マニアの要望にお応えしてこれまた久しぶりにビンテージなニールのライブ音源をリリースいたします。それがしかもクレイジー・ホースとの1976年ツアーとなれば間違いありません!76年ツアーと言えば、まず我々が思い起こすのは初来日公演でしょう。当時としてはハイ・クオリティなオーディエンス録音ですべてのライブが楽しめるという奇跡のような状態はもちろんですが、クレイジー・ホースのメンバーすら認めた日本公演の充実した演奏の数々がファンの間に揺るぎない評価を気付いています。大成功に終わった日本公演はそのままヨーロッパ・ツアーへと続くのですが、そこでの演奏も質は高いが日本公演ほど粒ぞろいではない…それは日本よりも日程の長いワールド・ツアーだからか?あるいは映画「YEAR OF THE HORSE」で見られたような日々でレイドバックしてしまったのか?そんな印象に加え、音源もまた日本公演ほど粒ぞろいでなく、むしろ平均的な音質なものばかりな状況もマイナス・ポイントかもしれません。しかし、あるところにはあるのです。ヨーロッパ・ツアーの中でも演奏と音質の両方は別格なオーディエンス録音が。それが今回リリースとなる3月23日のパリ公演です。是非とも聴いていただきたいのがその音質。LPの時代なら間違いなく「サウンドボードか?」と錯覚されてしまいそうな、異様なほどオンでリアルな音像。それでいてクリアネスも抜群。日本公演から生み出された、数々の高音質音源とはまた違った、極上録音だと断言いたしましょう。とにかく音が近い!録音の傾向としてはピンク・フロイド「ANIMALS AUX PARIS」の極上オーディエンス録音とよく似ています。恐らくは同じテーパーによる録音だと思われますし、それどころかライブの会場まで一緒なのです。これでクオリティの別格さを想像してもらえることでしょう。周囲の観客の盛り上がりも相当なものなのですが、この録音が凄いところは、そうした歓声に演奏が一切かき消されず、あくまでオンで生々しい音像を保ち続けていることです。ニール・ヤング&クレイジー・ホースのヨーロッパ・ツアーにおいて、これほどの極上音源は他に存在しないのではないでしょうか。その音質はもちろんですが、何よりも、演奏がまた素晴らしい!ここまでアツい盛り上がりをみせる観客を前にし、ニールは「Cowgirl In The Sand」をこの日に限って弾き語りで演奏したことからも、彼が観客の反応に気をよくしたことは間違いありません。武道館ではクレイジー・ホースと共に演奏していた曲ですが、昔からおなじみのアコースティック・アレンジが極上音質にて楽しめるのも大きな魅力に映ります。しかしそれだけではありません、クレイジー・ホースが加わったエレクトリックなパートにおいても、彼らは気迫十分な演奏で観客の盛り上がりに応えています。その最高の名演が「Down By The River」。ここで聴かれる見事な展開は、日本公演に匹敵するほど素晴らしいもの。これを聴けばヨーロッパでも引き続き素晴らしい演奏が披露されていたことを実感できる衝撃の演奏です。ニールの激しいギター・プレイ、これこそ正に76年ツアーならではのものでした。そうなれば必殺の「Like A Hurricane」がまた素晴らしい。76年ツアーはこの名曲で毎晩名演が繰り広げられていたというのは世界中のマニアの間での常識、と言っても過言ではありませんが、やはりこの時期の「Like A~」はどの日も本当に演奏が充実していて、この日もニールが燃え上がっています。そんな76年ヨーロッパ・ツアーから驚きの極上音源がリリース。Pavillon de Paris, Paris, France 23rd March 1976 PERFECT SOUND Disc 1(31:12) 1. Intro 2. Tell Me Why 3. Cowgirl In The Sand 4. After The Goldrush 5. Mellow My Mind 6. Too Far Gone 7. A Man Needs A Maid 8. No One Seems To Know 9. Heart Of Gold Disc 2(74:11) 1. Country Home 2. Don't Cry No Tears 3. Down By The River 4. Lotta Love 5. Like A Hurricane 6. The Losing End (When You're On) 7. Drive Back 8. Southern Man 9. Cortez The Killer 10. Cinnamon Girl Bonus Tracks Jaap Eden Hal, Amsterdam, The Netherlands 26th March 1976 11. Sad Movies 12. Let It Shine Neil Young - vocals, acoustic guitar, electric guitar, keyboards, guitjo, harmonica Frank Sampedro - guitar, keyboards, vocals Billy Talbot - bass, vocals Ralph Molina - drums, vocals