本盤はアルバム「NO REASON TO CRY」を引っ提げ、1976年7月29日~8月17日にかけて実施したUKツアーから、序盤の8月3日にイギリス南部の港町プリマスで行なわれたコンサートを良好なモノラル・サウンドボード録音で収録した1CDです。曲数からお判りのように不完全収録ですが、「美味しい」ところはがっちり収録されており、レアなナンバーを含みコンパクトで聴きやすく、聴きごたえのある内容となっています。Further On Up The Roadでの流れるような切れ味鋭いソロ、 Tell The Truthでのアグレッシヴなロングソロ、11分でフェイドアウトになっていますがRamblin' On My Mindでのダルなムードの中にもキレ捲るソロは、本盤における一番の聴きどころです。これらを聴く限り、この日のクラプトンが好調だったことが判ります(Ramblin' On My Mindは途中で転調し、Going Down Slowにメドレーしています)。珍しいのは、この日この時期の女性ボーカルで在籍していたイヴォンヌ・エリマンが不在で、代わりにケリー・ウォーセル(という名前らしき女性シンガー)がスポットで参加していたことです。彼女の歌はTell The Truthでのセカンドコーラスで聴くことができます。またこの曲の後奏のソロでは、セカンドギターのジョージ・テリーがジミヘンのVoodoo Chileのフレーズを織り交ぜながら、ワウワウソロでクラプトンに食らいついています。クラプトンが長いライブキャリアで臨時メンバーをバンドに入れたのは非常に珍しかった上に、メンバーにかなりの自由度を保証していたことも窺える音源と言えます。またもう一人の女性シンガー、マーシー・レヴィがクラプトンと共作したナンバーInnocent Timesでフィーチャーされています。この曲をライブ演奏したのも非常に珍しいことです。この曲とAll Our Past Timesは「NO REASON TO CRY」の収録曲であり、カントリーテイストを採り入れた当該アルバムのムードを当時のライブステージでも表現していたものとして注目です。この当時のバンドのテイスト、レアなナンバー、クラプトンのキレキレプレイをうまくミックスして収録し、コンパクトにまとめた好盤です。
Live at ABC Cinema, Plymouth, Devon, UK 3rd August 1976 SBD*50 SETS ONLY (57:04)
1. All Our Past Times 2. Further On Up The Road 3. Tell The Truth 4. Rambling On My Mind 5. Innocent Times 6. Blues Power
SOUNDBOARD RECORDING
Eric Clapton - Guitar / Vocals George Terry - Guitar Dicks Sims - Keyboards Carl Radle - Bass Jamie Oldaker - Drums Sergio Pastora Rodriguez - Percussion Kelly Wacel - Backing Vocals Marcy Levy - Backing Vocals





























