幾多の名作を送り出してきた名手「Stephane」氏コレクション。かの達人が記録したNIRVANA篇の大元マスターが新発掘!そんな本作に刻まれているのは「1994年2月14日パリ公演」。その一部始終を捉えた超絶級オーディエンス録音です。1994年と言えば、カート・コバーンが亡くなった運命の年。まずはその活動概要を俯瞰しつつ、本作のポジションを探っていきましょう。1993年・1月16日+23日:南米(2公演)・4月9日/7月23日/8月6日:北米#1《9月23日『IN UTERO』発売》・10月18日ー11月15日:北米#2(20公演)・11月18日『MTV UNPLUGGED』・11月27日ー12月31日:北米#3a(17公演)←※LIVE AND LOUD 1994年・1月1日ー8日:北米#3b(6公演)・2月6日ー3月1日:欧州(15公演)←★ココ★《4月5日:カート・コバーン死去》これが1993年/1994年のNIRVANA。死の1ヶ月前まで最後の「欧州」ツアーを行っており、本作のパリ公演はその7公演目。サウンドボードの名盤『ROME 1994』も定番となっておりますが、本作はその8日前(5公演前)でもありました。そんなショウを真空パックした本作は、とんでもない超絶サウンドのフル・ライヴアルバム。冒頭でもご紹介した通りコレクター界で話題沸騰の「Stephane」氏が録音した大元DATマスターからデジタル化されており、本作は錚々たる名作群の中でもズバ抜けている。このショウは短いプロショットが残されてもいるのですが、そのサウンドボード音声にも負けていない……いや、勝っている。これからどんな「Stephane」作品が出てくるのか分からないので断言はできないものの、本作はかの名手の生涯最高傑作になるかも知れません。実際、芯の極太感も鮮やかすぎるディテールも美しいセパレート感も完全サウンドボード級。その点では前述したプロショット音声とも共通するのですが、それ以上なのが臨場感。あくまで極太の演奏音やヴォーカルが主役を譲らないものの、そこに参加していく喝采と唱和が素晴らしい。特に『NEVERMIND』ナンバーはカートに6,000人規模の合唱隊が付き従っており、本作はそのスペクタクルまでオフィシャル級サウンドで体験できるのです。そんな鳥肌サウンドで描かれるのは、死の51日前となるフルショウ。前述のように、このツアーからはサウンドボード名盤『ROME 1994』が有名ですが、本作はあの大定番よりも長尺な2枚組。ここで比較しながらフルセットを整理しておきましょう。ネヴァーマインド(10曲)・Drain You/Breed/Come As You Are/Smells Like Teen Spirit/In Bloom/Lithium/Polly/Lounge Act/Territorial Pissings/On A Plain イン・ユーテロ(8曲)・Radio Friendly Unit Shifter/Serve The Servants/Dumb/Pennyroyal Tea/Very Ape/Rape Me/All Apologies/Heart-Shaped Box その他(5曲)・Sliver/About A Girl/School・カバー:The Man Who Sold the world(★)/Where Did You Sleep Last Night(★)※注:「★」印はサウンドボード・アルバム『ROME 1994』になかった曲。……と、このようになっています。『NEVERMIND』『IN UTERO』を2枚を濃縮還元し、そこに他のレパートリーを散りばめた構成。『ROME 1994』になかった2曲はどちらもカバーで、「The Man Who Sold the world」はデヴィッド・ボウイ、「Where Did You Sleep Last Night」はレッド・ベリーの曲です。それにしても素晴らしいサウンド。様々なバンドの名作を発表してきた「Stephane」氏ですが、オフィシャル級のプロショット音声にも負けないとは。本作は、そんな超絶のサウンドで最末期のフルショウを現場体験できるライヴアルバムなのです。まさに文化遺産そのものとなる大元DATマスター・サウンド。「1994年2月14日パリ公演」の超絶級オーディエンス録音。話題の名手「Stephane」氏による新発掘の大元DATマスターで、最高傑作とも言える1本。芯の極太感も鮮やかすぎるディテールも美しいセパレート感も完全サウンドボード級でありつつ、6,000人規模の合唱隊が付き従う臨場感は鳥肌モノ。サウンドボード名盤『ROME 1994』では聴けない「The Man Who Sold the world」「Where Did You Sleep Last Night」も美味しい最末期のフルショウを超極上体験できる。まさに文化遺産そのもののライヴアルバムです。Le Zenith, Paris, France 14th February 1994 TRULY PERFECT SOUND Disc:1 (47:40) 1. Radio Friendly Unit Shifter 2. Drain You 3. Breed 4. Serve the Servants 5. Come as You Are 6. Smells Like Teen SPirit 7. Sliver 8. Dumb 9. In Bloom 10. About a Girl 11. Lithium 12. Pennyroyal Tea 13. School Disc:2 (44:08) 1. Polly 2. Very Ape 3. Lounge Act 4. Rape Me 5. Territorial Pissings 6. The Man Who Sold the world 7. All Apologies 8. On a Plain 9. Heart-Shaped Box 10. Where Did You Sleep Last Night Kurt Cobain - Vocal. Guitar Krist Novoselic - Bass Dave Grohl - Drums, Backing Vocal Pat Smear - Guitar Melora Creager - Cello