1973年のヨーロッパ・ツアーから11月17日、ロッテルダムのコンサートホール「デ・ドゥーレン」におけるライブは10月24日から11月21日まで続いたニューポート・ジャズ・フェスティバル・イン・ヨーロッパ・ツアーとして行われました。海外マニアの間では「ロッテルダムのテープが最もスリリングなライブ音源」と言われておりましたが、劣化が激しい年代モノのテープしか存在しておらず音的にも決してオススメ出来る音源ではありませんでした。今回、海外マイルス・マニアが発掘した音源はコピー回数の少ない、つまり世代の若いテープが元音源として使用されています。バンドのウォーミングアップ後「Turnaroundphrase」ではアル・フォスターの容赦ないキック、ハウリングのフィードバック、そしてマイルスのオルガンのコードを中心にゆっくり展開しています。通常、この楽曲でマイルスはキーボードを弾いていりませんのでこのパターンはレアー・パターンとなります。ピート・コージーはセットを通してエフェクター(Mu-Tron III)を使用し「Tune In 5」に移行する時鳥のさえずりまで真似しています。マイルスのこの夜の最高のオルガン演奏とリープマンの見事な演奏で盛り上がり彼のテナーはロータリー・スピーカーから炸裂し曲の途中でマイルスがソロを弾くとグルーヴはスピードを落としゆっくりと形を変えコージーが史上最高の楽曲を演奏したファン垂涎となるライブです。尚、「イフェ」の途中テープ交換による音切れがあります。Live At De Doelen, Rotterdam, The Netherland November 17th, 1973 Disc 1 1.Band Warming Up 2.Turnaroundphrase 3.Tune in 5 4.Turnaroundphrase 5.Ife(inc) Disc 2 1.Right Off(inc) 2.For Dave(Mr. Foster) 3.Calypso Frelimo Miles Davis(tpt, keyb) Dave Liebman(ss, ts, fl) Pete Cosey(g, pc) Reggie Lucas(g) Michael Henderson(b) Al Foster(dr) James Mtume Forman(cga, perc)