本盤は、エリック・クラプトンがプロデビュー25周年を記念して行なった1988年のワールド・ツアーから、年頭に地元のロンドン、ロイヤル・アルバート・ホールで行なった1月27日の公演を非常に良好で広がりのあるモノラル・サウンドボード録音で収録しています。この日は、この時期恒例の年初のRAH9連続公演の3日目に当たっていました。出所はコンサートスタッフと考えられる、「PAアウト」と呼ばれるソースです。これはコンサート会場でのPAからの出音のミックスバランスを調整するためにエンジニアがコンソール卓で録音しておくもので、コンサートが終われば不用になるものですが、本来関係者で保持しておくべき門外不出の音源です。それだけに音質はオフィシャルライブ盤並みのクオリティを持っているものが多く、本盤もまさにそうした音源の一つです。難点はエンジニアの意向で録音が途中で打ち切られてしまう場合が多く、本盤もメインセットラストのLaylaとアンコールが未収録となっています。しかしこの内容の凄さゆえに十分ご満足いただけるでしょう。88年と言えば、クラプトンが43歳の時(この時点では42歳)。厄年なんて関係なく、円熟の境地で弾き捲っていたツアーです。時期的には、今日のシグネイチャーモデルに繋がっていくカスタムストラトキャスターのプロトタイプをフェンダーからサプライされていた頃で、ピューターグレイフィニッシュのストラトを若干エフェクティヴなトーンで弾き倒しています。「驚くべきソロ」と付けられているタイトルどおり、全曲で25周年を自ら祝うようにクラプトンはアグレッシヴにプレイしています。まったく澱みのない流麗なソロからはクラプトンの喜びが感じられるようです。このツアーだけのトピックとしては、クラプトンとは互いにリスペクトし合っていたダイアー・ストレイツのリーダー兼ギタリスト、マーク・ノップラーが祝福のため正式のバンドメンバーになっていたことが挙げられます(ついでに彼はストレイツのキーボーディスト、アラン・クラークも連れてきました)。このツアーは11月のジャパン・ツアーまで続いたのですが、その時点ではセットリストから落ちたナンバーがこの年頭には演奏されていたことが貴重です。Run、Same Old Bluesがそれに当たります。特に後者はネイザン・イーストのベースソロを含め16分という長尺に拡大され、中間と終盤のクラプトンのソロでは、時にはワウペダルを踏み捲っての物凄いソロを聴くことができます。
Live at Royal Albert Hall, London, UK 27th January 1988 SBD
Disc 1(64:50)
1. Crossroads 2. White Room 3. I Shot The Sheriff 4. Wonderful Tonight 5. Run 6. Same Old Blues 7. Tearing Us Apart 8. Holy Mother
Disc 2(26:04)
1. Badge 2. Let It Rain 3. Cocaine 4. Remark You Made
SOUNDBOARD RECORDING
Eric Clapton - guitar / vocals Mark Knopfler - guitar Alan Clark - keyboards Nathan East - bass Steve Ferrone - drums Ray Cooper - percussion Katie Kissoon - backing vocals Tessa Niles - backing vocals





























