4Kレストア版の劇場公開も迫り、再評価も高まっている伝説映画『ピンク・フロイド・アット・ポンペイ』。その最高峰に君臨してきた「70年代オリジナル版」が2CDのディスク化! 本来の意匠を永久に語り継ぐリリース決定です。そんな本作に収録されているのは、70年代に制作された2つの『PINK FLOYD: LIVE AT POMPEII』。どちらも最新2025年版とも現行2016年版とも異なるバージョンで、現存するベスト・ソースから精緻にデジタル化されたものです。それでは、それぞれ個別にご紹介していきましょう。DISC 1:劇場公開ステレオMIX(1974年版)そもそも『LIVE AT POMPEII』が初めて公開されたのは1972年9月の「エジンバラ・アート・フェスティバル」。しかし諸事情によって一般の劇場公開は2年待たされ、1974年になってからでした。この「1972年オリジナル版」と「1974年劇場公開版」には上映時間の違いが知られていますが、実はライヴの音声もミックスが大きく異なっていたのです。本作は、この2種をネット音源ではない独自のベストマスターからCD化しているわけです。まずDISC 1に収録されているのは「1974年劇場公開版」。80年代/90年代のVHSやレーザーディスクなど、各種ビデオソフト化されて最も広く知られているステレオ・ミックスです。このバージョンは、マニア筋で「ベストのポンペイ」とされているもの(今年公開される2025年リミックス版は不明なので除外)。もちろん、その後も2002年のDVD版や2016年の『THE EARLY YEARS 1965–1972』ボックス版などもリリースされたのですが、それらはステレオ版を無理やり5.1ch化したり、リミックスの出来が悪かったりと評価が低い。結局、50年以上「やっぱり1974年版だよね」と言われ続けてきたのです。しかも、本作はその永久ベスト版。過去に90年時代から幾度もVHSのHi-Fi音声トラックを使用してCDリリースされてきましたが、本盤は「1989年製日本盤レーザーディスク」を使用し、その16bit/44kHzのPCM音声をアナログを介さずにダイレクトにトランスファー。現存する「1974年版ステレオ・ミックス」をVHS特有のノイズもなく精緻にCD化しているのです。なお、ビデオリリース版で欠けているイントロなどは4chテープの音源で補填いたしました。DISC 2:オリジナル・モノMIX(1972年)代わってのDISC 2は「1972年オリジナル版」。前述のように1972年に「エジンバラ・アート・フェスティバル」で公開され、また日本でも1973年に「ヤング・ミュージック・ショー」で放送されたバージョンです。こちらも2002年の公式DVDに"1972 original film"として映像が収録された事で知られますが、肝心の音声は差し替えられてしまい未収録でした。真のベストはイギリス本国では初ソフト化でもあった1981年ベータマックス版。今回はそのベータの激レアな極上クオリティ物を使用し、専門機材で丁寧にデジタル化。高音質で初CD化を実現しました。この「1972年オリジナル版」のポイントはミックス。単にモノラルというのではなく、根本のミックスが異なっており、一部は演奏のテイクも違っているのです。その違いは冒頭から明らか。「1974年劇場公開版」はSpeak To Meの原型とも言える心臓の鼓動で雰囲気を盛り上げてから生演奏へ移っていきますが、「1972年オリジナル版」は鼓動自体がなく、静寂なスライド・ギターから始まるのです。また、演奏そのものも違う。分かりやすいところですと「エコーズ パート1」の11:30の辺り、そして「太陽賛歌」。1974年版はロジャーのヴォーカルがダブルで収録されていますが、シングルの生声のみ。このように1974年版にはかなりのオーバーダブが施されているのに対し、1972年版は実にシンプル。音楽作品としての完成度は「1974年版」の方が高いものの、純粋なライヴアルバムとしては「1972年版」の方がリアルなのです。半世紀に渡って“ベストなポンペイ”とされてきた「1974年劇場公開版」と、ライヴアルバムとして生々しい「1972年オリジナル版」。その両者をベスト・ソースから最高峰クオリティで甦らせた2枚組です。2025年のレストア・プロジェクトでは復刻されず、消えゆく運命にある70年代の傑作2バージョンを後世に語り継ぐ2CD リマスターメモ *ディスク1のパッチに使用した4chミックス以外はネット音源ではない独自ソース *ディスク1は1989年リリースの日本版LDからPCM音声をアナログ変換せずダイレクトトランスファー *ディスク2は希少な1981年リリースのUKビデオ版からノーマルトラック音声を丁寧にトランスファー *両音源ともPAL速度の速いピッチは完璧に修正 *全編ミックス違いの1972年公開版オリジナル・モノ・ミックスのCD化は本盤が初伝説映画『ピンク・フロイド・アット・ポンペイ』の70年代バージョンをCD化。DISC 1はマニアからベスト・バージョンとされる「1974年劇場公開ステレオ版」で、DISC 2はミックスが全く異なるリアルな「1972年モノラル版」。どちらも現存するベスト・ソースからデジタル化された最高峰クオリティ版で、2025年のレストア・プロジェクトでも復刻されない文化遺産アルバムです。Roman Ampitheatre, Pompeii, Italy 4th-7th October 1971 Studio Europa-Sonor, Paris, France 13th-20th December 1971 UPGRADE Disc1(63:58) 1974 Stereo Mix 01. Pompeii Intro (1974 Version) 02. Echoes Part 1 03. Careful With That Axe, Eugene 04. A Saucerful Of Secrets 05. One Of These Days 06. Set The Controls For The Heart Of The Sun 07. Mademoiselle Nobs 08. Echoes Part 2 Disc2(62:16) 1972 Mono Mix 01. Pompeii Intro (1972 Version) 02. Echoes Part 1 03. Careful With That Axe, Eugene 04. One Of These Days 05. A Saucerful Of Secrets 06. Set The Controls For The Heart Of The Sun 07. Mademoiselle Nobs 08. Echoes Part 2