」の出来は素晴らしく、ミックス面と内容面の両方でオフィシャルを補う傑作との評価を受けます。専門誌においても「ATMのベスト・タイトル」と評されたほど。元々ATMシリーズはネット上でのシェアを前提に作られており、「NOTHING BUT~」に関しても少なくとも2007年から数年ほどは簡単に入手出来たものです。ところがウッドストックでの演奏の大半が1999年版でリリース済だったことから、ネット上での所謂「オフィシャル・コンテンツ」に引っかかってしまい、最近は一転して入手困難なネット・アイテムと化してしまいました。しかし今回はジミ研究家からオリジナル・ファイルを提供していただき、「NOTHING BUT~」をベースとしながら最小限のイコライズだけ施しました。それほどまでに同タイトルは完成度が高かったのです。やはりラフミックスの方が圧倒的にジプシー・サン・アンド・レインボーズ本来のサウンドが伝わってくるのが圧巻。例えば「Red House」の演奏中にジミのストラトの一弦が切れてしまい、そこでリーに場つなぎのソロを弾かせた場面がオフィシャルでは音源、映像の両方で巧みにカットされてしまいましたが、今回のリリースを聞けば、よりによって一番肝心なところをカットしたくれたのだと憤慨してしまいたくなるかと。ここでジミの弦を変える時間稼ぎも兼ねて、リーの「Mastermind」が演奏されたこともよく解ります。彼が同曲やインプレッションズのカバー「Gypsy Woman」で聞かせる歌声は絶品。ジミが最新鋭のロックサウンドを奏でている間、なおかつウッドストックの大観衆を前にリーが正調R&Bを歌う様は本当に面白い。今やウッドストックでラリーが二曲歌ったという事実はマニアでなくとも知られた事実ではありますが、今回もオフィシャルリリースの可能性が水泡と化した今、改めてここで聞かれる貴重さを思い知らされます。「Mastermind」自体はスタジオテイクが晴れて「WEST COAST SEATTLE BOY」ボックスにて日の目を見ましたが、正規の大イベントでのライブバージョンは未だに本音源でしか聞かれない!また「Spanish Castle Magic」の後半においてラリーのソロからパーカッション隊が活躍する場面もオフィシャルではことごとく改変されてしまいましたが、これが本来の演奏だったのです。そのオフィシャルでも「Lover Man」ではリーがソロを弾く場面が多くフィーチャーされていましたが、実際のステージでは大半の曲でジミとリーがソロを分け合うというビッグバンド構成ならではのライブだったことも本音源だからこそ伝わってくるリアルな場面。そしてミッチ・ミッチェル以外のメンバー全員が大舞台は初体験という状況を気遣い、自身がソロを存分に弾きつつもバンドに指令を与えていたジミのプレイはやはり一世一代の名演。何よりアナログチックな音質もデジタル感が強く出た1999年版やその現行リマスターよりもジミに合っていると感じるマニアも少なくないのでは。最後にボーナストラックとして「Message To Love」ただ一曲だけ現存するウッドストックのオーディエンス録音を収録。トレーダー間でこそ知られていた音源ですが、アイテムに収録されるのは今回が初めてですし、そもそも初めて聞かれる方が圧倒的に多いかと思われます。演奏が始まる前にテーパー自身のコメントが聞かれ「ステージ袖から録音した」と証言するだけあって、ジミのギターの音のデカさが生々しい貴重音源も注目でしょう。ウッドストックから50年、今回のリリースこそが真実のドキュメントと呼べるステレオ・サウンドボード・アルバム!ジミ・マニアはもとより、すべてのロックファンに捧げます。ツェッペリン「LIVE IN JAPAN 1971」と同様に、歴史に残る一枚です。(音質は公式級ステレオ・ライン録音。初の完全版。) Woodstock Music & Arts Fair (Woodstock Festival) Yasgur's Farm, Bethel, New York, USA 18th August 1969 STEREO SBD Disc 1 (67:00) 1. Intro by Chip Monk 2. Message To Love ★ 3. Hear My Train A Comin' 4. Spanish Castle Magic 5. Red House 6. Mastermind (sung by Larry Lee)★ 7. Lover Man 8. Foxy Lady 9. Jam Back At The House Disc 2 (66:31) 1. Izabella 2. Gypsy Woman / Aware Of Love (sung by Larry Lee)★ 3. Fire 4. Voodoo Child (Slight Return) 5. Star Spangled Banner 6. Purple Haze / Woodstock Improvisation 7. Villanova Junction 8. Hey Joe 9. Outro by Chip Monk Bonus Track 10. Message To Love (Audience Recording) GYPSY SUN AND RAINBOWS Jimi Hendrix - lead guitar, vocals Mitch Mitchell - drums Billy Cox - bass Larry Lee - rhythm guitar, vocals Juma Sultan - percussion Jerry Velez - congas

Jimi Hendrix ジミ・ヘンドリックス/NY,USA 1969 & more

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