かつて“ボウイ究極のアンダーグラウンド・アルバム”と絶賛された伝説盤『THE FREAKIEST SHOW』。あの超名盤が復刻リリース決定です。本作は2005年に発掘された超極上のステレオサウンドボード・アルバム。70年代ボウイのレア・テイク10曲をまとめたものなのですが、存在すら知られていなかった超激レア・テイクや既知でも完全に別次元なサウンド・クオリティが衝撃を巻き起こした。その衝撃はあまりにも凄まじく、発掘当初には専門誌ではたった1枚のために特集が組まれ、瞬く間に完売・廃盤となりました。本作は、そんな伝説アルバムを精緻に復刻したものなのです。レア・トラック集の凄味は、個別にご紹介していくのが一番。それでは、早速始めましょう。
初期版「Five Years」 伝説盤の冒頭を飾るのは『ジギー・スターダスト』制作セッションから流出した超名曲の初期バージョン。言ってしまえば「デモ」「ラフミックス」となるわけですが、サウンド・クオリティは完全版に劣らぬ超極上(ただし、モノラルです)。もちろん、一聴で最終版との違いは明らかで、ストリングスや後半のアグレッシヴなギターソロもダビングされる前です。そして、ヴォーカル。最終版に酷似しているものの別テイクで、比べてみるとあそこまで激情が迸るわけではなく、ややあっさりめの歌い口。エフェクト類もかかっていないサウンドと相まって、ほぼほぼスタジオ・ライヴのような生々しさが鮮烈です。
1976年3月23日ナッソー公演の「Waiting For The Man」KBFHで放送され、『STATION TO STATION』のボーナス・トラックにも採用されたサウンドボード・ライヴの新発掘。古くから有名な定番中の大定番ですが、この「Waiting For The Man」は未放送だった1曲です。恐らくは冒頭部でヴォーカルの録音が上手く行かなかったために放送が見送られたのだと思いますが、演奏されていた事実さえもが衝撃のテイクが完全オフィシャル級サウンドで流出したのです。
1978年7月1日アールズコート公園の「"Heroes”」「What In The World」Golde Yearsレーベルの『RARESTONEBOWIE』に収録された事で有名なアールズコート公演の極上サウンドボード録音。それまでは「Be My Wife」「Sound + Vision」「Fame」だけが知られてきましたが、本作によってさらなる2曲が初登場となったのです。「他の曲もあるだろうと思ったが、やはり……」「フル・マスターも存在するんじゃないか」と大きな話題となりましたが、本作の登場から12年後、遂にほぼ全景の『DEFINITIVE EARLS COURT 1978』も登場。噂が現実となったのも記憶に新しいところです。
1973年ロンドン録音の「Space Oddity」と「Spirits In The Night」続いて登場するのは、同時期ながら内容の異なる2曲。まず「Space Oddity」ですが、これはSPIDERS FROM MARSのラスト・パフォーマンスとなったTV番組“THE 1980 FLOOR SHOW”でのパフォーマンス。大定番として愛されている映像ですが、本作に収録されているのは未放送のリハーサル・テイク。実のところ、以前からテイク自体は幾つかのブートレッグでも聴けたのですが、それらはギターソロが終わった辺りでノイズが入っていました。しかし、本作収録はそのノイズもない史上最高峰マスターなのです。そして、もう1つの「Spirits In The Night」はブルース・スプリングティーンのカバーで、存在すら知られていなかった激レア中の激レアなスタジオ・デモです。当時ボウイは恋人だったアヴァ・チェリーのアルバム『PEOPLE FROM BAD HOMES』をプロデュースしており、スプリングティーンの曲でデモを製作。アヴァのためのガイド・ヴォーカル(正体不明の男声)が入っている珍品テイクです。
ライコ発掘マスターの「Rupert The Riley」「Miss Peculiar」この2曲は古くから様々なレア・トラック集で知られてきた音源ですが、衝撃のアップグレードをはたしたもの。ライコ社による1990年のオフィシャル再発事業に際し、ボーナウトラック用にさまざまなマスターが発掘され、そのマスターテープに収録されていたとされるものです。大元マスターだけにアセテート盤から起こされてきた既発ブートレッグ群とはまったく異なるクオリティです。「Miss Peculiar」はミッキー・キングが歌う1970年テイクも存在しますが、本作はSPIDERS FROM MARSが演奏するバージョンです。
ピーター・ヌーンが歌う「Life On Mars?」ボウイはピーター・ヌーンに「Oh! You Pretty Things」「Right On Mother」を提供しましたが、彼のアセテート盤には、ピーターが歌う超名曲「Life On Mars?」も収録されていました。どういう事情で未発表に終わったのかは定かではありませんが、ボウイの公式バージョンに比べてコンパクトなポップソングに仕上げられた超貴重テイクを楽しめます。
『BLACK TIE WHITE NOISE』セッションの未発表曲ド肝を抜く激レア・トラック集の最後を飾るのは、時代が一気に飛んだ『BLACK TIE WHITE NOISE』セッション。この時代のアウトテイクというだけでも貴重ですが、中身も風変わりで50秒弱の反復リズム・トラックにコーラスが被せられたもの。曲と呼べるほどの完成度ではありませんが、クオリティは完全オフィシャル級の珍品トラックです。以上、10曲・44分に及ぶ秘宝集です。中には、さらなる長尺マスターの発掘によって役目を終えたトラックもありますが、ほとんどが発掘から15年を経た現在でもド級のレア度と超絶クオリティで光り輝いている。
Rare Tracks Compilation STEREO SBD
1. Five Years (Unreleased 1972 Studio Version) 2. Waiting For The Man (Nassau Coliseum 23rd March 1976) 3. "Heroes" (Earl's Court, London 1st July 1978) 4. What In The World (Earl's Court, London July 1st 1978) 5. Space Oddity (Marquee, London October 1973)
6. Spirits In The Night (Trident Studios, London 1973) 7. Rupert The Riley (Unused Rykodisc Bonus Track) 8. Miss Peculiar (Unused Rykodisc Bonus Track) 9. Life On Mars? (Unreleased Peter Noone Acetate) 10. Untitled (From 'Black Tie White Noise' Sessions)
Track 2 was omitted from the original broadcast due to a tape flaw. Tracks 3 & 4 Were originally shortlisted for inclusion on the Trident/NMC"Rarestonebowie" Track 6 Performed by the Astronettes, an alternative to the version that appeared on "People From Bad Homes"
Tracks 7 & 8 Were mastered for EMI/Rykodisc reissues but not used





























